ペキニエのオーバーホール料金は?正規より安くておすすめの修理店はある?

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

1969年に起こった時計業界最大の衝撃的出来事クォーツショック以来、世界中の機械式腕時計は存続の危機に陥り多くの機械式腕時計メーカーが姿を消していきました。

中でも壊滅的な打撃を受けたのがフランスで、ほとんどのブランドがクォーツ式腕時計の生産に舵を切り、械式腕時計はほとんどのブランドが廃業か路線変更する事態になっていました。そんな中唯一立ち上がったブランドがペキニエで1973年、創業者エミール・ペキニエがフランスのモルトーに自身の工房を構え、若き腕時計技士の挑戦が始まりました。

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フランス唯一のマニュファクチュールを守り続ける非凡な腕時計技術士の遺産

ペキニエ ロゴ

以来ペキニエはその非凡な才能を如何なく発揮し、当時医療用に使用されていた新素材、316Lステンレススチールを世界で初めて腕時計に導入すると、この316L仕様のケースにダイヤモンドをセッティングするという画期的なアイディアで数多くの創造的なレディースウォッチを発表し、1980~1990年代にはエレガントな女性から愛される代表ブランドとしての地位を確立していきました。

その後も刺激的なレディースウォッチを次々と発表し、同時にフランスで唯一の機械式腕時計をマニュファクチュールで製造するブランドとして進化を続け、2011年には世界でも画期的な完全自社開発ムーブメント、カリブルロワイヤルを搭載したマニュファクチュールコレクションを発表しフランスの機械式腕時計の復活を宣言しました。

そして現在も徹底したマニュファクチュールとフレンチエレガンスという独自のレディースウォッチの開発でペキニエは新しい機械式腕時計を世に送り出し、フランス唯一の機械式腕時計の伝統を守り続けています。

ペキニエの正規サービスセンターにオーバーホールを依頼すると一体どのくらいの料金になるのか

ペキニエのオーバーホール

腕時計はその精密な作りに似合わず毎日時間を刻むために休むことなく動き続けるという宿命を負っています。

そのため精巧で微細な部品に対する負荷は、 他の工業製品に比べて高いものですので、長い間使い続けていると部品が磨耗したり不調をきたす頻度が高くなりがちです。

したがって長く腕時計を使い続けるためには定期的な点検とオーバーホールは必ず必要なものになってきます。

これはどんなに高性能な高級腕時計でも避けて通ることのできない問題で必要不可欠なものです。

特にペキニエのような精巧度の高い複雑なムーブメントを持った時計になると、3~5年の間に一度、定期的にオーバーホールをすることは一生物として時計を使うためには必ず行わなくてはなりません。

この際一番確実な方法は正規サービスセンターへオーバーホールを依頼することで、それによってユーザーは最大限の恩恵を受けることができます。

事実、正規販売店ではメンテナンスの際には正規サービスセンターへ修理・オーバーホールを依頼するようにアナウンスしています。

ではペキニエの腕時計を正規サービスセンターへ依頼すると料金は果たしてどのくらいになるのでしょうか。

ペキニエ正規サービスセンター オーバーホール料金

駆動方式オーバーホール料金
クォーツ式30,800円~
自動巻きノーマル35,200円~
自動巻きカリブルロワイヤル66,000円~

これらはあくまでオーバーホールのみの料金になり部品交換や修理が生じた場合は別途料金が上乗せになります。

料金的には高価な部類になり、特にペキニエ独自開発の自動巻きムーブメント カリブルロワイヤルの場合には特別料金となり開きが生じています。

正規サービスセンター料金のメリットとしては修理が生じた場合には100%純正部品が使用され、さらに作業はペキニエ専門の熟練した修理スタッフが担当しますので安心感が非常に大きいです。

そして正規サービスセンターでオーバーホールされたものには万全のアフターサービスがつきますので、もし大切な腕時計に万が一の事態があった場合でもフォローアップがしっかりしています。

デメリットとしてはやはりオーバーホール料金が高価になること、純正備品を使用するので海外フランス送りになった場合には納期が長くなる点があり、最低でも一月半はかかりますので納期に関しては余裕を持って依頼しなくてはなりません。ただペキニエの場合、並行輸入で購入した時計の場合でも、オーバーホールは分け隔てなく受け付けてくれるので高額ですが安心感は高いです。

正規サービスセンター以外でオーバーホールを依頼すると料金がどのくらいになるのか

時計の分解オーバーホール。カレンダー

では料金コストを下げるために、正規サービスセンター以外の腕時計修理専門店に依頼する方法を取った場合にどういったメリット・デメリットがあるのでしょうか。

よく言われる並行差別はありませんが、購入した人にとって正規サービスセンターの料金は高額でという場合、腕時計修理専門店を頼るのは良い方法なので、実際の修理料金は気になる部分になってきます。

ペキニエの腕時計を修理専門店に依頼した場合、お店ごとで誤差はありますが、平均料金で自動巻きノーマルで20,000円~、自動巻き・クロノグラフで27,000円~、カリブルロワイヤルは要見積もりになっています。

やはり正規サービスセンターと比較するとかなり金額的に差があり、格安になっているのが大きなメリットといえますが、デメリットとしていえるのは、修理が発生した際に純正部品を使用する確率がかなり下がること、またオーバーホールの仕上がりについては担当する修理技能士の実力しだいで大きく差が出てしまうこと、オーバーホール後のアフターサービスに差があることなどが懸念されます。

ですので正規サービスセンター以外の腕時計修理専門単にオーバーホールを依頼する場合は、技術のしっかりした職人へ依頼することがとても大事になってきます。有資格者であることはもちろんですが、有資格者イコール職人としての実績とは異なります。

それよりも修理担当暦やどのくらいの種類の腕時計とむきあってきたかという経験値のほうが、本当の技術士としての価値につながるのです。

おすすめの腕時計修理専門店でオーバーホール

時計職人指サックをしてBERGEONベルジョンの機械代で油の注油

腕時計修理専門店にオーバーホール等を依頼するときには、技術的に信頼の置ける技術士がいる修理店に預けないと、一生物の腕時計もその寿命を縮めることになります。

本当に技術の高い技術士へオーバーホールを依頼するためには、実際に修理専門店に出向いて見積もりをしてもらい技術士と直接話すのが生前の方法といえます。

面談をする事で本当の技術士の実力も伺い知ることができるからです。

しかし、個人ではなかなか修理店をひとつずつに廻ることも難しく、本当の修理技術士に出会うのは厳しいことでしょう。インターネットなど情報も数ありますが大変な作業になります。

そんな人に便利なサイトがあります。クラフトワーカーズというサイトがそれでこのサイトでは優秀な技術士の修理担当暦や取得資格、所属会社当の情報を明記しているので自分の本当に納得した技術士に担当を依頼することができるので安心度が高いですから、一度覗いてみると良いでしょう。

こちらの記事で紹介していますので合わせて読んでみてください。

またクラフトワーカーズでは在籍している職人全員に時計情報を送るだけで無料で一括見積もりも可能なので是非参考にしてみてください。

特にペキニエのようなマニュファクチュールで素晴らしい複雑精巧な腕時計を正規サービスセンター以外でメンテナンスするためには、本当に優秀な職人との出会いが必要になってきます。この機会に是非、素晴らしい職人との出会いを見つけてください。

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