高級腕時計ブランド・ロレックスの最高峰モデルと名高い「デイデイト」というモデルをご存知でしょうか。
1956年に誕生したゴージャスなデザインが魅力のドレスウォッチです。
デイデイトとして存在する個体は全て高級素材のみを使用しており、圧倒的な資産価値の高さを誇ります。
そんなデイデイトについて本記事では
などの内容をまとめています。
ステータス性の面ではデイデイトの右に並ぶアイテムはないと言っても過言ではない程の貫禄を持つアイテムですので、よりハイステータスな腕時計をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
引用:https://item.rakuten.co.jp/renzu-watch/r6235/
デイデイトはロレックスの中で最高級モデルとして1956年より誕生しました。
特筆すべきは全てのモデルで高級素材のみ採用されていることです。
素材として使われているのは上記4つのみで、ステンレス素材は一切使われていません。
その特別感溢れる見た目はまさに「社会的成功」の象徴といえるでしょう。
持っているだけで気分が上がりますし、周囲に思わず見せたくなります。
デイデイトが誕生した当時、ロレックスはサブマリーナやデイトナの開発でメディアから注目を集め、知名度が伸びつつある時期でした。
その勢いを衰えさせることなく、さらに知名度を獲得したいというのが当時のロレックスの目的だったと思われます。
そこで打ち出された戦略が圧倒的なステータス性を誇る時計でした。
身に着けているだけでステータスの高さの象徴となるようなイメージを演出するためにロレックスがまず考えたのはケース素材を貴金属のみ採用し、トップクラスの高級感を出すことだったのです。
さらにデイデイトにのみ搭載された曜日カレンダー機能によって更なる特別感が生まれています。
アイテムとしてはこれ以上ないといえる程のデザインと機能性ですが、問題はステータス性の高さを世間にどう認知させていくかです。
ここでロレックスの大胆かつ斬新なブランディング戦略が垣間見えます。
なんと当時のアメリカ大統領・アイゼンハワー氏にデイデイトを贈呈したのです。
当時メディアからも引っ張りだこだったロレックスですから、その行動には世間からも大きな注目が集まりました。
結果はロレックスの思惑通りで、「大統領が身に着ける程ステータス性の高い時計」というイメージを世間に広めることができたのです。
そんな背景からデイデイトで使われるブレスは大統領にちなんで「プレジデントブレス」とも呼ばれています。
その後もデイデイトは世界的に成功した有名人や著名人に着用され、ハイステータスの象徴たるアイテムとしてのポジションを築き上げました。
デイデイトは大きく分けて3種類のモデルが存在します。
数字は文字盤サイズを表しています。(デイデイトⅡのみ例外。41mm)
36は誕生当初から存在した標準的なモデルで、Ⅱは2009年、40は2016年よりラインナップに加わっています。
現在はデイデイトⅡが廃盤となり36と40のみの展開となりました。
廃盤となったことでデイデイトⅡは今後さらなる価格高騰が起こるのではないかと時計ファンの間では密かに話題となっています。
引用:https://www.brandadorer.com/purchase/1628/
ロレックスデイデイトが人気の理由は下記3つ。
3つともデイデイトにしか見ることのできない特徴です。
それぞれ解説します。
大統領に贈呈されたことにちなんで名づけられた「プレジデントブレス」。
一見するとGMTマスターに採用されたジュビリーブレスに似ていますが、よく見るとリンクの構造が異なります。
ジュビリーブレスでは5連リンクになっていますが、プレジデントブレスは半円形の3連リンクになっているのです。
このブレス構造は当時、デイデイトにしか見られない特徴となっていました。
(※その後、一部のレディースモデルでも採用されるようになりました。)
プレジデントブレスと呼ばれた背景には、これまで見たことのないブレス構造だったことも影響しているのではないかと思われます。
デイデイトは名前の通り、日付と曜日機能を搭載した時計です。
曜日は文字盤上部(ロレックスの王冠マークの上)に搭載されていますが、その機能を搭載したモデルはこれまでにもいくつか登場していました。
デイデイトが一際目を惹くのは、曜日がフルスペルで表示されている点です。
日曜日なら「SUNDAY」、月曜日なら「MONDAY」と大文字で表示されています。
フルスペル表示によって視認性も上がり、実用性の面でも使い勝手の良いアイテムなのです。
曜日の表記は、日本ロレックスに依頼すれば日本語表記に変えてもらうこともできます。
好みに合わせて表記を変えられるのは嬉しいポイントですね。
