ロレックス史上最古のペットネームを持つ時計として知られるエアキング。
価格高騰の著しいスポーツロレックスの中では比較的相場が安定しており、入門者でも手が出しやすいモデルとして人気があります。
そんなエアキングの中でもここ最近でじわじわ値上がりを見せているモデルがRef.14000です。
ケース径34mmというコンパクトなサイズ感とシンプルかつ上品なデザインが目を惹きます。
本記事ではエアキングRef.14000の現在の人気度合や買取相場の推移、高く売るためのコツについて詳しく解説します。
ロレックスエアキングの歴史について知りたい方は下記記事もどうぞ。
引用:https://grupouniversal.com/j/Z3129671
ロレックスエアキングは1990年頃から2000年までの約10年間製造されたモデルです。
30年以上製造されたロングセラーのモデル・Ref.5500の後継機種として誕生しました。
デザインやサイズ感はそのままに風防がプラスチックからサファイアクリスタルに変化したことでより上品な顔立ちへと進化しています。
ムーブメントにはクロノメーターを取得したCal.3000が採用され、精度も大幅な向上を遂げました。
コンパクトなサイズ感だけでなく文字盤カラーも多彩なため、メンズモデルであるにも関わらず女性人気も高いモデルです。
ロレックスエアキングRef.14000は製造期間が10年と決して長くはありませんが、マイナーチェンジも確認されています。
夜光塗料がトリチウムからスーパールミノバへと変更されました。
トリチウムは放射性物質を含む素材であることを考慮しての変更です。
エアキング以外のモデルでも1990年代は夜光塗料の変更が行われています。
全モデル共通ですが、人気が高く価値が高いのは変更前のトリチウムが使用されていたモデルです。
製造年が古いほど状態の良いモデルは少なくなるからだと考えられます。
コレクターやマニアは希少性の高いアイテムを好む傾向にあるため、自然と機能性よりもレア度にアイテムや素材のレア度の方に惹かれてしまうのでしょう。
エアキングRef.14000の後継機種としてRef.14000Mというモデルもあります。14000Mは2001年頃から2007年までの約6年程製造されました。
Ref.14000とRef.14000Mの違いは下記の通り。
それぞれ解説します。
Ref.14000ではエアキングとして初の3000番台ムーブメントが採用されました。Ref.14000MではさらにスペックアップしたCal.3130が採用されています。
Ref.14000のムーブメントは1つのブリッジでテンプを支えたシングルブリッジ仕様ですが、Ref.14000Mのムーブメントはテンプを支えるブリッジが2つのツインブリッジ仕様です。
精度やメンテナンス性は後継のRef.14000Mの方が高くなっています。
エアキングに限らず2000年代以降に製造された個体は、コピー品対策として風防6時位置の王冠マークに透かしが入るようになりました。
Ref.14000Mもその影響を受けて、風防王冠マークに透かしが入っています。
Ref.14000は1990年代製造のモデルのため、王冠透かしは実装されていません。
ラグに関しても偽造防止のために行われたマイナーチェンジです。
ラグ部分のケースとブレスレットを繋ぐバネ棒の穴が横から見えない仕様に変更されました。
引用:https://karitoke.jp/item/262/detail
ロレックスエアキングRef.14000が人気の理由についても解説します。
それぞれ見ていきましょう。
エアキングRef.14000はアンティークモデルながら精度やメンテナンス性が高く非常に実用的です。
Cal.3000は製造当時世界最先端のムーブメントとして話題でした。
サブマリーナRef.14060やエクスプローラーRef.14270などロレックスの定番モデルでも採用されたムーブメントです。
ハイスペックかつ信頼性も高く、風防素材はサファイアクリスタルのため、耐傷性の面も安心です。
現行のロレックスと比較しても全く遜色ないスペックかつ他モデルよりも比較的安価に入手できるのは大きな魅力と言えます。
現行ロレックスのメンズサイズは40mmが主流です。
しかし日本人は細身体型の男性が多く、40mmでは大きすぎて日本人の腕には馴染みづらいという現実もあります。
そんな日本男子にとって救いとなるのがケース径34mmというコンパクトなサイズ感が魅力のエアキングとなるわけです。
ケース径34mmはレディースやボーイズサイズでもおかしくないサイズ感ですが、細身の男性には馴染みやすくちょうどいいサイズ。
通常のロレックスよりも小さい分、着用時に疲れにくいのも魅力です。
引用:https://www.tokei.blog/rolex/116452
ロレックスエアキングRe.14000の現在の人気はどうなっているのでしょうか。
デイトナやサブマリーナなどロレックスの定番モデルと比べると安価で手に入りやすいのが魅力のエアキング。
そんなエアキングもここ最近は相場がじわじわ上がりつつある状況です。
購入時に安価で手に入れた方は大きなリセールバリューを得られる可能性もありますよ。
ここではロレックスエアキングRef.14000の買取相場の推移について解説します。
年 | 買取相場(平均) |
---|---|
2021年7月 | 350,000円 |
2021年9月 | 400,000円 |
2021年12月 | 380,000円 |
2022年3月 | 380,000円 |
2022年6月 | 369,000円 |
2022年9月 | 365,000円 |
2022年12月 | 355,000円 |
2023年3月 | 365,000円 |
2021年に急速な35万円→40万円と急速な値上がりを見せましたが、その後は落ち着き35万円前後で安定しています。
下がったといっても元の相場に戻っただけですので、安定した相場を保っているといえるでしょう。
この推移を見る限り、今後上がる可能性はあっても下がる可能性は限りなく低いと思われます。
なぜならエアキングRef.14000は20年以上前に製造終了となったアンティークモデル。
