ロレックスを知る人ならば知らない人はいないといっても過言ではないほどの知名度を持つデイトジャスト。
レディース・メンズモデルと幅広いサイズ展開に加え、ペアウォッチも数多く存在するデイトジャストは世界中で愛され続けており、最も所有する人が多いモデルとなっています。
※今回はロレックスデイトジャストを振り返り、リファレンスや素材、特徴について詳しく紹介していきます。
シンプルなデザインと丈夫で丁寧な作り、万人の記憶に残り続ける洗練された形から多くの人に愛されており、初めてロレックスを買うならデイトジャストを買っておけば間違いないといわれるほど魅力が詰まっているのです。
デイジャストは1945年にロレックスの革命的な発明ともいわれる「オイスターケース」「パーペチュアル機構」を搭載し、デイト表示も兼ね備えた前代未聞の画期的な腕時計として誕生しています。その後数々のマイナーチェンジを果たし、現行モデルから生産終了モデルまで含めると80種類以上のリファレンス(バリエーション)が存在するのが魅力です。
https://www.chrono24.jp/rolex/datejust–mod45.htm#gref
ロレックスデイトジャストの誕生によって世界初の日付表示機能と素早い日付切り替え機能を搭載した腕時計が誕生しました。その歴史はドイツ・バイエルン州にあるクルムバッハから始まったのです。
ロレックスデイトジャストの歴史を知るためにまずはロレックスの誕生からご紹介します。
https://www.chrono24.jp/rolex/datejust–mod45.htm#gref
ロレックスの生みの親であるハンス・ウイルスドルフは1881年にドイツ・バイエルン州のクルムバッハで生まれました。ウイルスドルフはドイツで見習いを経験した後、時計産業についてより深く知るために世界各地を飛び回るようになります。その中で、腕時計の開発に興味を持ち始め、本格的に腕時計について研究し、義兄のアルフレッド・デイビスとビジネスを始めたのでした。その当時、ほとんどの時計ブランドは懐中時計の生産に力を入れていたため、ウイルスドルフの行動はまさに革新的だったといえます。ただ、ウイルスドルフはこの時点で腕時計の時代が来ることを確信していたのです。その後、新しい時計の開発に成功したウイルスドルフはその時計を商品化して世界的に認知させるためにブランド名をつけます。その時に彼の思い付きで生まれた名前が「ロレックス」で後のロレックス伝説幕開けのきっかけとなります。
https://mbp-japan.com/ehime/tokeikoubou/column/3800950/
ロレックスは1926年に革新的な発明で世界中を震撼させました。それがこれまでにはない圧倒的な防水機能を誇るオイスターケースです。牡蠣のようにしっかりと閉じられているという意味を込めて作られたオイスターケースの性能を搭載できるブランドはその当時、ロレックス以外にはありませんでした。
さらにロレックスの勢いは止まらず、1931年に自動巻きムーブメントを搭載したオイスターパーペチュアルを発表します。そこに日付表示を組み合わせて誕生させたのがロレックスデイトジャストだったのでした。
ロレックスの時計は防水性・正確性において他ブランドの追随を許さないほど圧倒的なスペックを掘ります。中でもデイトジャストは自動巻き・日付表示・正確性を兼ね備え、高級かつ実用的な腕時計として不動の地位を築き上げてきました。
デイトジャストは長い歴史の中で日々進化を遂げてきたのです。ここからはロレックスデイトジャストの歴史について振り返ってみましょう。
https://www.chrono24.jp/rolex/ovettone-datejust-reference-4467-montre-bracelet-en-or-jaune-avec-date-et-bracelet–yellow-gold-wristwatch-with-date-and-bracelet-vers-1947–circa-1947–id25414249.htm
1945年から1940年代後半までの約5年弱生産されたといわれるRef.4467は初代デイトジャストになります。Cal.A285をムーブメントとして搭載し、別名「ジュピリーデイトジャスト」とも呼ばれています。金無垢のビックバブルバックで、ジュピリーデイトジャストと呼ばれる理由は、自動巻きであるため、裏蓋に泡のような丸い膨らみができたからだといわれています。ビックバブルバックはシンプルにサイズが大きいことからその名がついたのでした。ゴールドを主体としたデザインで非常にゴージャスなデザインながら、どこか大人びたシンプルな顔も併せ持っているのが素敵ですね。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/rolex-vintage-oyster-perpetual–id17178958.htm
