ご存知でしたか?ロレックスもオメガもセイコーもアップルウォッチもカタログの時計はすべて10時10分で合わされて写真が撮られいます。
セイコー・グランドセイコー
日本のメーカーも海外のメーカーも10時10分に針が止まっていますね。
アメリカでは、そこそこ大きな都市伝説になっていますのでまとめて説明します。
一つ目は偉人の死亡時刻、二つ目が日本に原爆が落とされた時刻この2つの理由と言われています。
10時10分にはケネディの死亡時刻が大きく関わってると言われています。
なかなか気になる都市伝説でしたので、実際に死亡した時刻を調べてみました。
ケネディはテキサツ州ダラスのパレード中に頭部に二発の銃弾を打ち込まれ暗殺されたしたと言われていますが、その時刻なんと12時30分でした。
え?
全然違う時間じゃないですか・・・
世界的な都市伝説に日本のセイコーが原爆を落とされ追悼の意味をこめて10時10分に時刻を設定したという説があります。
がしかし、広島8時15分、長崎11時2分とされています。
この説もありませんね。
つまり10時10分の都市伝説なんて無いんですね。
都市伝説は好奇心から生まれるエンターテイメントなわけです。
10時10分の理由は、ざっくり言うと3つの理由があります。
ブランドロゴは、たいてい時計の12時位置にありますよね。
カタログ写真でブランドロゴに針が被っていたら何処のブランドか分かりずらいですよね。
その為、針はブランドから離しておく必要があるわけですね。
基本的、時計は2本針か3本針の物です。
この針が重なった状態でカタログ写真を撮ってしまうと、パッと見何本の針の時計か分かりずらいんですよね。
また針が離れていると一本一本の針のデザインが分かりやすいです。
その為、一本一本針は分けて写真をとる必要があります。
時針は10時位置、分針は2時位置とどの時計も一緒ですが秒針の位置はどのブランドも違います。
セイコーの場合はアナログ時計10時8分42秒です。デジタル時計の場合は10時8分59秒とされています。
シチズンはアナログ時計10時9分35秒です。デジタル時計の場合12時38分28秒と決められています。
オリエントの場合はアナログ時計10時8分42秒とデジタル時計の場合10時8分丁度といわれています。
カシオのアナログは秒数は決まっていないようですが、デジタルは10時58分50秒と決められています。
面白いのはどの会社もアナログとデジタルの時間を分けている事です。
セイコーはアナログ時計では42秒位置ですがデジタルにの場合【42】という数字が縁起が悪いため59秒に設定しています。
なぜセイコーのデジタル時計の秒を59に決めたかというと1,0,8はすでに時と分で使っている数字なので他の数字から選びたかったわけです。
1,0,8意外の組み合わせはいくらでもありますが、【59秒】に決めた最終的な理由は、次に分の単位が変わる為、躍動感が有り生き生きとした数字だとの理由で決まりました。
シチズンのデジタルは12時38分28秒ですがデジタル数字の土台になる【8】を多く使いたかった為に8を二ついれたと言われています。
昭和以前は10時10分と決められていなかったわけですが、針が下向きと針が上向きの写真では上向きの方が売れ行きが良かったみたいです。
なんとなく下向きより上向きのほうがポジティブに見えますよね。
そういった心理から消費者は積極的になり売れ行きも変わったのだと思います。
実際に時計を撮影するのは結構大変で基本的にはダミー(動かない時計)を使うのですがダミーが無い場合もあります。
時計が一本でしたら撮影も簡単です。
しかしカラーバリエーション豊富な時計で6本並んだ写真を撮りたいという場合もありますよね。
セイコーもシチズンもオリエントも秒数まで決めているので、1秒ずれても撮影しなおしになってしまします。
更に大変なのが、CM撮影です。
撮影スタッフも多く大掛かりなので、撮影しなおしは大変なんですね。
たとへば背景に夕暮れのビーチを使ったダイバーズウォッチの広告を作りたいと思っても10時10分には設定できませんよね。
夕方なのに時計が10時10分なのは、おかしいと思われてしまいます。
その他にも10時や10分位置に見せたい柄がある時計もあります。
基本的には10時10分と、どの会社も決めていますが例外もあるという事です。
時計のメーカーは細かいところまでこだわって広告やカタログを作っているわけですね。
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