状態の良いモデルは年々少なくなっています。
今後新たな新作が誕生するタイミングで相場が底上げする可能性は高いでしょう。
ロレックスのような高級ブランドのアイテムを買取に出す際に重要となる「換金率」をご存じでしょうか。
購入価格(定価)に対して何%で売れたのかを具体的に数値として示したもので、リセールバリューとも呼ばれます。
一般的に換金率は高ければ高い程良いとされており、ロレックスの一部人気モデルでは換金率が100%を超えるアイテムも多数存在します。
例えば、定価が100万円の時計を50万円で買い取ってもらった場合の換金率は50%です。
計算方法は下記の通り。
買取金額÷定価×100=換金率この式に上記例を当てはめると
買取金額500,000円÷定価1,000,000円×100=50%
となります。
査定を複数店舗で比較する際も換金率の計算は非常に重要となりますので、必ず抑えておくようにしましょう。
ここでは2023年3月時点での平均買取相場をもとに実際の換金率を算出してみましょう。
365,000円(2023年3月平均買取価格)÷362,250円(定価)×100=100%2023年3月時点でのエアキングRef.14000の換金率はほぼ100%です。
定価と同じ価格帯で取引されているということですね。
エアキングは元々定価が安いこともあって他モデル程の高騰は見られませんが、相場は安定しています。
過去の相場を見ても定価を大幅に下回ったことはありません。
定価以上で推移しているということは安定したリセールバリューが望めるということですので、資産価値も高いですね。
引用:http://watchme.jp/deals/1001/
ここではロレックスエアキングを高く売るコツについて3つご紹介します。
それぞれ詳しく解説します。
時計の状態を綺麗に保ちましょう。
当然ですが状態が良ければ自ずと査定額も高くなります。
逆に傷や汚れが目立つ場合、査定額は低くなるわけです。
査定に出す前に一度傷や汚れがないか確認し、小さな汚れは消しておくようにしましょう。
時計を拭き取る際は柔らかい布でそっと拭き取るのがコツです。
つい忘れがちですが、使ってない場合は早めに売ることをおすすめします。
耐久性の面で定評のあるロレックスとはいえど、経年劣化は避けられません。
大切に保管していたとしても5年、10年後には劣化している可能性が高いです。
いざ売ろうと思った時に状態が悪くなっていたら悲しいですよね。
もちろん売る時期によって査定額が変動する可能性もありますが、時計の状態も見ながらいつ売るか判断しましょう。
時計本体だけでなく以下付属品を揃えておくと高額査定の可能性が高まります。
特に重要となるのはロレックス公式が発行したギャランティカードです。ギャランティカードの有無で査定額は大きく変わります。
ギャランティカードはそのアイテムがロレックス公式によって製造されたものであることの証明になるからです。
そのほか、時計の箱や取り扱い説明書、あまりコマなども忘れがちですが、査定の際は必ず準備しておきましょう。
引用:https://watch-kaitori.com/rolex_airking_14000_priceresearch
ここではロレックスエアキングRef.14000の売却方法について3つご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
1つ目は店舗買取です。店舗買取はその名の通り、店舗まで足を運んで鑑定士に査定してもらってから買い取ってもらう方法になります。
店舗によって買取金額は上下することがあるので、必ず複数店舗を回った上で売却するかどうか決めるのがポイントです。店舗によっては実際の相場を大きく下回った査定額を提示してくることもあります。店舗側としてはできる限り低い査定額で買い取った方が利益が大きくなるからです。
そんな店舗側の意図に乗せられたままアイテムを手放してしまうのはもったいないですよね。そうならないためにもあらかじめ自分が今持っているアイテムの相場は調べておき、査定してもらう前に複数店舗を回っている旨を伝えておくようにしましょう。
そうすることで、店舗側も半端な査定額では買い取れないなと判断するので通常通りの査定額を提示されやすくなります。
それでも満足できるような査定額が提示されない場合には、状態があまり良くないために査定額が低くなっている可能性もあるので、鑑定士に理由を尋ねてみてもいいかもしれません。ただ、その理由に納得がいかなければ、根気強く複数店舗を回ってから決めるのが良いでしょう。
2つ目は宅配買取です。宅配買取では、自分が売却したいアイテムを買取店に送って、査定してもらう方法になります。店舗まで足を運ぶ必要がないため、近くに買取店がないという方やまとまった時間がとれない方におすすめな方法です。
万が一査定額に満足できなかった場合には、返送してもらうことも可能です。さらに鑑定士と直接顔を合わせる必要がないので、断りやすいというのも魅力となっています。ただ、現金化に1週間程度時間がかかるため、すぐに手元に現金が欲しいという方には不向きな方法です。
宅配買取は発送から査定、振込と段階を踏む必要があるのでどうしても時間がかかってしまいます。店舗買取であれば最短即日で現金化が可能ですが、宅配買取の場合はそうはいきません。そのため、すぐに現金化する必要がない場合には手間も少なくおすすめな方法です。
3つ目は一括査定です。一括査定は複数の買取業者から買取金額を提示してもらって一番高い金額を提示した業者から買い取ってもらうことのできる方法になります。
一括査定に登録している業者は時計を専門に買取する業者が揃っており、ロレックスデイトジャストに詳しい鑑定士に査定してもらえるので、通常よりも高い査定額が出やすくなります。
また、複数店舗が一斉に査定額を提示していることを業者側も把握しているので買い叩きが起こることもありません。
私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。
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