時計のカレンダーは合わせ方を間違って使い続けるとリューズをいくら回しても日付が変わらなくなったり、変な時間にカレンダーが動いたりしてしまいます。
一般的には夜の20時~朝の4時に針がある時にカレンダーを早送りして合わせのは禁止とされています。
モデルによって1〜2時間違いがありますが特殊なモデル以外はカレンダーを変えてはいけない時間が決められてれています。
この変えてはいけない時間にリューズを引いて日付を早送りして合わせしてしまうとカレンダーを動かす為の歯車の爪が変形したり折れて故障してしまいす。
この記事ではカレンダーの回し方や故障の理由、またカレンダーの故障でも丁寧に直してもらえる、おすすめの修理工房を紹介したいと思います。
24時間いつでもカレンダーを変えて良いモデルや、そもそそもカレンダーを変える必要がない腕時計もあります。
身近なところだと電波式時計は日付を変える必要がないですよね。最近は安価な電波式時計も増えてきました。
日付を変える必要がない機械式時計になると価格がグググッと上がり数百万円します。パーペチュアルカレンダーといって閏年も自動的に修正してくれる永久カレンダー機能を搭載したモデルです。機械式時計でもパーペチュアルカレンダーの時計は日付を変更する必要がありません。上の上の写真はヴァシュロンコンスタンタンのパトリモニー・パーペチュアルカレンダーで¥9,558,000の時計です。
またランゲ&ゾーネーやパテックフィリップから発売されているアニュアルカレンダーは年に1回だけカレンダーの修正をすれば良いです。
そのほかにもロレックスやブライトリングの一部の機械式時計では、24時間いつでもカレンダーを合わせても故障しない時計もあります。
パーペチュアルカレンダーやアニュアルカレンダーの時計は限られたもので、電波式時計出でない限りほとんの時計はカレンダーを合わせる時間を気にしなけれいけません。
通常カレンダーは上の絵の赤い部分の日送り車が24時間で一回りしてカレンダーの日付を切り替えています。汚い絵で申し訳ありません。
日送り車の爪とカレンダーディスクのギザギザした歯が20時ごろに組み合わさり4時ごろには完全に離れていき日付が切り替わってます。
この爪と歯が噛み合っている最中は日付を変更している最中です、この時にリューズを引きカレンダーの早送りをすると、強制的にカレンダーを回す事になるので噛み合っていた所に更に力をかける事になり爪と歯車の歯が強く擦れあってしまい破損します。
その結果時計の日送り車やカレンダーディスクの突起部分が掛けたり曲がってしまいカレンダーが故障してしまいます。
簡単に言うと、日付の変更途中時間には強制的にリューズを回してカレンダーを変えなで下さいという事です。
20時~4時頃以外に針を合わせた状態でカレンダーを早送りすれば、上の絵のように日送り車の爪とカレンダーディスクの歯が当たらないので互いに傷をつける事がありません。
カレンダーを合わせは午前でも午後でも6時に行う事を癖にすると禁止時間を避ける事ができるので変更時間の間違い故障を防げます。
時計のリューズを引いて回してもカレンダーが動かなくなった場合は日送り車の爪が曲がったり折れてしまっているためカレンダーディスクの歯とかみ合わなくなってしまっている可能性が高いです。
突然12時から離れた所で日付が変わるようになった場合も日送り車やカレンダーディスクの噛み合う部分が変形している可能性が高いです。
24時ちょうどにカレンダーを切り替わるように設定を行うのは、組み立て時に調整を行う人間によって変わってきます。
同じメーカーの同じモデルでも個体差がでる場合があります。前後5分程度の誤差はよくある事です。
少しのズレでも気になってしまいどうしても直したい場合や、ズレがひどい場合には一度分解し日躍制レバーの調整が必要になります。
今まで24時でパッチンと日付が変わっていたのに、突然変な所で変わるようになった場合は何か不具合がありますが、ムーブメント(時計の中身)によっては24時にちょうどではなく、ゆっくりと日付が変わっていくものもあります。
時計の中は密封されているようにみえますが、小さなホコリやゴミは少しずつ入り込んでしまいます。
オーバーホールではそれらのゴミや汚れを洗浄しするわけですが、長年ほおっておくと汚れが挟まってしまいカレンダーディスクが回転する際に汚れにひっかかり止めってしまう事があります。
リューズを回してカレンダーを動かす事ができるが、気づいたらカレンダーが止まっている場合は汚れが挟まっていたり、ディスクが歪んでいるって事が考えられます。
リューズを引いて分針を日付が替わるところまで回し続けます24時をすぎて日付がスムーズに変わるのであれば日送り車の爪やカレンダーディスクの歯は欠けていません。
爪や歯に異常がある場合は24時から3時間4時間針を回してもしても日付が代わりません。
時計のカレンダーが変わらなかったり変な時間で日付が変わる場合は噛み合うはず歯が欠けたり曲がってしまって故障している可能性や汚れが引っかかってる可能性が高いです。
歯車の先が欠けていた場合は欠けた部分を外へ出してあげないと他の部品の故障につながりますので、早めに修理をしてもらいましょう。
こちら記事で紹介している時計修理工房は時計修理技師1級という国家試験の資格を持った技師が安全に修理をしてくれます。
その中で、記事の一番最後に紹介しているクラフトワーカーズが特におすすめです。
クラフトワーカーズの大きな特徴として、複数の修理専門店から優秀な職人を紹介し、顧客と職人が直接やりとりできる事です。
大切な時計をインターネット経由で修理依頼する事に抵抗を感じる方でも、不安な事、疑問点を直接職人に聞き解決してから、安心して依頼できる。これは他の修理店にない大きな強みではないでしょうか。
ホームページ内では時計に関した資格を所有しているのか、技術者歴はどのくらいなのかなど、職人のプロフィールを確認して直接本人にメンテナンス依頼ができます。
また、どの職人に依頼したら良いか分からない場合でも時計を送らずに在籍している職人全員に、まとめて見積もりも可能なのでとても非常に便利です。もちろん、住所や電話番号などの個人情報は必要ありません。
価格がメーカーより安く、手元に届いてからの品質保証が1年間付くので安心して依頼できます。
カレンダーにトラブルがある方は、一度時計の知識のある職人に相談して見てはどうでしょうか。窓口のスタッフが対応するわけではないので、職人本人から納得できる回答を頂けると思います。
カレンダーにトラブルがある方は是非覗いてみてください。
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