ロレックスのスポーツモデルとして代表的なモデル・コスモグラフデイトナ。アメリカ合衆国フロリダ州のデイトナビーチで発祥したことからデイトナという名前が付きました。
セラミックベゼルを採用したモデルで、誕生当初から腕時計業界の歴史を塗り替えてきた本モデル。
多くの芸能人や有名人が着用していることでも知られています。
本記事ではデイトナがこの世に誕生してからの歴史について振り返りながら、素材の特徴やリファレンスの違いについて詳しく解説していきます。
引用:https://www.kame-kichi.com/items/59948
ロレックスのデイトナシリーズは1963年にアメリカフロリダ州デイトナビーチで誕生しました。
正式名称は「オイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナ」。未だかつてないスピードを追い求めるレーサーの使用を想定して開発が進められたわけです。
デイトナビーチは自転車レースの聖地として有名な場所で、デイトナはレーサーに愛用されていたことが誕生のきっかけになったともいわれています。
フロリダのデイトナビーチは自動車レースの聖地。1902年に初めて開催されて以降、世界各国からレーサーが集まり、熾烈な争いが繰り広げられていました。
そんな中で一際注目を集めていたのがイギリスのマルコム・キャンベル卿です。彼はレース中、ロレックスの腕時計を身に着けていて、オイスターケースの耐久性の高さに惚れこみ、感謝状を贈っていたという逸話もあります。
キャンベル卿の影響でレーサーを中心に大きく話題を集めることとなったロレックスは後に、デイトナ インターナショナル スピードウェイ(デイトナビーチ自動車レースの管理団体)協力の下、本格的にデイトナ開発に乗り出したわけです。
デイトナシリーズは1955年に誕生した「クロノグラフ」を原点としたモデルです。ロレックス3代発明の1つであるオイスターケースにクロノグラフを搭載したモデルは当初、「デイトナ」という名前はついておらず、思った程のヒットには至りませんでした。
この当時のモデルは「デイトナ」の原点となったことから通称「プレデイトナ」と呼ばれており、希少価値がじわじわ高まりを見せています。
スポーツモデルの礎を築いただけあって、プレデイトナの時点でストップウォッチ機能も搭載しています。
プレデイトナは生産された個体数も多くないので、誕生当初はウケなかったものの、今では高額で取引されることの多いレアモデルの1つとして数えられるようになりました。
引用:https://takami78.com/-116523g-.html
ここではロレックスデイトナが歴代モデルをリファレンス毎に時系列で振り返っていきましょう。
現在は第6世代であるRef.116500LNまで誕生するなど、まだまだ進化を続けている本モデル。
素材の特徴や市場価値など詳しく解説していますので、購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
引用:https://www.antiegrande-watch.jp/archive/detail/2067
1963年に誕生した初代モデル・Ref.6239。マルコム・キャンベル卿を筆頭としたレーサーに感銘を受けて誕生したモデルです。
外観を見ると、自動車のスピードメーターを連想させる文字盤デザインが特徴的で、ベゼㇽにはタキメーターが搭載しています。
タキメーターは自動車のスピードを正確に測ることを可能としたスピードチェック機能ついているので、スピード感覚が重要なレーサーにとって非常に使い勝手の良い機能となっていたことでしょう。
Ref.6239はレーサー兼俳優としても活躍していたポール・ニューマン氏が着用されていたことで世間からは一気に認知されることとなりました。
ポール・ニューマン氏の愛用で話題の的となったロレックスは、彼の名前をインスパイアした「ポール・ニューマンダイヤル」というレア個体も製造しています。
ポールニューマンダイヤルは初代モデルのみに見られる特殊なダイヤルで、通常モデルと比較し、数字が大きく刻印されているのが特徴です。
インデックスの内側には夜光塗料が塗布されており、視認性向上に大きく寄与しています。
市場にはほとんど出回ることなく製造終了となった希少性の高い個体なので、お目にかかればぜひとも手中に収めたいアイテムの1つですね。
引用:https://rare-watch.net/rolex-daytona-solo-6240/
デイトナの歴史の中で謎の多いモデルとして知られるのがRef.6240というモデル。
