ロレックスの価格下落の原因は?崩壊モデルや今後の動向を解説

カテゴリ:ROLEX/ロレックス

腕時計業界で圧倒的な人気とシェアを誇る高級ブランドのロレックス。

高いリセールバリューを期待して資産としてお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんなロレックスですが、2022年頃より相場推移が不穏な動きを見せています。

2020年代まで右肩上がりだった相場が2022年前半に下落傾向へと転じてしまったのです。

下落の原因は景気の停滞や中国での高級ブランドの相場暴落が大きく影響していると言われています。

本記事ではロレックスの相場が下落した原因や崩壊モデルについてまとめました。

近年の値動きをもとに今後の動向についても解説しておりますので、売り時に迷われている方はぜひ参考にしてみてください。

ロレックスの価格下落の原因は?

長い間右肩上がりに価格高騰を続けていたロレックスでしたが、2022年前半に珍しく下落傾向に転じました。

原因としては大きく下記2つが挙げられています。

  • 中国市場の暴落
  • 世界的な景気の停滞

巨大マーケットである中国の景気減退やパンデミックを背景とした世界的な景気の停滞が原因として挙げられています。

もう少し詳しく見ていきましょう。

中国市場の暴落

世界最大のマーケットである中国経済の暴落はロレックスの相場下落に大きく寄与しているといえます。

新型コロナウイルスによるパンデミックや不動産バブル崩壊の波で中国富裕層にもその影響はあったでしょう。

事業後退による負債の返済・補填材料としてロレックスを手放す富裕層が急増し、市場にロレックスの供給が増えすぎたのではないかと考えられます。

供給が増えすぎれば当然は需要は下がってしまうわけですから、顕著な相場下落が起こってしまったのでしょう。

世界的な景気の停滞

相場下落の原因は中国市場の景気悪化だけでなく、世界的な景気の停滞も原因として挙げられます。

昨今のパンデミックで世界的に景気が後退し、インフレが起こってしまったわけです。

景気の後退は当然中古市場にも影響を及ぼします。

中国の富裕層だけでなく、世界各地でロレックスを手放す富裕層が続出したのでしょう。

ロレックスの相場下落・崩壊モデルは?

ロレックスが急速な相場下落を見せたのは2022年春頃の話。

これまではスポーツモデルを中心に価格高騰を見せていたロレックスの突然の動きに不安を感じた方は多かったでしょう。

そこから2023年にかけての推移を追ってみると相場は安定、回復傾向に転じているモデルが多いことが確認できました。

ここでは2021年から2023年春頃まで約2年間のロレックスの相場推移をモデル毎にまとめています。

それぞれモデル毎の値動きについて詳しく見ていきましょう。

サブマリーナーRef.124060

出展元:https://housekihiroba.jp/shop/g/gRX2952/

出展元:https://kakaku.com/

2022年3月以降、中古価格が46%も下落したと発表されていたサブマリーナ。

上記グラフの通り、2022年に入ってから急速に下降しています。

その後はやや回復傾向が見られる時期もありますが、2022年~2023年までトータル的に見ると右肩下がりで推移している状況です。

2023年以降は目立った下降は確認されておらず、比較的安定傾向に転じていることが分かります。

また、2022年春に暴落したとはいっても、元の相場に戻っただけという見方もできるでしょう。

これまでが高騰しすぎていた可能性も考慮すれば、これまでのバブルが異常だったとも考えられます。

デイトナRef.116500LN

出展元:https://store.shopping.yahoo.co.jp/sekido/2700001366553.html

出展元:https://kakaku.com/

デイトナも2022年春頃に急速な暴落を見せていますが、2022年後半から2023年にかけては安定傾向にあります。

このことからデイトナの暴落もサブマリーナ同様一時的なものだったとみていいでしょう。

今後世界的な景気が回復すれば再び相場が上昇傾向に転じる可能性もあります。

エクスプローラーⅠRef.124270

出展元:https://ec-jp.allu-official.com/products/a1827511?gclid=CjwKCAjw6vyiBhB_EiwAQJRoppIa94cv-LU4sNGRwI_gfuobBv6nX2GQl_tHMEaJ6UCtuXeNG8ZU_xoCZMEQAvD_BwE

