腕時計は日々の手入れやクリーニングで寿命が変わる。自分でもできるメンテンスを紹介

カテゴリ:お役立ち・サポートケア

時計は腕に直接つける物なので、気づかないうちに少しずつ汚れています。

時間とともに皮脂や垢などが細かい所に入り込み、いつの間にか錆びてしまい、シャツの袖をサビで汚すなんて事につながります。最悪の場合、時計の防水性を弱めたり、ベルトの調節部分が錆びて固着してサイズが変えられないなんて事にもなりかねません。

時計は使っていれば、必ず汚れますが、普段から自分でできるクリーニングをして清潔に保てばサビをおさえる事ができます。

結果、時計自体を美しくしておけますし、内部に生じやすいトラブルを押さえることもできます。

この記事では、ベルトと本体のクリーニングをお伝えします。

時計の水洗いはリスクが高い

時計をバシャバシャと水洗いしてしまう人がいますが、防水性の高い時計でも瞬間的に水圧がかかり、ムーブメント内部に水が入って故障してしまう事があります。

車を洗っている時や、水道をいっぱいにひねり時計を丸ごとあらったら故障してしまうなんて事がよくあります。

時計内部にとって水は天敵です。

少しでも水してしまうと、そこから錆びが発生してしまったり電池式クォーツ時計だとショートの原因に繋がってしまいます。

時計を水洗いするのは高いリスクなので、できるだけ避けたほうが良いです。

どうしても時計を水洗いしたい

どうしても、水あらいをしたい場合はバケツやボールなどに水を溜めてゆっくり時計を洗う事をおすすめします。

ただし、20気圧以上防水以下の場合は水につけると壊れてしまう可能性が高いので、所有している時計が何気圧防水なのか確認してから行なってください。

また、熱いお湯や洗剤を使い洗うと防水性を維持しているゴム製のパッキンが劣化するのであまりおすすめはしません。

時計のクリーニングの仕方

腕時計の手入れやクリーニング方法

時計は使ったあと柔らかいクロスをで、ケースやベルトを拭くだけでも錆び予防になります。

クロスが届かない隙間や細かな部分は身近にある以下のような物でも十分お手入れできます。

  • 綿棒
  • 柔らかい布
  • 爪楊枝
  • 歯ブラシ

皮脂や埃は時計の細かな部分に溜まります。そのままほおっておくと、ゆっくりと錆びてしまうので、こまめにとってあげましょう。

リューズ付近の手入れ

腕時計のリューズの手入れクリーニング方法

リューズは素手で触る事が多いので、手垢が溜まりやすく、そのまま錆びて故障する事も多い箇所です。

一度リューズを引いて先の細い歯ブラシなので細かな汚れをとりましょう。

リューズは摘みやすいよう凹凸した形をしていますが、溝に汚れが溜まっている事が多いです。こういった所も綺麗にしてあげましょう。

また、電波時計の場合は時刻が常に合っているのでリューズを動かす事がないですが、たまにに動かしておくこと、潤滑油を回す事ができるので汚れの固着や錆び防止になります。

裏蓋とケースの間の汚れ

腕時計の手入れクリーニング綺麗にする方法

裏蓋は直接腕ににつく部分なので、皮脂や垢が溜まりやすい場所です。

中でも裏蓋とケースが密着している部分の汚れは爪楊枝や歯ブラシで念入りに手入れをしましょう。

下の写真のように隙間に汚れが入り込んでいるのに放置していて裏蓋を開けたら節が錆びていると事はよくあります。

時計の裏蓋が錆びる手入れやクリーニング

最悪の場合、防水性が弱くなり、時計内部に湿気が入ってしまい、故障してしまいます。

ガラス部分の錆びや汚れの手入れ

時計のガラス付近のお手入れやクリーニング

時計の風防(ガラス)にはプラスチック、ミネナルガラス、サファイアガラスと大きく分けて3つの素材が使われています。

プラスチック、ミネナルガラスは比較的柔らかいので、クロスでかるく汚れを拭き取る程度でのお手入れをおこないますが、サファイアガラスの場合は硬度が高いのでケースとガラスの隙間をブラシで磨いても問題ありません。

時計のベルトのお手入れ

時計のベルトのお手入れやクリーニング、革レザー、メタルベルト、ナイロンベルト、ラバーベルトの4種

時計のベルトに使われている素材は大きく分けて4種類です

  • ナイロン
  • レザー(革)
  • 金属
  • ラバー,シリコン

錆のトラブル以外にもベルトが汗や皮脂で汚れていると夏場、嫌な臭いがしてしまいます。

普段から綺麗に保つように手入れをしていれば、汗をかく時期でも嫌な臭いもさせませんし清潔に保てます。

ベルトのお手入れで水を使う際は、時計本体を外してから洗う事をおすすめしまう。

防水性の低い時計は水分が時計内部に入る可能性があります。また、時計に使われているパッキンというゴム製の部品に洗剤がつく事で劣化してしまい防水性が低くなる事も考えられます。