1950年代に生産されたデイトジャストの原点ともいわれるのがRef.6075です。ホワイトグレイの文字盤に金の時計針がついたゴージャスながらシンプルなデザインとなっています。Ref.4467と同様にビッグバブルバックで、裏蓋が非常に厚く迫力があります。6075は生産された時期が1950年代のみで、生産された個体数も少ないため、希少性が非常に高く手に入りにくいモデルです。
基本的なスペックは下記の通りとなっています。
https://www.chrono24.jp/rolex/rolex-big-bubble-back–id19970643.htm
デイトジャストの3代目として誕生したRef.6105。
金無垢で細部までこだわったベゼルに赤いデイト表記で非常に希少性の高いモデルの1つです。1950年代に生産された6105を節目にデイトジャストの創成期が終わり、新たな価値を追求したデイトジャストの黄金期が始まったともいわれています。こちらも4467、6075と同様にビッグバブルバックで、裏蓋が厚く非常に迫力のある仕上がりが特徴です。経年変化とともに新たな味が出てヴィンテージ感を楽しめるのも魅力となっています。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/6305–id23807725.htm
現行のロレックスデイトジャストの礎となったモデルともいわれるRe.6305。デイトジャストの中で初めてサイクロプスレンズを搭載したことでも有名です。サイクロプスレンズというのは、日付を拡大して視認性を高めるための機能でロレックスファンの間では好みが分かれる部分になります。このサイクロプスレンズは、ギリシア神話に登場する単眼の巨人が由来してつけられているのです。
ラグからケースに至るまでのしなやかで繊細なボディーラインが浮き彫りになったデザインはデイトジャストの素晴らしさを改めて認識させてくれます。文字盤上部に存在するロレックスの王冠ロゴからも当時のロレックスの時計ブランドとしての絶対的な地位と権威性が垣間見えますね。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/datejust-ref1601–id23158512.htm
1960年代から1970年代後半と10年近くに渡って生産されたRef.1601はデイトジャストの中で最も人気の高いモデルになります。Ref.1601では初めてフルーテッドベゼル、ジュエリーブレス、バーンインデックスが取り入れられ、現行のモデルにも引き継がれています。バーンインデックスとは、時間や分を示す目盛りがバータイプになったものです。シンプルでシャープな印象を与えるデザインで、視認性も非常に優秀です。現行のモデルにはない温かみのあるデザインと落ち着いた風愛や雰囲気から近年その需要は高まり続けています。さらに1610で採用されたムーブメントCal.1560はロレックス史上最高傑作といっても過言ではないほど高い性能を有しており、メンテナンス性がこれまでよりも格段に上昇しています。その秘密はCal.1560に採用されたマイクロステラスクリューという機能にあって、ムーブメントを取り出すことなく精度の調整を可能にしています。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/datejust-16014–id22250472.htm
1977年頃に登場し、美しいカッティングと18Kホワイトーゴールドが施されたフルーテッドベゼルでアンティークロレックスファンたちを魅了したRef.16014。前モデルの1610から目立った変化はありませんが、ムーブメントがCal.1570からCal.3035に変化し、毎秒8秒振動するハイビートムーブメントとなっています。さらにカレンダーの早送り機能が新たに追加されて、時間を合わせるのを簡易化することに成功しました。16014も1610と同様にデイトジャストの中で人気の高いモデルの1つになります。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/rolex-datejust-36–id24882711.htm
1988年頃から2006年までの約20年弱と長い期間に渡って生産されたRef.16200。デイトジャスト初のオールステンレス仕様のモデルということで大きな注目を集めました。ムーブメントがこれまでのCal.3035からCal.3135に変化したことで耐久面で大きな進化を遂げています。デザイン面での目立った変化は見られませんが。サファイアクリスタルが使われるようになったことでよりモダンでシックな印象の強いモデルになりました。16200はインデックスのバリエーションが非常に豊富なため、気分や個性に合わせてデザインを選べる点も大きな魅力です。