出展元:https://kakaku.com/

エクスプローラーⅠは先述した2モデルとは違う相場推移を示しています。

ほとんどのモデルで暴落が見られた2022年春頃に価格は上昇傾向にあり、その後も安定した推移を辿っています。

世界的なパンデミックや景気後退の中でも安定した相場を維持しているところを見ると、エクスプローラーⅠは時代的な影響を受けにくいのではないかという推測もできそうです。

エクスプローラーⅡRef.226570

出展元:https://ec-jp.allu-official.com/products/a1881669?gclid=CjwKCAjw6vyiBhB_EiwAQJRoplLwIGnLtKNIBtBKY5-NL-YGS3w8M2c6KX9b27M95XNNiNJ1QXlVMBoCu-gQAvD_BwE

出展元:https://kakaku.com/

エクスプローラーⅡは2021年から2022年初頭にかけて相場は高騰していました。

しかし、2022年春頃と秋頃の2回に渡って大幅な下落を見せたかと思えば、2023年に入って再び上昇するなど激しい波を見せています。

長期的に見ても若干低下傾向にはありますので、今後再び上がったタイミングで売るのが1番安パイなのではないでしょうか。

GMTマスターⅡRef.126710BLRO

出展元:https://www.kingsroad.jp/SHOP/used-12110.html?origin=pla&ptid=985211137566&productid=used-12110-5205787&gad=1&gclid=CjwKCAjw6vyiBhB_EiwAQJRopmb-rJlRMgSFFUOXsuwU0qWjIlfhLwrB73D16zRN3ZO3yj3E_e7erRoCJL4QAvD_BwE

