ロレックスのムーブメントcal.1570

カテゴリ:ROLEX/ロレックス

Cal.1570は1963年から1980年年代後半までの長期間に渡り生産されたムーブメントです。

ロレックスのムーブメントCal.1570

引用:http://watchtyme.net/

キャリバー: cal.1570
機能: 時、分、秒、ハック機能(有り、無しの2タイプ)
駆動方式: 自動巻き
調整機構: マイクロステラスクリュー
テンプ耐震装置: キフ・ウルトラフレックス
石数: 26石
クロノメーター検定協会: 認定
パワーリザーブ: 48時間
振動数: 19,800振動/時
製造年: 1963年~1980年代後半

Cal.1570を搭載しているロレックスはヴィンテージやアンティークの位置付けがされています。

余談ですが、一般的にアンティークという言葉が使われると、100年以上のモノを指す事が多いようですが、時計アンティーク協会では50年を目安にしています。そのためクォーツ時計(電池式)でもアンティークと位置付けされるモノは存在します。

Cal.1570の特徴

ロレックスのムーブメントCal.1570

引用:https://www.acollectedman.com/

Cal.1570はKIF(キフ)社製の耐震装置の搭載されており縦振動への耐性が強化されたムーブメントになります。また、マイクロステラスクリューが搭載され天輪についた補正ネジを回すことで精度を調整できるフリースプラングが可能になってます。耐久性もあり高精度を長期間維持する事が可能になったムーブメントです。

Cal.1570は高い評価を得ているヴィンテージロレックスの代表的なムーブメントになります。

また、一つ前のCal.1530ではノンクロノメーターでしたがCal.1570はスイス公認のクロノメーターの認定を受けたムーブメントとしても有名です。

Cal.1570は長期間に渡り生産されたムーブメントですが1970年代からは、リューズを引くと秒針が停止するハック機能が搭載されるようになってます。Cal.1570は、ハック機能が搭載されてものを後期型に、ハック機能が無いもの前期型と分けられます。

前ムーブメント(Cal.1530)からの変更点

マイクロステラスクリューが採用され精度調整方法が緩急針(ヒゲゼンマイにスポットを当てた調整)からフリースプラング方式(テンワにスポットを当てた調整)へ変わりました。

スイス公認のクロノメーターの認定を受けたムーブメントになる。

Cal.1570のオーバーホールは日本ロレックスでは行えない事が多い

ロレックでは生産終了から修理対応可能年数を25年が目安としていますので1963年から1980年年代後半までの生産されていたCal.1570搭載モデルは基本的には日本ロレックスでのオーバーホールや修理といったメンテナンス対応はしてもらえません。

生産終了して25年以上経ったロレックスでも、本国ジュネーブのロレックスであれば修理やオーバーホールを行なってもらえますが、その価格は100万円からと高額です。また、納期も最短1年からとなります。

ジュネーブのロレックスでメンテナンスしてもらう場合は、百貨店では受け付けてもらえないため日本ロレックスに依頼する事になります。「費用」と「納期」に問題があり依頼できない場合は技量が高い修理専門店の技術者へ依頼する事をおすすめします。

Cal.1570が搭載モデルは貴重価値が高いため末長く愛用する場合は定期的なメンテナンスをおすすめします。

Cal.1570搭載モデル

ロレックス エクスプローラーI
 Ref.1016(ステンレススチール)

ロレックス サブマリーナー
 Ref.5512、Ref.1680(ステンレススチール)

ロレックス オイスターパーペチュアル
 Ref.1005、Ref.1002(ステンレススチール)

ロレックス オイスターパーペチュアルデイト
 Ref.1500(ステンレススチール)

ロレックス デイトジャスト
 Ref.1601/3(ステンレススチール+イエローゴールド)
 Ref.1601/4(ステンレススチール+ホワイトゴールド )
 Ref.1601/8(イエローゴールド)

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