機械式時計に興味が有るんだけれど、SNSや広告で目に入ってくる物は高級な物が多く仕切りが高そう。っと思いの方も多いですよね。
ロレックスやパテックフィリップだけが機械式腕時計ではないです。頑張れば購入出来る価格帯のものや1、2万円で気軽に買える評判の良いものまであります。
セイコーが、評価されているのはグランドセイコーなどの高級機ではなくて、1万前後でも丈夫で壊れにくく安定した品質を保っているモデルが有るからと言う人もいます。
ムーブメント(中の機会)の精度やケースの作り込み、仕上げの精度、マニュファクチュールかどうか、色々考えるとリーズナブルの感覚が人によって異なってきますので、この記事では10万以下の評判の良い機械式時計をまとめて紹介したいと思います。
紹介する前に、少し。近年、腕時計市場全体が縮小しているなか、高級ブランドの機械式時計は延びているようです。
スマホの普及により時計に関心が無い人が増え市場が縮小してるのは分かりますが、高級な機械式時計の売り上げが延びてるのは意外ですよね。
どうらその理由は、日本の所得格差が広がった事と中国やタイなどの富裕層が高級時計をバク買いしてる事が影響してるいるようです。
その為、日本の大手メーカーも、海外の時計を仕入れる輸入代理店も利益が上がりやすい高級腕時計に力をいれますよね。 結果、比較的買いやすい安価な商品のバリエーションが少なくなり、価格の安い魅力的な時計が少なってしまい、更に時計離れが起きるという流れが起きているように思います。
今買いやすい機械式時計は、大手より一部のベンチャー的な腕時計会社が力をいれているように思えます。例えばルノータスやノットといった会社ですね。
過去には世界的マーケットを持ち国内でも勢いがあった日本の時計産業だけに少し残念な気がします。
ブランド機械式時計が高級なものとされる中でも、ごく一般な消費者でも手が届く評判の良い機械式時計を紹介したいと思います。
その名のとおりセイコーが販売しているシリーズです。
文字盤のSEIKOの下に5のエンブレムが入っている腕時計は「ファイブ」シリーズになります。
1960年代、日本がもっとも成長を遂げた高度成長期に作られたシリーズです。手頃な価格と丈夫さ、たくさんのバリエーションが有る事から若者に人気となった時計です。
その後、機械式時計からクォーツ時計と時代が変わり日本国内では需要が少なくなり生産中止となってしまいました。
しかし、セイコーはターゲットを国内ではなく海外に向け販売し続けていました。日本ブランドと言う事も有り、海外の販売は好調で、今でも中東やインド、アフリカなどの発展途上国では時計屋が無く電池交換できないので丈夫な機械式時計、セイコー5は絶大な信頼性を得ています。
多くの国から需要がある為、曜日表示には英語、スペイン語、アラビア語のものが有ります。これら海外向けのセイコー5を逆輸入して販売している店舗も日本にはあります。
このように商品説明に逆輸入モデルや海外モデルと表記されています。セイコー5 逆輸入モデル SEIKO5 5スポーツ 100m防水 機械式(自動巻き) SNZG09K1 メンズ
日本では売っていないモデルと思うとチョット興味がわいてきますよね。
その後2011年には、ふただび国内向けのセイコー5が販売され現在では国内でも海外でもファンの多いシリーズです。
国内向けのセイコー5は海外使用とは違い、手巻き、秒針停止機能が追加されています。海外向けのセイコー5よりも、精度が優れていると言われています。
セイコー5の特徴は防水がしっかりしていて、耐久性もあるのに値段が1〜3万円前後と安いところです。
低価格で初心者向けの機械式時計なのでエントリーモデルとしておすすめです。
とされています。
2000年以前のモデルは裏蓋がステンレスですが、2000年からはスケルトン仕様に変更されています。
スケルトンにした理由はデザインだけが目的ではなく、発展途上国ではセイコー製品の偽物が作られ出回っているため、その対策と言われています。
価格の安いセイコー5でさえ海外では偽物がでまわっているようです。
1861年創業のドイツブランド です。
少し価格が上がりますが丁寧に作りこまれた腕時計です。
美術と建築、デザインの総合的な教育を行ったドイツの学校バウハウスを代表するデザイナー、マックス・ビルが1962年に作った名品になります。
この時計は何度も手にもって見ましたがとにかく、すっきりと無駄がなく奇麗です。そのデザインが評価されニューヨークの近代美術館MoMAに永久所蔵品として収蔵されている腕時計でもあります。