初代のRef.6239が製造終了となってから、2代目が誕生するまでの間製造されていたモデルですが、どの世代にも該当しないため、コレクターの間ではテストモデルと呼ばれています。
初代との違いは、スクリューロック式のボタンが搭載されたことです。その結果、防水性が30m→50mとスペックアップしています。
ただ、ムーブメントに関しては初代同様、Cal.72B、Cal.722-1が搭載されているため、2代目誕生前のプロトタイプという括りで区分されています。
引用:https://elanna.ru/xkaul/r1235281.html
デイトナ2代目として誕生したのがRef.6262。製造期間が4年と短命なモデルとなっています。
初代と比べデザイン面での変更はほとんど見られないものの、ムーブメントがCal.727へとアップグレードされました。
Cal.727は初代モデルのムーブメントをベースに独自改良し、ともと毎秒5振動だった振動数を毎秒6振動(毎時21,600振動)まで上げ、精度を高めることに成功しています。
さらに当時は最先端の技術であったキフ・ウルトラ・フレックス機構が採用されたことで耐衝撃性も向上しています。
ただ、防水性能はプロトモデルであるRef.6240より劣るところがちょっと不思議なところですね。
引用:http://www.cool-auction.net/gallery/17605/
デイトナの3代目モデルとして誕生したのがRef.6263とRef.6265です。デイトナの歴史上、最もヒットしたロングセラーモデル(約18年間に渡り製造)で手巻きムーブメントの最終形態となります。
デザイン面では過去モデルと大差ないものの、手巻きムーブメントのクオリティが極限まで高められているのが特徴です。
スクリューロック式のリューズを採用したことで、防水性が50mに向上し、オイスターケースの称号も獲得しました。
当初はレーサー向けウォッチとして誕生したデイトナですが、防水性が向上したことでキャンプやダイビングなどアウトドアなシーンでも活用しやすいモデルとなっています。
幅広い用途で活用できるようになったことが人気爆発の所以となったともいえるでしょう。
引用:https://a-watch.jp/product/9259/
デイトナの4代目として誕生したモデルがRef.16520です。デイトナとしては初の5桁リファレンスとなります。
スポーツモデルとしては世界初の自動巻きムーブメント「エルプリメロ」を搭載し、多くの雑誌でも取り上げられ、瞬く間に世界中に認知されるようになりました。
自動巻きとなったことで、着用中に針が止まってしまうことがなくなり、非常に扱いやすくなっています。
耐久性向上のためにあえて振動数が抑えられていることもポイントです。これまで大きな変化が行われていなかったデザインも4代目で一新し、ブラックとホワイトの2カラー展開となりました。
風防にはサファイアクリスタルが採用されたことで、防水性も50m→100mと大きく向上しています。
ケース径も37mm→40mmとサイズアップが図られ、よりスポーツモデルらしい印象に仕上がっているところも魅力です。
引用:https://ec.wb-ookura.com/products/2300036381615
デイトナの5代目として誕生したRef.116520。ロレックスで完全独自開発されたムーブメントが搭載されたファン待望のモデルとして誕生を果たしています。
ムーブメントの進化により、パワーリザーブが52時間→72時間と延長し、インダイヤルやインデックスなど細部までスペックアップが図られました。
基本デザインは前モデルのRef.16520を踏襲しているため、大きな変化は見られませんが、カラー展開が広がったのも魅力。
ホワイトゴールドやイエローゴールド、プラチナ、エバーローズゴールドなど華やかなカラーが追加され、おしゃれウォッチとしてのポジションも築きつつあります。
部品数が削減されたことでメンテナンス性も向上し、より扱いやすいモデルとなりました。
全体的なクオリティアップに加え、修理もしやすくなったのであればもう文句なしですね。
引用:https://a-watch.jp/10083/
デイトナの6代目モデルとして誕生したRef.116500LN。セラミックベゼルが採用されたことでより引き締まった外観へと変化しています。
上品で高級感あふれる華やかなデザインから市場でも高値で取引されることの多いモデルです。
セラミックベゼルは耐蝕性・耐傷性アップにも寄与し、紫外線の影響を受けにくくしています。
耐久性の面で非常にスペックアップしているので、新品に近い状態を長く維持できるのは非常に魅力的です。
