その名の通り冒険者の旅路を飾るにふさわしいデザインや機能を兼ね備えたエクスプローラー。
その中でも今回は1971年にエクスプローラー上位モデルとしてと登場したエクスプローラーⅡのRef.16570について解説していきます。
Ref.16570はエクスプローラーⅡの中でも第3世代として1988年に登場してから2011年までの約20年以上に渡って製造されたロングセラーモデルとなっています。
長きに渡り製造されたということはやはりそれだけの魅力がRef.16570にはあったということなのでしょうか。
他のリファレンスとの違いも交えながら特徴や買取相場、高額買取のコツについて解説していきます。
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エクスプローラーⅡの歴代モデルの中で最も長い製造期間を誇るRef.16570。同じ名をもつエクスプローラーⅠと比べてみてものそのデザイン、文字盤サイズ、機能には大きな違いがあります。
前モデルであるRef.16550と比較するとデザイン面で大きな変化はみられませんが、ベゼル上の文字盤表記がコンパクトになりスタイリッシュな印象が強まっています。
文字盤はブラックとホワイトの2種類が存在するため、好みに合わせて選択することができますし、ロレックスのサービスセンターを利用すれば文字盤のデザインを変更することができるのも特徴です。Ref.16570のようにロレックスのスポーツモデルの中で文字盤カラーを選ぶことができるのはエクスプローラーⅡとデイトナの2種類のみである点も大きな支持を集め、ロングセラーモデルとなった所以だと思います。
世界2か国の時間を同時に把握することができるGMT機構や日付表示の仕様もあり、スペック面でも抜群な機能を誇るのが特徴です。
基本的なスペックは下記の通りとなっています。
https://www.909.co.jp/rolex_used/model/explorer2_16570_233715/
エクスプローラーⅡRef.16570は20年間という長い製造期間の間にいくつかのマイナーチェンジを行っています。
マイナーチェンジとは簡単にいえば、製造された年代によって若干デザインや機能に違いがあることを指し、この違いによって買取相場が異なることがあります。
ロレックスでいえばデイトナやサブマリーナなどの一部レアモデルではマイナーチェンジによって価格が大きく変わる個体が存在しますが、エクスプローラーⅡRef.16570の場合はどうなのでしょうか。
結論からいえば、Ref.16570も同様にマイナーチェンジによって価格が上昇するレア個体が存在しています。
ここではそれぞれのマイナーチェンジについて詳しく見ていきましょう。
1つ目は夜光塗料の変更です。Ref.16570が誕生した1988年から1998年までに製造された個体には八子塗料としてトリチウムが使われていました。
このトリチウムは製造から10年程度経過すると光らなくなってしまうというのが特徴です。一方で、1998年以降の個体は夜光塗料の変更が行われ、ルミノバが採用されるようになりました。
ルミノバは製造から何年経っても永久に光り続けるのが特徴です。機能面としてはルミノバの方が高いため、買取相場も1998ルミノバが使われた個体の方が高いのではと直感的には感じますが、トリチウムが使われた個体は、現在製造されていないこともあって相場は高騰し続けています。
逆にルミノバが採用されてから次のマイナーチェンジが起こる2004年までに製造された個体はRef.16570の中では比較的相場が低いため、手に入れやすいのが魅力的ですね。
2回目のマイナーチェンジではケースサイドとブレスレットを繋ぐ横穴がなくなりました。
それまでの個体には横穴がついていたのですが、埃や汚れが溜まりやすいというデメリットがありました。
それが綺麗に改善されたことで、1998年から2003年頃までの個体に比べると相場も高くなりやすい傾向にあります。
3回目のマイナーチェンジではダイヤルのフチのロレックスの表記やシリアルナンバーの刻印が入るようになりました。同時にムーブメントがCal.3135からCal.3136へと変更されています。
ただ、中には3回目のマイナーチェンジ後もCal.3135が搭載された希少性の高いレア個体が存在し、近年ではその個体がRef.3135では最も高額査定が出やすいモデルとなっている状況です。
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エクスプローラーⅡRef.16570の現在の人気はどのくらいあるのでしょうか。ここでは現在の人気度合と買取相場の推移についてみていきましょう。
ここでは買取相場の推移についてご説明します。エクスプローラーⅠRef.1016の買取相場は右肩上がりに上昇を続けている状況です。
