スイスで年に一度開催される世界最大級の高級時計の新作発表展示会、SIHH。
IWC.ヴァンクリーフ.オーディマピゲ.モンブランと数ある時計ブランドの中でも圧倒的な存在感で人々の注目を集めるのが、カルティエです。
日本でも当然人気がある時計ですよね。
では何故、カルティエの時計が高い支持を得ているのか?
そして、どんなシリーズが人気があるのか?をご紹介しましょう。
カルティエの時計は中古でも価値が下がりにくい時計です。
高級時計には色々な物がありますよね。
その中には中古になった時に値段が下がりやすい物と下がりにくい物とに分かれます。
つまり買った時にちかい値段で売れるという事です。
カルティエの時計はブルガリ、シャネル、ティファニーなどの時計にくらべ安定した人気があり値段がさがりにくい時計です。
シリーズにもよりますが購入時と同じ金額、または希少価値が付きそれ以上の値段で売れる事もあります。
カルティエの時計は資産になる腕時計として選ぶ方も多いです。
1900年代初頭、いくつかのブランドが腕時計を発売し始め、この時代は”腕時計=丸い文字盤”が当たり前でした。
そんな中、カルティエは四角い文字盤の腕時計を発売しました。
常識にとらわれない形で登場したこの時計は、革新的なデザインとして世界中に広まっていきました。
現在でも、カルティエのあの四角い時計のケースに高級感を感じ憧れる人は多いと思います。
その他に亀の形や楕円形、樽型など様々な形の腕時計を次々と発表しました。
その独自性と斬新なデザインが注目を浴び、世界中にカルティエの名が広がっていきました。
宝石商からスタートしたカルティエですので、時計製造の技術はどうなのか?と感じる方もると思います。
通常、時計のムーブメント(時計を動かす機会部分)は製造が大変難しく、他社が製造したものを使っているブランドが多いのが現状です。
町で見かける時計のほとんどが、他社製のムーブメントを使っています。
基本点にムーブメントは日本製かスイス製の物が多く、日本ではシチズンの子会社のミヨタのムーブメントが有名です。
あの有名なオメガやティファニーも、ムーブメントはスウォッチ社の物だったりします。
高級な時計なのに外観だけ自社で作って、中身のムーブメントは別の会社の物を使ってるのは少し残念な気持ちになりますよね。
とくに男性の方に多いですが、ムーブメントも自社製の物じゃないと納得できないって考えをもった方もいます。
時計の機会部分なんて見えないないし、なんでもいいや。って方もいますが、時計ファンの方は、せっかくお金をだして購入するなら外観もムーブメントもそのブランド、オリジナル製の物が良いと思うんですね。
このように時計の中でも2種類の時計にわける事ができます。ムーブメントからケース文字盤とすべて自社で開発してる時計をマニュファクチュールと読び、他社の部品を使い作られて時計をエタブリスールと呼びます。
カルティエの時計の歴史は長く現在でもシリーズとして残るサントスを世界に発表してから100年の歴史をもつブランドです。
しかし自社のブームメントの開発はしてきませんでした。
カルティエの時計に使われているムーブメントはETAとリシュモンという会社の物を使っていました。
しかし、ここ数年カルティエでは自社製ムーブメントの製造に成功しており、100%自社製造の時計を発表し、その数は徐々に増えています。
つまりマニュファクチュールの時計を作る事ができるブランドになったわけです。
それだけカルティエには時計製造に懸ける高い知識と技術がある職人が揃っているという事です。
カルティエのメンズ時計の中にもカルテェ製のムーブメントと他社製のムーブメントが有るのがお分かり頂けたと思いますが、何故今になって自社製ムーブを作り始めたのか疑問なかたも多いと思います。
カルティエファンや時計ファンが求めていたという事がありますが、一番の理由は自社ムーブメントの開発は時計のデザインを大きく広げる事が出来るという根本的な理由があります。
他社製のムーブメントを使った場合、既に形が決まっている有りものムーブメントを使う事になります。その為、時計の外観のデザインもそこまで大きく変える事ができません。
例えばリューズ(針を合わせる突起部分)の位置は基本的3時の所に付いていますが、12時に付けた方がデザイン的に素晴らしいって事もありますよね。
しかし、基本的に有りもののムーブメントは3時の位置にリュ−ズが付いた物が多いので、ブランド側も泣く泣くデザインを変えなければいけません。
しかしカルティエ自社で12時の位置のムーブメントを開発すれば、デザインを変えずにすみますよね。
カルティエは新しいデザインを挑戦してきたブランドです。他社製のムーブメントは開発料金もかからず、安く作る事ができますが、他社製品のムーブメントに縛られ、カルティエが本来持っている独創的なデザインが出し切れていなかった部分もあります。
自社製ムーブメントを開発しているカルティエのマニュファクチュールは今後面白いデザインの物がでてくるかもしれませんね。
高級な時計を買うとオーバーホールなどに掛かる値段も当然高いです。
特に機械式の時計はメンテナンスを行っていないと、時計が傷んできてしまいます。
カルティエのメンテンス時期は3年から5年です。
せっかくマニュファクチュールのカルティエ製の時計を購入してもメンテナンスをサボると最悪修理不可能になる事もあります。
どの位の値段が掛かるのか何処に依頼すればよいのかこちらの記事に纏めてあります。
あわせて読んでもらうとよいかと思います。
カルティエのコンプリートサービスとは?本当に正規店がいいの?オーバーホールでは駄目?