個人的にも購入しようか考えていましたが、考えているうちに2度も価格が上がり熱がさめた時計でもあります。
風防が、ドーム型をした形で、その湾曲にそって針もカーブを描いてます。シンプルな時計なのでネットの写真では分かりずらい繊細で細かい作り込みが魅力な歴史的デザインを持つ機械式時計です。
難点を言うと風防はプラスチックなので、傷つきやすいです。風防が出たデザインなので、ぶつけても割れにくい素材という事なのかもしれませんが、知らないあいだに擦った傷ができそうでチョットこわいですね。
ヤフオクなどみていると、やっぱり風防に傷が有る物が有ります。ムーブメントはEAT社の物になります。
現在でも、この時計を元にした復刻コレクション、マックスビル バイユンハンスは高い評価を受けています。
ティソは、スイスの時計メーカーで1853年に時計の名産地であるル・ロックルに、ティソ親子により創設された時計メーカーです。
創業当時は集めた部品を組み立て時計にしてスタートしましたが、1917年以降に独自のムーブメント(時計の中の機械)を製造し有名になりました。
時計は大きく分けて2種類あります。自社で時計のムーブメントまで製造できる会社(マニュファクチュール)と、ムーブメントを製造できない会社(エタブリスール)です。
ムーブメントを製造できない会社は外観だけデザインして中身のムーブメントは製造できる会社の物を使う事になります。
ティソはマニュファクチュールとして時計を作ってる会社でありながらリーズナブルで日本でも機会式時計が好きな方から評価の高いブランドです。現在はスウォッチ・グループの傘下に入っています。
スウォッチ・グループの傘下に入った後もムーブメントの開発に力をいれ、2013年は80時間という長さのパワーリザーブをETA社と共同で実現しました。
機械式時計は一般的に40時間前後の持続時間ですので、単純に倍になります。いままでも、長時間の持つ機械式時計は有りましたが、実際にそれを製造する会社はハイブランドで、あまりに高額な物でした。
ティソは80時間という驚異的なムーブメント、パワーマティック80を搭載した時計を10万円以下で販売しました。コストパフォーマンス良いブランドです。
ティソのなかでは、ル・ロックル、カーソンのシリーズが人気が有ります。
セイコーメカニカルは昔からある、ザ・おじさん時計といったデザインの物が多く、古くからあるシリーズかと思う人も多いですが2006年に誕生したシリーズです。セイコーなので当然ですが、全てのモデルに自社開発の機械式ムーブメントを搭載されています。
機械式時計が最も一般的であった1950〜1970年代にかけセイコーが培った技術を現代の技術で復元させたシリーズという事もあり、デザインがおじさんぽく、良い意味でクラシカルな雰囲気です。
セイコーメカニカルの中でもSARAシリーズ、SARCシリーズ、SARLシリーズ、SARNシリーズ、などなど多くのシリーズがリリースされていますが、単発のものが多く現在販売されているものはスタンダードのSARBシリーズだけです。
フレデリック・コンスタントはスイス・ジュネーブの時計ブランドです。2016年にシチズンの傘下にはいっています。
デザイン、開発、製造、組立、調整、ケース組付けまで、全行程のプロセスをスイスの自社工房で行っているマニュファクチュールの時計メーカーです。
作業はほぼすべて職人の手で行われます。
元々は創業者ピーター・スタースの曽祖父が1904年に時計の文字盤工房であったのが前身です。2004年になり完全自社製のムーブメントを開発し、マニュファクチュールとなりました。
口コミをみているとブレゲっぽいデザインを懸念する方がいますが、過去にはブレゲに文字盤を支給していた事があったようです。
また、いまでは定番とされているオープンハートを初めてリリースしたのがフレデリック・コンスタントとされています。
デザインも上品な機械式時計が多いブランドです。正規輸入品だと10万円以上の価格になってしまいますが、3針の並行輸入品ですと、10万以下で購入が可能です。
オリエントは日本を代表とする機械式時計を生産する会社です。
セイコー、シチズン、カシオと日本の時計メーカーは海外で有名ですが、オリエントも有名な時計会社の一つです。現在はセイコーエプソンに統合されています。
機械式時計が好きな方はオリエントを知ってますが、若い方は知らない人が多いですよね、オリエントは機械式をメインにしてる会社で、ムーブメントを国内製造してる貴重な会社です。
クォーツ時計が普及し始めた頃に機械式時計がメインであったオリエントは、国内より海外の発展途上国へ力をいれました。