ベルトの外し方は、こちらの記事時計のベルトの外し方や付け方は?自分で交換はできるの?をご確認ください。

ナイロンベルト(ナトーストラップ)のお手入れ方法

時計のベルトのお手入れ方法クリーニング

ナイロンで編んだベルトは時計から外して、中性洗剤で丸洗いで干しておけば清潔に保てます。

ナイロンは色落ちしずらいですが、コットン(綿)で編んだベルトは色落ちしやすいので、素材にあった洗剤をつかいましょう。

ナイロンベルトがしっかり乾いてから時計に装着してください。

レザー(革)ストラップのクリーニング

腕時計のレザーベルトのお手入れ方法、革ベルトのクリーニング

レザーのベルトは使用していたら必ず汗や汚れを吸い込んでしまいます。

購入したのような綺麗な状態で保ち続ける事は残念ながらできません。

時計を腕から外すごとに、ベルト全体を柔らかいクロスや布で拭いて清潔に保つ事で長く愛用できます。

強く擦ると革がいたむので、優しく汗や湿気を押し出すように拭くのがポイントです。

汚れが気になり丸洗いしてしまう人もいますが、革が縮んで硬くなったり、物によっては圧縮接着している部分が剥がれてしまうので、あまりおすすめはしません。

金属ベルトのクリーニング

時計のメタルベルトのクリーニング方法

金属ベルトは細かい隙間に垢や皮脂が溜まり気づかないうちに少しずつ錆びてしまう事があります。

腕から外した時に柔らかい布で拭いてあげるだけでもだいぶ違いますが、汚れが目立つようでした先の細い歯ブラシや、つまようじで細かな汚れをかきだしてあげると良いです。

ベルトのコマを外すと掃除がしやすいですが、そこまでしなくても大分綺麗になります。

時計のベルトの掃除、汚れや錆びの落とし方

汚れや錆びがしっかりと固着している場合は金属ベルトを丸ごと中性洗剤につけてクリーニングしないと落とせません。

金属ベルトを丸ごとクリーニングしたいって方は、時計本体からベルトをはずしてから洗う事をおすすめします。

たまにラップで本体を包んで時計を洗うって説明も目にしますが、生活防水の時計だと危険ですし、上で説明したようにパッキンというゴム製の部品に洗剤が付着すること事で、パッキン自体が劣化してしまう事も考えられます。

ベルトを丸洗いしたい場合は念のため本体からベルトを外す事おすすめします。

ラバーベルトのお手入れ方法

時計ラバーシリコンベルトのお手入れ方法

ラバーベルトの日々お手入れは使用後にクロスなどで拭くだけで清潔に保てます。固着した汚れは柔らかい布に水にをつけて拭ふけば綺麗になります。

ラバーベルトは、亀裂が入ると一気に切れてしまうので歯ブラシなどで掃除を行わない方が良いです。

また、劣化しやすい素材ですので強い日差しがはいる所での保管はできるだけ避けた方がよいです。

自分ではできないクリーニングもある

機械式時計の分解

ロレックスやオメガは高額なので一生使える頑丈な時計だと思ってしまう人が多いですが、毎日のお手入れや定期的なオーバーホール(分解掃除クリーニング)があってこそ長く愛用できる時計です。

もちろん高額な時計でなくても、日々の手入れや定期的にオーバーホールをしなければ、内部が劣化して故障につながります。

目に見える外装は日々のお手入で綺麗に保てますが、時計の内部はオーバーホールができる技術者に依頼するほかありません。

オーバーホール(分解掃除)を怠ると時計の寿命は縮まる

機会式と時計のピンクの石 分解

ゼンマイ式の機械式時計でも、電池式のクォーツ時計でも定期的にオーバーホール(内部クリーニング)を行わないと、油切れが起きているので錆びついたりパーツが摩耗しやすい状態になっています。

また上で説明した防水性を保つパッキンも劣化している可能性があります。

機械式時計であれば4,5年に一度、電池式のクォーツ時計であれば6,7年に一度は内部を分解掃除してクリーニングを行なってあげてください。

こちらの記事では価格が比較的安く、品質保証が1年つく修理専門店を紹介しているので時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店参考にしてください。

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