近年はスポーツモデルを中心とした価格高騰に乗じて、デイトナの需要も高まっています。
最新モデルであるRef.116500LNは定価以上の価格帯で取引されることも多く、今後の販売状況次第ではさらなる価格高騰を見せる可能性も高いでしょう。
高級ブランドであるロレックスの代表的なモデルとして知られるデイトナは芸能人や有名人が着用されていることでも有名です。
誕生からの歴史を振り返ってみても、有名人の影響力で認知度を高めた一面も見られますからね。
ここではロレックスデイトナを着用している芸能人や有名人についてまとめた結果をご紹介していきます。
芸能人名 | 職業 | 着用モデル |
---|---|---|
木村拓哉 | 俳優 | Ref.116506 |
松本潤 | 俳優 | Ref.6265 |
長瀬智也 | アイドル(TOKIO) | Ref.6263 |
山田涼介 | アイドル(Hey! Say! JUMP) | Ref.116500LN |
登坂広臣 | アーティスト(三代目 J Soul Brothers) | Ref.116520 |
工藤静香 | 女優 | Ref.116505 |
日本ではジャニーズのイケメン俳優を中心に多数の方がデイトナを愛用されていることが確認されています。
木村拓哉さんと工藤静香さんは結婚されているので、夫婦でロレックスのデイトナを着用されていることになりますね。
ペアウォッチとしてデイトナを身に着けるってすごくあこがれますよね。
人目につく機会の多い方々だからこそ腕元までこだわられているのでしょう。
芸能人名 | 職業 | 着用モデル |
---|---|---|
ジャスティン・ビーバー | 歌手 | Ref.116528 |
エド・シーラン | 歌手 | Ref.116599 |
アダム・レヴィーン | アーティスト | Ref.6241 |
ジェイ-Z | 歌手/実業家 | Ref.116505 |
ヴィクトリア・ベッカム | デザイナー/実業家 | Ref.116505 |
サンドラ・ブロック | 女優 | Ref.116520 |
海外ではジャスティン・ビーバーさんやエド・シーランさんなどアーティストの方々を中心に広く愛されています。
日本でも名の知れた有名人が多数名前を連ねていますね。
デイトナは国内での人気が高いといわれていますが、海外でも広く支持されていることが分かります。
芸能人名 | 職業 | 着用モデル |
---|---|---|
クリスティアーノ・ロナウド | サッカー選手 | Ref.116528G |
長谷部誠 | サッカー選手 | Ref.116500LN |
原辰徳 | 元野球監督 | Ref.116515LN |
スポーツ選手の中にもロレックスのデイトナを愛用されている方がちらほら確認されています。
スター選手はオフシーズンやプライベートでもメディアの取材が入ることも多いでしょうから、腕元までしっかり拘られているのでしょう。
プレイスタイルだけでもかっこいいのに、時計のセンスまでいいなんて憧れますね。
引用:https://takami78.com/-116523g-.html
有名人からも多数愛用されているデイトナですが、話題性が高い分、贋作もちらほら見られるので注意が必要です。
Cal.72系の手巻きムーブメント(3代目以前)は大量生産されていたことで知られており、このムーブメントを改良して無名のクロノグラフをデイトナと称して販売している業者も存在します。
そのような贋作を避けるためにもデイトナを購入する際は信用できるオークションハウスやディーラーから購入するのが無難です。
不安な場合は専門家やロレックスに詳しい鑑定士に相談するのもいいでしょう。
引用:https://www.kame-kichi.com/items/59948
今回はロレックスのスポーツモデルとして代表的なポジションにあるデイトナが辿ってきた歴史や時代経過に伴う変遷についてご紹介しました。
アメリカフロリダ州のデイトナビーチでレーサー向けに開発され、瞬く間にロレックスの代表的なモデルとなったデイトナ。
時代経過に伴うスペックアップで、レーサーだけでなくアウトドアを楽しむ富裕層や流行の最先端を走る芸能人からも多数愛用されるようになっています。
資産価値としても十分ですし、上品で高級感のある見た目も大きな魅力。近年はスポーツモデルの価格高騰で、デイトナの需要も高まっていますので、この機会にぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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