2021年には買取相場が100万円越えとなり、その後も順調に伸び続けています。基本的には高年式のものほど相場が高くなる傾向にありますが、低年式のものでも「オールトリチウム」や「シングルバックル」の個体は残存数が年々少なくなってきているので高額査定が出やすい状況です。
今後状態の良い個体がどんどん少なくなっていくことを考慮すると、今後も相場は上昇し続ける可能性が高そうなので注目ですね。
近年円安が続いていたことも順調な買取相場の値上がりに影響しているといえるでしょう。なぜならロレックスは海外ブランドなので、円安になると現行モデルの定価が上がり、それに準じて中古相場も高騰する傾向にあるからです。
年 | 買取相場(平均) |
---|---|
2017年 | 540,000円 |
2018年 | 680,000円 |
2019年 | 760,000円 |
2020年 | 860,000円 |
2021年 | 1,100,000円 |
2022年 | 1,200,000円 |
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エクスプローラーⅡRef.16570を買取に出す前に抑えておきたい知識として高額査定の目安となる換金率(リセールバリュー)があります。
換金率は自身が買取に出したアイテムが定価の何%で買い取ってもらえたのかを具体的に数字で示すことができるものです。
高ければ高いほど良いとされるので、買取に出す際にはぜひとも把握しておきたいポイントの1つですね。
例えば、定価が60万円の時計を30万円で買い取ってもらえた場合の換金率は50%になります。
エクスプローラーⅡはモデルによっては市場に出回った数の少ないレア個体も存在するので、状態が良ければ換金率が100%を超えることもあります。
換金率が100%を超えれば、定価で購入した際よりも買取金額が高くなるということなので、そのアイテムは中古市場での希少価値が非常に高いといえます。
換金率の算出方法を計算式として示すと下記のようになります。
買取金額÷定価×100=換金率これを先程の例に当てはめてみると
買取金額300,000円÷定価600,000円×100=50%
となります。
ここでは2022年現在のロレックスエクスプローラーⅡRef.16570の換金率についてご説明します。
1,200,000円(2022年平均買取価格)÷567,000円(定価)×100=212%2022年現在のRef.16570の換金率は212%となっています。定価の約2倍程度となっており、100%を優に超えていますね。
ただ、この数字はあくまで平均買取相場をもとにしているので、時代情勢や時計の状態によって多少価格が上下することがあることは頭に入れておきましょう。
それを考慮しても近年は買取相場が上昇傾向にあるので、買っておいて損はないと思います。
特に年式が古い個体で、トリチウムが塗料に使われた個体やバックルがシングルものは状態の良い個体が年々酸くなってきているので狙い目です。
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ここではロレックスエクスプローラーⅠRef.14270を高く売るコツについて3つご紹介します。
買取に出す前にこの3つのコツはぜひとも抑えておきたいポイントとなります。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
1つ目は時計の状態です。Ref.16570は3つのマイナーチェンジを行っており、生産年式によって相場が上昇しますが、状態が悪ければ当然査定額は下がってしまいます。
時計についた傷や汚れのほか、最後にオーバーホールを行ったのはいつなのかも重要なポイントとなります。オーバーホールとは時計の分解掃除のことで、電池交換や精度調整だけでは修正できない部分をメンテナンスするための重要な作業です。
最後のオーバーホールから5年以上経過しているようであれば、再度必要だと判断される可能性もあるので、その分が査定額よりマイナスされてしまうこともあります。
要するに次の購入者が使用する際にどう思うかという視点で、日頃から時計の状態を綺麗に保つよう心掛けておくことが重要です。
多少の擦り傷や汚れ程度なら、柔らかい布で拭き取れば落とすこともできますし、査定に大きな影響を及ぼすこともありません。
ただ、大きく目立つ汚れや傷があると、少なからず査定に影響を及ぼすことがあることは頭に入れておくといいでしょう。
2つ目は付属品の有無です。新品で購入した際に付属していたギャランティカード(保証書)や箱、サイズ調整をした方はコマが挙げられます。
その中でも特に査定額に大きな影響を及ぼすといわれるのがロレックス公式が発行したギャランティカードです。
ギャランティカードにはアイテムのモデル番号や製造番号、販売された日付や出荷国などが記載されています。
