「時計を買取してもらいたいけれど、手元にある時計が本物かどうかわからない」
「憧れのブランド時計を買ったはいいけど、偽物だったらどうしよう?」
時計を買取してほしい方の中には、こういった悩みや疑問を抱えている方はいるのではないでしょうか。
高級時計には、偽物が紛れている場合があります。そしてそれを気づかずに購入してしまう可能性も十分にあります。そういった偽物の時計を知らずに買取店に鑑定してもらった場合、どうなるのでしょうか?
今回は元買取店に勤めていた筆者が、偽物が持ち込まれたときの買取店の対応についてご紹介します。
今やブランド時計でも、インターネットやオークションサイトなどで気軽に買える時代になりました。便利ではありますが、なかには一部の時計を販売する悪徳な業者もいます。
以前は、素人でも簡単に見分けのつく粗悪なコピー品だけでしたが、現在では精巧に作られたいわゆる「スーパーコピー」が多数出回っています。そのため、気づかずに購入してしまう方も多くいます。
もし自分の購入した時計が偽物だった場合、買取はしてもらえるのでしょうか。また偽物を買取店に時計を持ち込んだ場合、犯罪になるのでしょうか。
結論から言えば、偽物の時計は買取店では買い取ってもらうことはできません。
なぜなら偽物を販売することは犯罪だからです。そのため、買取店は偽物の時計を買い取っても販売することができません。
時計に限らず、ブランド品の偽物を販売することは法律で禁止されています。ブランド品のロゴなどは商標権として登録されており、商標登録者の許可なく商標を使用した場合、商標権侵害になります。
商標権侵害は犯罪であり、商標権者への損害賠償や10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金、その両方が科されます。
そのため買取店はブランド品の鑑定に関してとても非常に力を入れており、各企業ブランド品の鑑定の教育に力を入れています。
そのため買取依頼した時計が偽物だった場合、「買取不可」として買い取ってもらうことはできません。
買取店に持ち込んだ時計が偽物だった場合、どのようになってしまうのでしょうか?
「偽物の時計を販売することは犯罪なら、買取店に持ち込んで販売しようとする行為も犯罪になってしまうのではないか?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし買取店に偽物の時計を持ち込むだけでは、犯罪にはなりません。
なぜなら偽物を持ち込むほとんどの方が、偽物であることを知らずに持ち込んでいるからです。
偽物だと知らずに買取依頼をしたら、犯罪者にされてしまったら多くの人が買取店に来なくなってしまいます。
また偽物の時計の買取依頼をしても、ほとんどが「買取不可」となり、買い取ってもらえません。買取店の査定員は、何年もブランド時計の査定を行っているため、素人ではわからないようなスーパーコピー品であっても偽物と見分けることができます。
そのため買取店に偽物を持ち込んでも、買い取ってもらえず、犯罪にはなりません。
しかしもし、買取店が偽物を買い取ってしまった場合、どうなるのでしょうか。
ここでは買取店が偽物を買い取ってしまった場合についてご紹介します。
残念ながらブランド品を鑑定するプロであっても、偽物と見抜けず買い取ってしまうことはあります。
その場合、気づいた時点で警察へ申告する義務があります。これは「偽物である」と断言できなくても、申告義務があります。
はっきりと偽物であると断言できるのは、時計を製作したブランドメーカーだけです。そのため、まずは警察へ偽物であることを申告してから最終的な判断をブランドメーカーに依頼するということもあります。
これは「古物営業法」という法律で決められているものであり、もし申告を怠った場合、営業取り消しや業務停止命令が下されることがあるのです。
そのため、買取店は偽物を買取してしまった場合でも、気づいた時点で速やかに警察へ申告します。
冒頭でも述べたとおり、昨今はとても精巧なスーパーコピー品が多数市場に出回っています。多くの偽物時計は、プロであれば見抜くことはできますが、なかにはプロでも見分けをつけることが難しい、レベルの高い偽物の時計もあります。
しかし、そういった偽物の時計が買取された場合でも、流通途中で偽物だと判明する場合がほとんどです。なぜなら買取店では鑑定士一人が鑑定しますが、その後流通する際、何人もの人がさらにその時計を鑑定するからです。
自社の各専門部署や販売店のスタッフ、買取業者専門の市場に出回る場合は、さまざまな企業の鑑定士が時計を鑑定します。
これだけ多くの人が見れば、一人に見抜けなかった偽物の時計でも、偽物の時計だとわかります。
偽物とわかった時点で、警察への申告、そして買取したお客様への連絡を速やかに行い、返却などの対応を行います。
100%とはいきませんが、かなりの高い確率で偽物の判断はできると言えるでしょう。
偽物の時計だと知って販売することは犯罪ですが、偽物かどうかわからない場合は、買取店に査定してもらうことも可能です。
自分で判断できない場合、買取店で鑑定してもらうのも一つの手段です。しかしあくまでも100%の断定はできないということは頭に入れておきましょう。
「買取不可」と言われたからといって、必ずしも偽物とは断言できません。
など、さまざまな理由で買取を断ることがあります。
しかしもし複数店舗に鑑定を依頼して、すべてに断られてしまう場合には偽物の可能性が高いと言えるでしょう。
偽物のブランド品を購入することは犯罪に当たるため、オークションなどで販売することは避け、処分するのが一番良いでしょう。
時計が偽物ではなかった場合、時計を一括で査定してくれる「時計査定の窓口の公式サイト」がおすすめです。
このサイトでは、時計の情報を入力するだけで、時計の鑑定額を提示してもらうことができます。買取業者が複数いるため、各業者の最大限の買取価格を提示してもらうことができます。
お手持ちの時計を少しでも高く売りたいと考えている方は査定してもらい、自分の時計がいくらで買い取ってもらえるのか確認してみましょう。
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