基本的なスペックは下記の通りとなっています。
https://www.chrono24.jp/rolex/y-20041—16234–10-100–473–id24393702.htm
ホワイトゴールドコンビモデルとして16200と同時期に登場したRef.16234。16200と比べて機能面での違いはありませんが、オールシルバーカラーで統一されたボディによって、どんなシーンでもバランスよく使えるオールマイティなモデルとして人気の高いアイテムとなっています。派手過ぎず、適度なラグジュアリー感があるのも魅力ですね。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/datejust–id25239472.htm
イエローゴールドコンビモデルとして16200と同時期に登場したRef.16233。イエローゴールドのベゼルが強い存在感を示しているだけでなく、バンド中央部にもイエローゴールドが施されていて、非常にゴージャス感があります。16200、16234と同様に機能面での大きな変化は見られませんが、16234とは対照的に派手で腕の存在感を示したい時や晴れのシーンで大きく活躍するアイテムでしょう。20年弱の間生産された中で、夜光塗料や文字盤はマイナーチェンジを果たしていて、個体によって希少性の高さに違いもあります。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/m-rolex—116233-k18ygss–100m-473–id24754859.htm
16233と同じくイエローコンビモデルとして登場したRef.116233。前モデルの16233よりもケースからブレスへと流れるラインのボリュームが増し、滑らかな形状に変化しています。ケース表面部分はヘアライン仕上げから鏡面仕上げへ変わり、よりエレガントな雰囲気が増したキレイめなデザインとなりました。さらにブレス、コマも変化を果たし、耐久性、強度の面で非常に向上しています。バックルにはコーンシールドクラスプが採用されたことでまるでバックルがないような仕様の演出を可能にしました。
前モデルのゴージャスな雰囲気は残しながら、各パーツに磨きをかけることで、より高級感のある仕上がりとなっています。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/–116234—–id25324843.htm
116233の派手なビジュアルとは対照的に18Kホワイトゴールドで覆われたモデルとして2005年頃より登場したRef116234。どんなシーンにもなじむ派手過ぎないシルバーカラーで、適度なラグジュアリー感が魅力です。ダイヤルのバリエーションが増加し、各種針の太さが増し、夜光塗料がより多く塗布されるようになり、輝きにより一層磨きがかかりました。デイト表記のラインナップも変わり、奇数日が赤、偶数日が黒で表示されるようになっています。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/116231g-datejust-d-series–id24931220.htm
経年変化による錆や変色を防止するためにロレックスが独自に開発したことで話題になったRef.116231。ピンクゴールドに少量のプラチナを配合した「エバーローズゴールド」と優れた耐蝕性を持つ「904Lステンレススチール」のかけ合わせで、経年変化による変色防止に挑戦しています。イエローゴールドにはなかったキュートさも兼ね備えたゴージャス感で温かみや上品さが際立っています。ブレスレットの強度もパーツをすべて無垢パーツを使うことでより高めることに成功しました。
基本的なスペックは下記の通りです。
https://www.chrono24.jp/rolex/–116200–id25284424.htm
シンプルで飾らないデザインとカレンダー機能に高い視認性を兼ね備え、今や世界レベルで高い支持を得ているRef.116200。ベゼルはこれまでよりもさらにボリュームが増し、丸みのあるスタイルに変化を遂げています。2006年に生産が開始されてからインナーリングへの刻印追加、シリアルナンバーの刻印などいくつかのマイナーチェンジを果たしており、個体によっても希少性が変わり、ロレックスマニアの間でも非常に人気のあるアイテムとなっています。いたってシンプルで過度な装飾もないため、カジュアルなシーンはもちろん、ビジネスシーンでも違和感なく使えるのが魅力ですね。