以下にお勧めするメンズ時計も100%カルティエ製のマニュファクチュール時計です。
2010年に発表されたカルティエ初の100%自社製時計です。
この時計には”1904-PS―MC”というムーブメントが搭載されています。
1904という数字は1904年、懐中時計が主流だった当時に創業者のルイ・フランソワ・カルティエが友人で飛行家のアルベルト・サントス・デュモンから『飛行機の操縦中でも時間を計測出来るようにならないものか』との依頼を受けて制作された、世界初の量産型腕時計”サントス”誕生の年へのオマージュとして、カルティエが男性用時計にまた新たな道を切り開いていくとの誓いから名付けられたものです。
カリブルシリーズの中でも人気があるのが画像のカリブルダイバーです。
その名の通り300mの防水機能の付いたダイバーウォッチです。
その圧倒的な存在感と重厚感は高級時計の醍醐味を味わえ、実用性も兼ね備えています。
現代的でパワフルさを求める男性にお勧めです。
世界初の量産型男性用腕時計として誕生したサントスの誕生100周年を記念して2004年に発売されたのがサントス100です。
その中でも2016年に新たに発売されたのが画像のサントス100で、特徴的な黒いケースはADLCが施されたシックで重厚感のあるデザインに赤い秒針のアクセントが効果的です。
ADLC加工とは『Amorphous Diamond Like Carbon(非晶質ダイヤモンド風カーボン)』の略で、F1カー等にも使用されている最先端技術の加工で、ダイヤモンド並みに硬く、テフロンよりもなめらかなカーボンでコーティングする技術により、傷に強い加工が施されており、耐久性に非常に優れています。
そして、ムーブメントは“1847-MC”というキャリバーが採用されています。
1847とはカルティエの創業年度を表しており、そのキャリバーを搭載したサントス100へのカルティエの意気込みの強さが感じられます。
伝統的なインデックスとダイナミックな文字盤がより都会的で洗練された男性らしさを演出してくれる時計です。
2016年に発表された新作。ドライブとは”衝動を駆り立てる”との意味で、仕事にプライベートにアクティブに行動する野性味漂う洗練された男性に着けて欲しいとの願いが込められいます。
こちらも自社製ムーブメント“1904-PS-MC”が採用されています。
ケースは四角いのですが、ガラスは少し丸みを帯びていてカルティエの伝統的なモチーフを踏襲しつつ、現代的な要素を取り入れたデザインとなっています。
文字盤はあくまでシンプルで気品あふれる作りです。 上質さと味わい深さを追求する男性にこそ着けて頂きたい逸品です。
タンクMCもキャリバー1904MCというカルティエ独自のムーブメントを搭載しています。
タンクはカルティエの時計のなかでも歴史が長く男性からも女性からも人気が高い時計です。
カルティエの時計といえば長方形ってイメージがありますよね。
このイメージを作った時計がタンクです。
現在は色々な時計メーカーから長方形の時計が販売されていますが、カルティエがタンクを作らなかったら長方形や四角の時計はここまで一般的ではなかったと言われています。
初期のタンクは1917年に発売され100年経ちますが、いまでもその形を保ち続けています。
タンクは戦車を上から見た時の形から生まれました、第一次世界大戦後、カルティエの創業者のルイ・フランソワ カルティエがもうこのような悲惨な戦争がおこらないようにと言う意味で作った平和的意味を持つ時計です。
タンクはカルティエの顔といってよい一本です。
お気に入りの時計を見つける事は出来ましたか?
カルティエの時計は価値の有る時計です。
子、孫と引き継ぐ事ができるもの一つです。
素敵なカルティエの時計と共に、あなたが素晴らしい時を刻んでいけますように。
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