発展途上国では、時計屋が無く電池交換ができない為、クォーツ時計より機械式時計の需要が高かった為です。
現在若い方があまりオリエントを知らないのは、クォーツが一般化した時代に輸出を中心にしていたので国内での知名度が無くなってしまった。という背景があります。
オリエントの時計は全てMade in Japanです。海外向けに売られている時計でもMade in Japanが記載されています。
予算を10万円以下までと考えるのであればオリエントスターというシリーズがおすすめです。作り込みの評判も良く安価だが比較的良いムーブメントを搭載しています。
1万円前後だとしたらバンビーノがおすすめです。クラシカルで昔から人気が有る定番のモデルになります。
オリエントの時計は他には無い独特な個性的な時計が多いです。現在でもエッジのきいたデザインの機械式時計が多いです。
5万円以下のラインも充実していて評判の良い腕時計です。
プレザージュはフランス語で予感という意味で2011年に日本と中国を中心とした東アジアをターゲットに作られたブランドです。
製造から組み立てまで、すべて日本で行なっているメイドインジャパンのシリーズです。セイコーの時計でも中国やシンガポールでつくられているものから、国内ですべて作られている物まであります。
国内以外もターゲットにしたモデルなので中国や東アジアへの輸出モデルは日本製を全面にだしたプロモーションを行なっています。
プレザージュには3種類のシーズが有ります。
プレステージは最高級のシリーズ、アップグレードは高級シリーズとされて、いずれも10万円前後ですがベーシックシリーズ関しては4万円代から販売されいます。
ハミルトンはアメリカで生まれた時計です。当時くるいにくく信頼性があった事から「正確に時を刻む時計」としてされ、鉄道公式時計として、アメリカ鉄道会社に採用されていました。
1910年代からはミリタリーウォッチとしてアメリカ軍へ納入をはじめ1919年には定期航空郵便の公式時計に採用されてます。
第2次世界大戦でアメリカ軍に時計を普及し幅広く認識されるようになった背景があります。
ハミルトンがミリタリーウオッチを作っていた名残が今でも製造されているカーキ・フィールドというミリタリーウォッチからも伝わります。
カーキ・フィールドはハミルトンの中でも最も安く5万円代で購入できる時計です。
ハミルトンは1892年にアメリカで生まれた時計ですが、1974年にスウォッチグループの傘下となっております。ETAポンとからかう方もいますが、ハミルトンに使われているのムーブはエボーシュ最高のETA社製を使用していてコストパフォーマンスがよい時計です。
またレディースの宝飾腕時計からベンチュラのような変わった時計までデザインが幅広いところにも人気があります。
アメリカンクラシック、カーキ、ジャズマスターが知名度の高く人気のシリーズです。アメリカンクラシックとカーキはいわゆるアメリカらしい時計でがジャズマスターはスイス機械式時計を意識して作られた時計とされています。
ヨンガー&ブレッソンは時計作りの伝統を経ちさせようと1975年にフランスで創業された時計ブランドです。
まだ若い時計メーカーですがバーゼルワールドにも出展する時計です。フランス時計ときくとブレゲやアラン・シルベスタイン、LIPなどをイメージしますが、ヨンガー&ブレッソンは機械式時計対するこだわりはが強く、自社製造のムーヴメント開発し搭載しています。
デザインから組み立てまでフランスでおこなっているメイドインフランスの時計ブランドです。
この記事ではマニュファクチュールとエタブリスールどちらも紹介してますが、ムーブメントを自社で作れるメーカーの方が全体的に評価が高かったです。
手軽に自動巻きを楽しむフッション時計に自社製ムーブを求める人少ないだろうと思いますが、機械式時計が好きな方はハイブランドで高価な機械式時計でも、中身の機械はどこで作った物なの?自社に実力が無いのでムーヴメントを他社から買ってポンと載せただけではないの?他のブランドの時計にも同じムーブが使われてるよ、価格はそっちの方が安いよ。などなど、やっぱりブランドバリューよりムーブメントを気にするようです。
個人的にはマニュファクチュールやエタブリスール気にせず自分の好みの時計を決めるのが良いと思いますが、ムーブメントまで考えて購入する楽しみも機械式時計はあるので参考にしてみて下さい。
楽天だとコチラのショップが10万円前後のオートマチック時計が多いです。
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