アイテムに美術品としての価値を求めるロレックスマニアやコレクターにとってギャランティカードはそのアイテムの価値を証明するものとしての役割がありますので、非常に重要視されます。
逆に「ギャランティカードがなければ査定額が数万円程度下がる可能性もありますので、購入後はなくさないように大切に保管しておくようにしましょう。
そのほかに外したコマもできれば揃えておきたい付属品として重要視されています。
外したコマがなければ、サイズの調整ができないので、購入できる方が限られてしまうからです。
そのため少しでも高額査定を狙いたいという方は最低でもギャランティカードとあまりコマは揃えておきたいところです。
3つ目は買取時期です。買取時期によっても査定額は変わることがあります。
例えば、クリスマスや卒業、成人などイベントの時期を狙って査定に出すことで高額査定が出やすくなる傾向にあります。
このような時期はプレゼントや自分へのご褒美として購入したい人が増えるので、プレゼントの定番アイテムである腕時計の需要が高まるからです。
需要が上がれば、買取店は在庫を確保するために買取を強化するようになるので高額査定が出やすくなるという仕組みになります。
また社会情勢を読んで買取に出すことができれば高額査定を出すこともできます。
ロレックスのような海外ブランドの時計で高額査定を狙うのに適した時期は為替が円安の時期です。
円安になれば、海外ブランドの商品の定価が高騰するので、必然的に中古市場の相場も上がるからです。
実際2013年頃に為替が円安となった時にはロレックスのアイテムの定価が軒並み高騰しました。
以上のことからイベント前の時期かつ為替が円安の時期を狙うのが高額査定を出すポイントといえるでしょう。
Ref.16570は近年順調に相場が高騰し続けていますので、しっかりとタイミングを見極めて高額査定を狙っていきたいですね。
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ここではエクスプローラーⅡRef.16570の売却方法について3つご紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
1つ目は店舗買取です。店舗買取はその名の通り、店舗まで足を運んで鑑定士に査定してもらってから買い取ってもらう方法になります。
店舗によって買取金額は上下することがあるので、必ず複数店舗を回った上で売却するかどうか決めるのがポイントです。店舗によっては実際の相場を大きく下回った査定額を提示してくることもあります。店舗側としてはできる限り低い査定額で買い取った方が利益が大きくなるからです。
そんな店舗側の意図に乗せられたままアイテムを手放してしまうのはもったいないですよね。そうならないためにもあらかじめ自分が今持っているアイテムの相場は調べておき、査定してもらう前に複数店舗を回っている旨を伝えておくようにしましょう。
そうすることで、店舗側も半端な査定額では買い取れないなと判断するので通常通りの査定額を提示されやすくなります。
それでも満足できるような査定額が提示されない場合には、状態があまり良くないために査定額が低くなっている可能性もあるので、鑑定士に理由を尋ねてみてもいいかもしれません。ただ、その理由に納得がいかなければ、根気強く複数店舗を回ってから決めるのが良いでしょう。
2つ目は宅配買取です。宅配買取では、自分が売却したいアイテムを買取店に送って、査定してもらう方法になります。店舗まで足を運ぶ必要がないため、近くに買取店がないという方やまとまった時間がとれない方におすすめな方法です。
万が一査定額に満足できなかった場合には、返送してもらうことも可能です。さらに鑑定士と直接顔を合わせる必要がないので、断りやすいというのも魅力となっています。ただ、現金化に1週間程度時間がかかるため、すぐに手元に現金が欲しいという方には不向きな方法です。
宅配買取は発送から査定、振込と段階を踏む必要があるのでどうしても時間がかかってしまいます。店舗買取であれば最短即日で現金化が可能ですが、宅配買取の場合はそうはいきません。そのため、すぐに現金化する必要がない場合には手間も少なくおすすめな方法です。
3つ目は一括査定です。一括査定は複数の買取業者から買取金額を提示してもらって一番高い金額を提示した業者から買い取ってもらうことのできる方法になります。
一括査定に登録している業者は時計を専門に買取する業者が揃っており、ロレックスデイトジャストに詳しい鑑定士に査定してもらえるので、通常よりも高い査定額が出やすくなります。
また、複数店舗が一斉に査定額を提示していることを業者側も把握しているので買い叩きが起こることもありません。
私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。
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