時計のパッキン交換とは料金や費用はどのくらい?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

生活防水の時計でも、ダイバーズウォッチでも水分やホコリ等から時計を守る為にパッキンというゴム製のパーツが使われています。

水筒のキャップと同じようにゴムに圧力をかけて湿気や汗、雨などの水分を中内部に入れないような仕組になっています。

時計の裏蓋に付いているパッキン

しかしパッキンはゴム製のため時間と共に劣化して弾力を失ってしまいます。

家庭用の輪ゴムでも、カチカチに劣化してヒビ割れてるものを見たことがありませんか。時計に使われているパッキンも古くなると同じく劣化がおきます。

時計のパッキン劣化し切れる

上の写真は劣化して切れやすくなったパッキンです。

パッキンが劣化すると防水性能が弱くなり、ムーブメント内部や文字盤に湿気や水分、チリや埃が侵入してしまいす。

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パッキンの交換の料金はいくらくらい?

パッキン交換の料金は街の時計店や修理専門店で行えば1,000円くらいからと比較的安く行なってもらえます。

メーカーのカスタマーセンターでパッキン交換をした場合はブランドによっても変わってきますが5,000円くらいからとなり消磁、防水検査も行なってもらえます。

修理専門店の場合でも頼めば消磁、防水検査も行なってもらえますがプラスで1,000円前後かかります。ちなみにパッキン自体の値段は1本100円前後です。

パッキンはどんな所に使われいる?

パッキンが主に使われている場所

  • 裏蓋
  • ガラス
  • リューズ
  • プッシュボタン

時計の種類や場所によってパッキンの大きさや硬さが異なります。

パッキンは内部に通じる全ての箇所に使われています。

時計のパッキン多くの種類

上の写真がパッキンですが番号ごとに厚みや大きさ異なります。

パッキンを交換しないとどんな症状がおきる?

腕時計のパッキンが劣化して内部に錆びサビ

上の写真はガラスを外した時計です。溝の部分にパッキンがセットされていますが、パッキンより内側に錆び進行してます。

パッキンが劣化して内部に水分が侵入しているためです。

このような状態になるとガラス(風防)の内側に水滴が溜まったったり、結露し曇りが生じる事があります。またそのままにしておくと文字盤の腐食や剥離をおこします。

時計パッキンの劣化やサビ錆び

上の写真でもパッキンの周りに錆びが付着しているのが分かるかと思います。

パッキンの周りにはシリコングリスを塗るのですが、グリスもカピカピに乾いています。

少量の錆びの場合は取り除く事ができますが、錆びが深く進行してしまうと、パッキンを新しく交換しても錆びの隙間ができてしまい、防水性能を正常に戻す事はできません。こうなってしまうと防水性が著しく低下してしまいます。

こういった場合正常に戻すにはケース交換が必要になるため高額な費用がかかります。古い時計の場合はケースの製造をしていない事もあり修理が不可能になるケースもあります。

ケースの内側に水分が侵入しているのにそのまま使い続けると、錆びが進行してしまいケースの金属自体が深く錆びついてしまいます。

パッキンは消耗部品です。定期的に交換し湿気や雨、汗からのトラブルを未然に防ぐ事をおすすめします。

ゴムパッキン交換時期は3〜4年程度

時計のパッキンの劣化で裏蓋のサビ錆び

上の時計の裏蓋にはH24.8.9とマーキングされていました。

平成24年8月9日と言う事です。この時に電池交換とパッキンの交換をされたと思います。つまり最後のパッキン交換から、8年間交換していなかった可能性があります。パッキンの周りが錆びてしまっているのが分かります。

パッキンが固くなり劣化し始めるのは、およそ3~4年程度言われていいます。

ただ、使い方によっても大きく変わると個人的には思っています。

例えば3〜4年間店頭にならんでいるけど売れない時計もあるわけで必ずそれらの時計をパッキン交換しているのかというとそんな事もないと思います。

使用頻度が少なければ5〜7年でも良いんじゃないのかな?っていうのが私の感想です。

石鹸や熱いお湯などでパッキンは劣化してしまう

使用頻度が少なくいとしても、石鹸で手を洗う時に時計をつけたままにしてる方や、お風呂に着用したまま入ってしまう事がある方はパッキンの劣化も早いです。

以下のように時計を使っている方はゴムパッキンの劣化が早いです。

  • 時計を装着したまま入浴
  • 時計を装着したままサウナに入る
  • 時計を装着したまま石鹸で手を洗う
  • 時計を装着しまま車を洗浄する
  • 海水浴やプールに装着し時計を真水で洗わない

パッキンは石鹸や洗剤が付着すると劣化してしまうし、熱いお湯でもパッキンが変形する可能性があります。また海水浴やプールで使用した場合は水で真水でしっかり洗う必要があります。

海水は塩分を多く含んでいるのでそのままにしていると錆びの原因になりますし、プールの水には塩素が入っているのでゴムが劣化する可能性があります。

ゴムパッキンの交換は安いし防水性を保てるので定期的に行なっておいた方がよい

時計のパッキン、オーバーホール

パッキンは見た目では分からないですが、知らず知らずのうちに劣化していて防水性能が低下しているかもしれません。

パッキンの劣化は、内部への錆びの進行、文字盤の腐食や剥離、最悪ムーブメントが錆つき故障の原因にもなるので定期的に交換する事をおすすめします。

交換のタイミングは3〜5年くらいで良いと思いますが、あくまで目安なので、判断するのが難しいという方も多いと思います。

オーバーホールパッキンの交換

そんな方は知識が豊富で信頼できる時計職人に見てもらいパッキン交換のタイミングなのか正確な判断を受けるのがおすすめです。

偽りのない技術者であればタイミングが早い場合、無駄に交換する事はありません。

長く使いたい時計であればオーバーホールと一緒にパッキン交換をしてもらう事がおすすめ

時計職人指サックをしてBERGEONベルジョンの機械代で油の注油

また、パッキン交換の他にも機械式時計であれば4〜5年に一度、電池式時計のクォーツ時計であれば7〜8年に一度のオーバーホール(分解掃除)を行う事で寿命を延ばすことができます。

大切な時計であればオーバーホールも合わせてメンテナンスを行なってみてはどうでしょうか。

オーバーホールに関してはこちらの記事時計のオーバーホールとは?どんな内容や意味があるの?に詳しく纏めてあります。

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