毎シーズン数多くのブランドやデザイナーとのコラボで注目されることの多い「Supreme(シュプリーム)」。
そんなシュプリームが腕時計業界トップに君臨するブランド「ロレックス」とのコラボ情報がこれまで何度か発信されてきました。
しかし、それら情報の多くはフェイクで実際にコラボが実現したのはサブマリーナのF&F(フレンズ&ファミリー)モデルのみになります。
本記事ではサブマリーナF&Fモデルに関する情報やこれまでに流れたロレックス×シュプリームコラボの真相について解説しています。
引用:https://hypebeast.com/jp/2021/11/supreme-rolex-submariner-fuck-em-spring-summer-2013-friends-family-watch-justin-reed-for-sale-100k-news
シュプリーム×ロレックスサブマリーナF&Fモデルは2013年夏に登場しました。
F&F(フレンズ&ファミリー)という名称通り、「友人や家族に向けたスペシャルモデル」という意味が込められています。
F&Fモデルはイギリスのファッションブランド「BAMFORD(バンフォード)」がカスタマイズを手掛けられたことでも有名です。
このF&Fモデルについてロレックス公式店舗に確認したところ、公式として直々に発表されたアイテムではないといわれておりました。
直営店の方もご存じない様子であることから、正規品でないことは確かです。
サブマリーナのF&Fモデルは文字盤裏蓋に「Supreme」という刻印があります。
引用:https://piazo.jp/article/20220822-supreme-rolex-fw22-rumor/
日本の有名人ではVERBALさんや、よゐこの濱口優さんが所有されていることが確認されています。
シュプリーム×ロレックスサブマリーナF&Fモデルは世界中で数本しか出回っていない幻のモデル。
カスタムモデルであるにも関わらず、オークションや中古市場では偽物やコピー品が多数出回っています。
偽物やコピー品の場合は「正規品」ではないので、修理に出しても断られる可能性が高いですし、買取ってもらえないことすらあり得ます。
偽物やコピー品も決して安価な価格で出回っているわけではありませんので本当にF&Fモデルの購入を検討されている方は、信用できるディーラーやロレックス専門のディーラー等に相談するようにしましょう。
引用:https://godmeetsfashion.com/2022/08/21/supreme-rolex-22aw-22fw-collaboration-release-2022/
シュプリーム×ロレックスコラボの噂は多数発表されました。
ただ、実際にロレックス公式に確認してみると、これまでロレックスが大々的に企業とのコラボを発表した例はないと話されていることから、それらの発表はガセだったということになるでしょう。
これまでに発表されたシュプリーム×ロレックスコラボのガセ情報について振り返ってみます。
引用:https://piazo.jp/article/20220822-supreme-rolex-fw22-rumor/
こちらの写真は2022年秋冬にシュプリーム×ロレックスコラボとして出回った偽情報です。
ド派手な鮮赤の文字盤にはみ出すほどのSupremeという表記が刻まれています。
「オイスターパーペチュアルデイト」を思わせるデザインですが、このモデルは現在廃盤となっています。
一度は廃盤となったモデルでコラボするというのはシュプリーム側にとってもあまりいい気持ちがしないでしょうし、そういった観点から考えてもおかしな話であることが分かりますね。
ただ、シュプリーム関連の情報を発信するメディアがこぞって取り上げてしまったことで、偽情報が広く出回ることとなってしまいました。
引用:https://antiwatchman.com/products/detail.php?product_id=2038
こちらも2022年の秋冬にリークされた写真です。
ロレックスデイデイトの6時位置にSupremeロゴ、12時位置のデイデイト表示に”FUCK’EM”の文字が刻印されています。
こちらもロレックス公式が発表したものではなく、デザイナーが独自にカスタマイズしたモデルとなります。
シュプリームとの正式なコラボは発表していないロレックスですが、他ブランドとのコラボはちらほら確認されています。
これまでの歴史の中でロレックスがコラボしたことのあるブランドについても見ていきましょう。
引用:https://antiwatchman.com/products/detail.php?product_id=2038
ロレックスはまだ世間から認知されていなかった頃、信頼ある宝飾店とのコラボ戦略をとっていました。
その代表例として名を挙げているのがティファニーです。
ロレックスは1950年~1990年代初頭にかけてティファニーの名前が入ったアイテムを北米のブティックを中心に販売していました。
当時は特に目立っていなかったものの、1990年代後半より資産価値が評価されるようになります。
そも結果偽物も多数出回ってしまい、今では非常に鑑定するのが難しい代物となっています。
ティファニーの名前が刻まれたモデルはデイトジャストやサブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラーⅡで確認されていますが、いずれも希少性は非常に高いです。
正規品として流通したアイテムは非常に少ないため、資産価値としても十分に見込めます。
引用:https://gentle.jp/product/%E3%80%90%E5%BF%9C%E8%AB%87%E3%80%91rolexxrodnikxpeanutsxbamford
こちらはスヌーピー社がロレックスのアイテムをカスタムして誕生したモデルです。
ロレックス公式が発表したアイテムではありません。
「SNOOPY DATEJUST」といわれるモデルで赤縁のメガネをかけたスヌーピーがかわいくておしゃれなデザインですね。
「Bamford Watch Department」というロレックスをカスタムして購入できるブランドと「THE RODNIK BAND(ロドニクバンド)」というロンドンのファンションブランドがコラボして実現しました。
世界に25個しか存在しない非常にレアなアイテムで資産価値としても高いでしょう。
引用:https://www.ankopi.com/p-114060F.html
こうしてみるとロレックスと他ブランドのコラボは非常に少ないことが分かります。
これは恐らくロレックスが求める客層と他ファッションブランドの客層が一致しないことが強く影響しているのでしょう。
価格帯を見てもシュプリームとロレックスのアイテムでは大きな差が見られます。
たしかにシュプリームもコラボ相手次第では数十万円単位で販売されることも多いですが、基本的には数千円から数万円単位で販売されることが多いのが現状です。
ロレックスのマーケティング対象とシュプリームのファン層はほとんど一致しないため、コラボしたとしてもロレックス側にはメリットがありません。
厳しい言い方ではありますが、双方でマーケティング対象の差が大きすぎると、既存の顧客を失う恐れもあります。
たしかにロレックスには手が届かないけどシュプリームならといった顧客にとっては非常に嬉しいことでしょう。
しかし、長年ロレックスをこよなく愛してきた人からすれば、価格帯の異なるストリートファッションブランドとのコラボはあまりいい気持ちがしません。
むしろブランドとしての価値や品格が下がってしまったとユーザー離れを起こしてしまう可能性もあるわけです。
ロレックスのこれまでの歴史を見る限り、既存の顧客を第一に考えているような印象がありますので、新規顧客獲得に新たに乗り出すとは考えにくいでしょう。
引用:https://www.ankopi.com/p-114060F.html
今回はシュプリーム×ロレックスコラボについてまとめてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
これまでネット上ではシュプリームとロレックスのコラボ情報が出回っていましたが、どれもロレックス公式が発表した情報ではありません。
また、今後ロレックスがシュプリームとコラボする可能性についても限りなくゼロに近いというのが答えです。
これまでほとんどコラボ等は行わずに今の地位を築き上げたロレックスの実績は非常に輝かしいと思います。
ただ、コラボなしで今の地位を築いたからこそ、他ブランドとのコラボが実現しにくいことも要因としてあるでしょう。
シュプリームのファンにとっては悲しいお話になってしまい申し訳ないですが、今後ロレックスとコラボする可能性は低いということだけ頭にいれておいていただけると幸いです。
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