時計のガラスにヒビが!割れた何処に修理出せばよい? 

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

腕時計のガラス(風防)は時計内部を守るために付いている大切なパーツです。まれに掛け時計だとガラスが付いていない物もありますが、腕時計の場合はデジタル時計でもアナログ時計でも必ずガラスは付いていますよね。

腕時計のガラスは、本体とほぼ同じくらいの大きさがあるので、ぶつけたり、落とす事でヒビがはいったり割れたりしたすい箇所です。

ガラスは針や文字盤を守るだけでなく、ホコリや水や湿気からも守っている大切な部分なのでヒビが入ったり割れいる場合は、できるだけ早く修理に出した方が良いです。

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時計に使われているガラス(風防)の種類

腕時計のガラス

時計の使われているガラスの種類は大きく分けて3種類になります。

  • サファイアクリスタルガラス
  • ミネラルガラス
  • プラスチック風防

サファイアクリスタルガラス

ロレックスのデイジャストガラスのヒビ割れ

ttps://www.rolexforums.com/showthread.php?t=38135

時計に使われているガラスの中で最も硬く擦り傷が付きづらいガラスです。現行品のロレックスや、オメガ、ブライトリングなどの高級時計には、このサファイアクリスタルガラスが使われています。

サファイアクリスタルガラスは硬度が高く、スリ傷に強いですが硬い物のぶつかった衝撃により割れたり欠ける事があります。

紙ヤスリで擦っても傷はつきませんがコンクリートに落としただけでも割れる事があります。

サファイアクリスタルガラスの時計は表面は綺麗な状態でも、気づかないうちに角が細かく割れている事が結構多いです。

身近なところだとスマートフォンのカメラの部分に使われてるガラスです。

ミネラルガラス

サファイアガラスとミネラルガラス比較

左が紙やすりで擦ったミネラルガラスです。右はサファイアクリスタルガラスになります。

ミネラルガラスは一般的なガラスです。サファイアガラスの半分ほどしか硬度がなく紙やすりで擦ったら、すぐに傷がついてしまいます。また衝撃にも特別強くはなく比較的割れやすい素材です。ファッションウォッチや1、2万円前後の時計にはミネラルガラスが使われてる事が多いです

プラスチック風防

プラスチック風防はミネラルガラスやサファイアクリスタルガラスが誕生する前に使われたガラスです。

そのため現行品で使っているメーカーは少ないです。アンティークやヴィンテージの時計にはこのプラスチック風防がつかわれています。

アクリル樹脂でできた風防なのでガラスに比べ柔らかく、硬い物と打つっかた時の衝撃で割れる事が少ないですが、擦り傷に弱いです。

比較的柔らかい素材のため加工がしやすく、傷ついても磨きやすいのが特徴です。

割れたガラスの隙間から湿気が入ってしまう

時計を湿気からまもるガラスのパッキン

時計のガラスにはパッキンというゴム製の素材が節に使われています。上の写真はガラスパッキンです。

パッキンがガラスの隙間をふさぎ時計内部に水や湿気が入るのを防いでいます。時計にとって湿気や水は天敵な為です。

ガラスが割れてしまうと、ヒビの隙間から湿気が内部に入り込んでしまう可能性があります。

湿気が時計内部に入ってしまうと、なかなか抜ける事ができず故障の原因に繋がります。

電池式のクォーツ時計の場合は湿気の水分によりショートを起こす場合があります。ゼンマイ式の機械式時計の場合はムーブメント(時計内部)の細かなパーツが湿気により錆びてしまい精度に悪影響を与える可能性があります。

ダイバーズウオッチだとしても内部に湿気や水分が侵入すれば、サビてしまいます。

文字盤の変色

文字盤の変色は紫外線が原因の物と、湿気が原因の物があります。説明した通りガラスにヒビが入ってしまうと、湿気の通り道ができている可能性があります。

湿気が入り込み放置しておくと、上の塗られた塗料がふやけたり、シミできてしまい見栄えが悪くなってしまいます。

湿気によるシミや、ふやけた塗料を直す事は簡単にはできないので文字板の全交換、又はリダンといって塗り替えが必要になります。

文字盤の交換料金はメーカーにより変わってきますが、全取り替えになるので高額です。ちなみにロレックスの場合は4万円前後になります。リダンの場合は時計修理専門店にて作業をする事になり2万円前後の費用がかかります。

割れた破片が時計内部に入ると二次被害

ロレックスのデイジャストガラス割れたヒビ

http://www.horologist.com/images/RolXtal03.jpg

サファイアガラスやミネラルガラスが割れると非常に細かい破片になります。

そのガラスの破片が文字盤を傷をつける心配もありますが、細かな破片がカレンダーや枠の隙間から落ちてムーブメント(時計内部)に入り込んでしまう可能性があります。

時計は精密機械なので、こういった小さな破片が内部に入り混んでしまうと、正常な動きができなく針を止めてしまう可能性があります、また最悪の場合内部のパーツを破損させてしまう恐れもあるので適切な対処をする必要があります。

オーバーホールを進められる場合が多い

オーバーホール

ガラスのひび割れは小さな破片やガラス粉などがムーブメントに入り込むことがあるため、状態によってはオーバーホール(分解掃除)を進められる事がありす。

オーバーホールでは、時計をパーツごとに分解して超音波洗浄機で汚れを落とし再び注油をしたながら組み直す作業です。料金はメーカーやモデルによって変わりますが世紀カスタマーセンターだと5〜7万円、時計修理工房だと2、3万円で行えます。

ガラスが割れると誰でも落ち込みますが、少なくないトラブルです。二次被害を避けるためにも破片が混入していないか要チェックしてもらう事をおすすめします。

時計のガラスがヒビや割れてしまった場合は修復が不可能なので交換対応が一般的です。

時計の修理工房の場合、料金は一般的なミネラルガラスの交換の場合4,000円前後、サファイアガラスの場合9,000前後になります。すり合わせが必要な場合は10,000円前後に設定されているところが多いです。

ガラスが割れた時おすすめの修理先

機械式時計の日差は平均値など精度計測機

こちらの記事で紹介紹介している修理専門店は国家試験1級の時計修理技師が作業してくれます。

料金もメーカーより安く、修理終了後の品質保証期間も1年間つくのでおすすめです。

時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店

参考にしてみてください。

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