時計修理工房として評判のよいアトリエキノコですが、どういった工房なのか纏めてみました。
マンションの一室にあり分かりにくい工房ですが、私自身も2度お邪魔して話をさせて頂いた事があります。
時計の持ち込みも可能ですし、発送してメンテナンスを行う事も可能です。
アトリエキノコは代表である木下猛さん(当時73歳)
大手百貨店の取締役であった安藤さん当時(78歳)
平和堂貿易に勤務しスイスでウォルサム、テクノスを立ち上げをされた平石さん(当時71歳)
日本ロレックス元技術部長。故・佐藤宣夫さん
この4人が中心となり平成11年11月11日に創業された時計修理工房です。
工房は20畳くらいの小さなマンションの一室になり決して広いとは言えませんが、難易度の高い時計修理を手がける職人が5〜6名在籍しています。
代表の木下さんは2019年現在、83歳になりますが現役で時計の修理やオーバーホールを行っています。様々な理由があり技術の継承ができないまま引退してしまう優れた時計職人も多いですが、アトリエキノコでは中途採用から実践力でないまだない、時計学校から新卒を取り次の世代に熟練した技術や知識を伝えています。
木下さんは1級技能士、音叉時計技術士、元パテック・フィリップ、ロレックス公認時計師、CMW公認上級時計師、WASETスイス時計公認時計師、スイス時計製造業者連盟(現:FH)認定の技術者、と数多くの肩書きを持っている時計職人です。
また日本における時計技術の向上を目的としたテストCMW(公認上級時計師)の東京本部担当も行なっています。
アトリエキノコ
〒110-0016東京都台東区台東4丁目29−15
営業時間10時00分~19時00分
TEL:03-5812-7499
今は閉校してしまいましたが、アトリエキノコの隣の部屋ではテンプスアカデミーと言う小さな時計学校を運営していました。
ほとんど情報は出てきませんが、中央区の八重洲にあるゼンマイワークスの佐藤さんのブログ記事に少しだけ紹介されています。
こちら佐藤さんの記事になります。http://blog.zenmaiworks.jp/?eid=82
佐藤努さんのブログでは、オーバーホールや修理に関する日々の様子が公開されています。細かい作業を時計職人がコツコツと行なっているの様子がよく分かり見ているだけでも面白いのでが、記事からまじめで、真心があることが伝わります。
(アトリエキノコ ゼンマイワークス)で調べてる方も多いので纏めてみました。
2004年にお亡くなりになられましたが、アトリエキノコの中心メンバーには日本ロレックス元技術部長の佐藤宣夫さんが在籍されていました。
佐藤宣夫さんの息子さんが、ゼンマイワークスの代表である佐藤努さんになります。
上の雑誌の写真はアトリエキノコの佐藤宣夫さん(2000年のウォッチゴーゴー)と、ゼンマイワークスの佐藤努さん(2018年クロノス)が取り上げられた雑誌です。
ゼンマイワークスさんに一度、お邪魔した事がありますが、お洒落な作りで従来の時計工房のイメージが変わったのを覚えています。
ゼンマイワークス
〒321-0942
〒104-0028 東京都中央区八重洲2丁目11−7 一新ビル2F
TEL:03-6262-3889
https://www.zenmaiworks.jp/
営業時間:10時30分~12時30分, 13時30分~18時00分
定休日:土日
時計工房に、お邪魔して職人さんの話をきくと横の繋がりを感じます。
「あっアソコの工房の○○さんは凄い人だよ。」「あそこは、あまり良い噂はきかないな」などなど時計の話だけではなく工房の情報なんかも薄っすーーら教えてくれたりします。
私たち依頼側はどんな時計工房があるのかよく分からないし、工房によってどんな違いがあるのかも分からないです。実際に足を運んでみてメンテナンス相談をかねて職人さんに色々話を聞くと面白いし為になります。
近年は、部品交換でしかメンテナンス対応ができない工房や技術者も多いのです。また、内部のネジなど目に見えないパーツに傷やサビがあっても手入れを行わない技術者も増えていると聞きます。
これから大切な想いが詰まった時計のオーバーホールや修理を行う方は、仕事に嘘をつかない技術者へ依頼する事をぜひ探してください。
こちらの記事ではアトリエキノコも含め、おすすめの修理専門店を紹介しているので参考にしてみてください。
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