出展元:https://kakaku.com/

GMTマスターⅡも2022年春頃の不景気の影響が顕著に表れています。

2022年代はずっと下降の一途を辿っており、バブル以前の相場まで落ちている状況です。

2023年に入ってからはやや回復傾向が見られますが、ピーク時と比較すると相場は大きく落ちてしまったといえます。

下落のピークは越えたのではないかと思われますが、今後も油断はできないモデルです。

シードゥエラーRef.126600

出展元:https://kakaku.com/

出展元:https://item.rakuten.co.jp/

シードゥエラーはパンデミックによる景気悪化の影響を受けてはいますが、他モデルと比較するとその下がり幅は抑えられています。

2022年から2023年までの推移をみるとやや下落傾向ではありますが、相場は比較的安定しています。

1つ気になるのが2023年に入ってから下降傾向に転じていることですね。

2023年以降は相場が回復傾向転じたモデルが多い一方で、シードゥエラーは逆の推移を見せています。

恐らく一時的なものではないかと思われますが、長期的に見るとじわじわ下降を見せているので売り時には注意が必要ですね。

ミルガウスRef.116400GV

出展元:https://item.rakuten.co.jp/

出展元:https://kakaku.com/

ミルガウスも2022年春頃に大幅な相場の下落を見せています。

下落は2022年夏頃まで続き、その後は2023年初頭までほぼ横ばいで経過しました。

下落が始まってから1年後の2023年春には再び高騰し、バブル期に近い相場まで回復も見せています。

ミルガウスは近年需要が高まりつつあるモデルではありますので、下落は一過性のものと見て大丈夫でしょう。

デイトジャストRef.126234

出展元:https://item.rakuten.co.jp/

出展元:https://kakaku.com/

デイトジャストは他モデルと比べると下落の変動幅が小さく比較的安定した推移を見せています。

2022年後半から2023年にかけては横ばい、その後はやや上昇を見せているので、今後の景気次第では急速な高騰が見られる可能性もあるでしょう。

ラグジュアリーモデルだっただけにスポーツモデル程大きなダメージは避けられたのではないかと考えられます。

エアキングRef.116900

出展元:https://item.rakuten.co.jp/

出展元:https://kakaku.com/

エアキングの相場は2022年3月から2023年初頭にかけて右肩下がりの推移を続けていましたが、2023年春頃より回復傾向にあります。

この推移を見る限り暴落のピークを越えたのではないかと思われますが、まだまだ油断はできない状況です。

今後の時代情勢次第では再び相場が高騰する可能性もありますので、その時が1番売り時となるのではないかと推測しています。

ヨットマスターⅡRef.116680

出展元:https://item.rakuten.co.jp/

出展元:https://kakaku.com/

ヨットマスターは2022年後半から2023年にかけて右肩下がりで推移しています。

これまでずっと右肩上がりの経過を辿っていただけにこの流れは少し心配ですね。

下落がどこまで続くのかはまだ予測が付きにくいところですが、景気回復や新モデル登場で再び安定する可能性もあるのではないかと考えられます。

全体的に相場下落は一時的なものである可能性が高い

ロレックスの直近2年間の相場推移を追ってみた感想として全体的に下落は一時的なものである可能性が高いと考えられます。

2022年春頃にパンデミックによる不景気の影響を受けて大きな相場下落を見せたモデルは2023年に入って以降回復・上昇傾向に転じています。

その背景には新型コロナウイルスによる規制緩和で経済がじわじわ回復に転じ始めていることが1つの原因として挙げられます。

また、これまでのバブルがあまりにも異常だったという見方もできるわけです。

これまでが高騰しすぎだったのではないか

相場が下落したとはいえ、バブル以前の相場以下まで落ちたモデルは確認されていません。

あくまで本来の相場に戻ったというだけです。

ロレックスは希少価値の高いアイテムですので、転売を目的に購入する業者や個人も一定数存在します。

景気が安定している時期はそういった層が買い占めてしまうため、瞬く間に品薄に転じ価格は急速な高騰を見せるのです。

しかし、不景気になれば購入意欲が低下する層が増えるため、需要が落ちます。

そうなれば富裕層だけでなく転売目的の層も最悪のリスクを想定し、手放してしまうわけです。

希少価値の高いロレックスだからこそ起こる現象と言えますが、これまでがあまりにも高騰し過ぎだった可能性も十分に考えられます。

高級腕時計市場の需要は高い

転売屋が買い占めたりしなくとも、ロレックスを欲しい層は非常に多く、需要は高いです。

世界各地で高い人気と支持を集め続けており、ブランドの誕生から100年以上が経過した今でも勢いは衰えていません。

スイスでは時計輸出量が増加中

2021年のスイス時計の輸出総額は日本円にして3.2兆円で歴代最高だった言われています。

この背景にはロレックスが打ち出した商品の高額化が上手く決まったのではないかと思われます。

競合ひしめく高級腕時計ブランド業界での世界的シェアは驚異の30%越えですから、需要の高さは全く衰えていません。

世界各地のファンがロレックスを求めていることを考えるとこの先さらなる相場の下落が起こる可能性は低いのではないかと考えられます。

ロレックスの市場は広い

ロレックスの市場は中国だけの影響を受けるわけではありません。

巨大マーケットを持つ中国の影響はどうしても受けてしまいますが、世界各地で根強いマーケットを持つブランドです。

近年のスイスで輸出量増加が見られた背景もあるように、たとえ中国での需要が下がったとしても十分に価値を維持できているのです。

ロレックスの技術力やマーケティング力は世界トップクラスですので、今後新たな戦略で再び価格高騰を起こす可能性は高いでしょう。

まとめ

2022年春頃に大幅な相場暴落を見せたロレックスでしたが、2023年に入ってからはほとんどのモデルで下落のピークは越えていることが分かります。

なかには回復傾向に転じているモデルも存在する状況です。

また、ロレックスの市場の広さや需要の高さを考慮すれば今後景気回復や新作発表などによって再び爆発的な高騰を起こす可能性は高いのではないかと考えられます。

以上のことから2022年春頃に起こった相場の大幅な下落は一時的なものだったとみて問題ないでしょう。

ただ、モデルによって相場の値動きには違いがあるので、近年の推移を見ながら売り時を見極めるのは1つポイントとなりそうですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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