基本的なスペックは下記の通りです。
視認性が高く日常シーンでも使いやすいデイトジャストはテレビで目にする機会の多い芸能人や有名人の間でも非常に支持されているモデルの1つです。
サイズ展開もメンズだけでなくレディースやキッズなど幅広いですし、デザインのバリエーションも豊富なため趣味や個性に合わせておしゃれを楽しめるのが魅力。
流行の最先端をいく芸能人から目をつけられないわけがないですよね。
ダイヤル素材やベゼルの装飾が個体間で異なり、細部にまでこだわってコレクションできるところも注目が集まる所以となっています。
ここではそんなロレックスデイトジャストを身に着けている芸能人についてまとめましたので見ていきましょう。
芸能人名 | 職業 | 着用モデル |
---|---|---|
櫻井翔 | タレント(元嵐) | Ref. 116234 |
佐藤健 | 俳優 | Ref. 79174 |
木梨憲武 | 俳優 | Ref. 16234 |
りゅうちぇる | タレント | Ref. 179173 |
菊池風磨 | アイドル(Sexy Zone) | Ref. 17000 |
遠藤憲一 | 俳優 | Ref. 1603 |
小池徹平 | 俳優 | Ref. 16000 |
豊川悦司 | 俳優 | Ref. 16013 |
ユージ | タレント | Ref. 126334G |
高嶋政伸 | 俳優 | Ref. 16014 |
山中慎介 | ボクサー | Ref. 116200 |
大島優子 | 女優 | Ref. 179174NG |
椎名林檎 | 歌手 | Ref. 116233 |
安藤美姫 | フィギュアスケート選手 | Ref. 179173NGR |
宇多田ヒカル | 歌手 | Ref. 178271 |
大貫亜美 | 歌手 | Ref. 116200 |
青木裕子 | アナウンサー | Ref. 178240 |
日本では17名の有名人がロレックスデイトジャストを着用されていたことが確認されています。
俳優や歌手の方を中心に愛されているようですね。
見た目が華やかでエレガントな印象を受けることから女性にも広く支持されているのも注目です。
好きな芸能人の方と同じモデルを着用人生の相棒として1つ持つのも楽しそうですね。
ここでは海外でロレックスデイトジャストを着用していることが確認された有名人をまとめています。
芸能人名 | 職業 | 着用モデル |
---|---|---|
トム・クルーズ | 俳優 | Ref. 16200 |
ハリソン・フォード | 俳優 | Ref. 16030 |
アーロン・ポール | 俳優 | Ref. 116334 |
ロジャー・フェデラー | テニス選手 | Ref.116333 |
ジェームズ・マクリディ | 元メジャーリーガー | Ref. 116234G |
海外有名人でもトム・クルーズさんやハリソン・フォードさんなど名の知れた海外セレブがデイトジャストを愛用しています。
デイトジャストは爽やかな美男美女からも親しまれる時計で、一般人には敷居が高いのかと思われるかもしれませんが、全くそんなことはございません。
デザインやサイズが幅広いのがデイトジャストの特徴ですので、友人や恋人と相談しながら自分に似合うお気に入りの1本を選ぶことができれば、これからの人生をもっと素敵に彩ることができますよ。
憧れの芸能人と同じ時計を身に着けているというだけでも気分がぐっと高まりそうですね。
https://www.chrono24.jp/rolex/rolex-datejust-36-16013-serial-86–id25358453.htm
今回はロレックスデイトジャストの歴史について時系列で振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。ロレックスの中で最もポピュラーで男女問わず幅広いモデルが展開されるデイトジャスト。ロレックスデビューするならデイトジャストを選んでおけばまず失敗することはないと胸を張って保証できるほど高級感があって、使いやすいアイテムです。特に1970年代以前に生産されたモデルは市場に出回っている数が少なく希少性が非常に高い個体になるので、ロレックスマニアとしては見つけたら確実に手に入れたいアイテムになります。それだけでなく豊富なカラー展開も魅力で、シンプルなシルバー、ゴージャス感のあるイエローゴールド、耐蝕性の高いピンクゴールドと自分の好みや使いたいシーンに合わせて選ぶことができるのも魅力ですね。
これからロレックスデビューしたい方もコアなロレックスファンの方もこの記事を通して少しでもデイトジャストについて興味を持っていただけたら幸いです。
この記事が役にたてばシェアして下さいpublic
Comment