デイデイトとして存在するモデルは素材が全て貴金属で製造されています。
ステンレス素材は一切使われておらず、非常に華やかで豪華なデザイン。
まさに究極のラグジュアリーウォッチというわけです。
希少性の高い素材を贅沢に使用しているため、価格は他モデルと比較すると割高になっています。
しかし、裏を返せば資産的価値が高く大きなリセールバリューも期待できるアイテムなのです。
貴金属は加工が難しいともいわれますので、製造には一流の中でもさらに選りすぐりの職人の手で丁寧に製造されています。
最高クラスの技術が詰め込まれたアイテムという点に惹かれる方も非常に多いようです。
ここからはデイデイトの歴代モデル一覧を時系列でご紹介していきます。
デイデイトは1956年の誕生から約半世紀程の歴史の中でデザインやサイズ、ムーブメントなど変化を遂げています。
各モデル毎の違いにも注目しつつ、デイデイトの購入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
引用:https://galleryrare.jp/blog/rolex-daydate/
1956年にデイデイトの初代モデルとして誕生したRef.6511。
ムーブメントのCal.1055は当時初めて搭載されたムーブメントです。
僅か1年で製造終了となった短命モデルで、市場に流通した個体数も非常に少ないといわれています。
6時側に入ったDAY-DATE表記が特徴的です。
引用:https://onlineonly.christies.com/
初のデイデイト誕生の翌年に登場した第二世代のRef.6611。
前モデルのCal.1055を改良したCal.1055Bが採用されています。
Ref.6611も製造開始から僅か1年足らずで廃盤となった短命モデルです。
引用:https://watchesofdistinction.com/
1960年代には以下3モデルが誕生しました。
それぞれ採用された素材が異なるだけで、ムーブメントのスペックは同様です。
前期タイプ・後期タイプの2種類が存在し、前期型ではCal.1555、後期型ではCal.1556が採用されています。
ドーム型のプラスチック風防も特徴的です。
引用:https://onlineonly.christies.com/
1970年代後半には以下2モデルが誕生しました。
この時代からサファイアクリスタル風防が採用されるようになっています。
ムーブメントは前モデルよりスペックアップしたCal.3055が採用。
日付と曜日の早く送りを可能とした「クイックチェンジ」機能も搭載されています。
「カマボコ型」の厚みあるケースが特徴的です。
引用:https://www.vintagewatch.jp/
1980年代後半~2000年には以下2モデルが誕生しました。
前項のCal.3055をさらに改良し、利便性を高めたCal.3155が採用されています。
Cal.3155は精度の安定性、メンテナンス性の面でも非常に優れたムーブメントで、現行モデルでも使われることのある完成度の高いムーブメントです。
分厚いケースから一変、スマートなケースに変わり、外見も大きく変化を遂げています。
引用:https://www.jewelsintime.com/
2001年~2015年には以下4モデルが誕生しました。
デイデイトとしては初の6桁型番モデルです。
ムーブメントは前項に引き続きCal.3155が採用。
前モデルと比較すると丸みのあるフォルムが特徴的です。
2008年まではケース径36mmのみでしたが、2008年よりケース径41mmのデイデイトⅡがラインナップに加わっています。
丸みを増したケースには鏡面仕上げも施され、より高級感ある見た目に仕上がりました。
引用:https://www.watchclub.com/
2015年より誕生したのは以下4モデル。
ムーブメントは完成形ともいわれていたCal.3155に更なる改良を加えたCal.3255が採用されています。
この時期よりケース径40mmのデイデイト40もラインナップに加わりました。
コンシールドアタッチメントシステムの採用で、レジデントブレスとケースの接続部分が一体化を果たしています。
2019年より誕生したのは以下3モデル。
誕生当初からデイデイトの礎を築いてきた36シリーズの最新モデルです。
ケース素材は3種類かつ、文字盤のカラーバリエーションも豊富なため自分の好みに合わせて幅広い種類から選べるのが魅力的。
今後中古市場での価格推移にも注目の集まるアイテムです。
引用:https://gc-yukizaki.jp/i/W212973
デイデイトの定価は400万~500万円程度のモデルが多くなっています。
金無垢同士の素材の違い(イエローゴールドかピンクゴールドか)による価格の違いはほとんどありませんが、ダイアルにダイヤモンドやパールが入ったレアモデルの場合、50万円程高くなります。
デイデイトは資産的価値も高く中古市場でも比較的高い価格帯で取引されています。
定価以上の価格帯で取引されることは少ないですが、中古でも定価の70%程度で取引される程です。
人気のスポーツモデルに比べ、リセールバリューとしては劣りますが、ドレスモデルの中ではかなりの数字と言えます。
金やプラチナが素材として使われたアイテムは基本的に価値が落ちにくいという点も魅力的ですね。
昨今はロレックスのアイテムが軒並み価格高騰している状況でもありますので、持っておいて損はないアイテムといえるでしょう。
引用:https://gluxejewelers.com/products/36mm-rolex-day-date-ref-128236
デイデイトを綺麗な状態のまま長く使用するためには下記4つの点に注意が必要です。
それぞれ解説します。
ロレックスは日頃から使用し、その都度お手入れを心がけましょう。
大切に扱おうとするあまりロレックスを使わないまま保管する人は多いのですが、あまり好ましいことではありません。
ロレックスのような機械式腕時計を使わない状態で長い期間放置すると部品の劣化による動作不良を起こす可能性が高まるからです。
むしろ日頃から身に着けている方が長持ちしやすくなります。
かといって乱雑に使用したり、ケアを怠っていれば寿命は短くなります。
使用している以上、小さな傷や汚れは避けられない部分もありますので、毎回柔らかい布で拭き取るなど入念なお手入れを心がけましょう。
デイデイトを使わない時は専用のケースで保管しましょう。
テーブルに置いての保管だと劣化が早まる上、ベルトの型崩れも起こりやすくなるからです。
誤って踏んでしまうリスクもあります。
そのような事態を防ぐために、デイデイトは専用のケースで保管しておきましょう。
高級感あるケースに見栄え良く保管しておけば、気分も上がりますよ。
デイデイトを着脱する際は細心の注意を払いましょう。
落下防止のために極力座った状態で外すののが無難です。
着脱時に落下して傷を付けてしまうケースは意外と多いので気を付けましょう。
ロレックスの最高級アイテムとはいえ、経年劣化は避けられません。
機械式時計は時間経過とともに時計の針が止まったり、時刻遅れが生じるものです。
定期的なオーバーホールによるメンテナンスで新品に近い状態を保ちましょう。
オーバーホールは3~5年に一度の頻度で実施することが推奨されています。
尚、デイデイトのオーバーホールに関しては以下記事で詳しく解説してますので、参考にしてみてください。
引用:https://watchesoff5th.com/
最後にロレックスデイデイトを身に着けっている芸能人や有名人についてご紹介します。
芸能人名 | 職業 |
---|---|
日村勇紀 | お笑い芸人 |
梅沢富美男 | 俳優 |
北島三郎 | 演歌歌手 |
MATSU(EXILE) | アーティスト |
ペレ | サッカー選手 |
ウォーレン・エドワード・バフェット | 投資家 |
G-DRAGON | アーティスト |
ブラッド・ピット | 俳優 |
ブルーノ・マーズ | アーティスト |
ドレイク | アーティスト |
ジャスティン・ビーバー | アーティスト |
ジャスティン・ティンバーレイク | アーティスト |
カイル・ウォーカー | サッカー選手 |
ロジャー・フェデラー | テニス選手 |
クラウディオ・マルキジオ | サッカー選手 |
アーティストやプロスポーツ選手など各界隈で高い知名度を持つ著名人が多数愛用しています。
海外セレブで身に着けている人が多い印象ですが、日本人でも着用している方がいらっしゃるようですね。
皆さま成功うしゃとして名高い方々ですから、すごく似合いそうです。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/
本記事ではロレックスデイデイトの歴史や特徴、人気の理由など気になる部分をまとめて解説しました。
デイデイトは1956年に誕生したハイステータスの象徴に相応しいモデルです。
当時のアメリカ大統領・アイゼンハワー氏に贈呈し、広告塔となってもらうことで最高峰モデルとしての名声も獲得しました。
その後も芸能人やスポーツ選手など各界隈の成功者といわれる方々から愛用され、ファンは年々増え続けています。
ロレックスの中でも一際華やかでハイステータスなモデルをお探しの方はぜひデイデイトから探してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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