ノモスグラスヒュッテは、ドイツの時計ブランドです。
ロレックスやオメガ、フランクミュラーといった時計ブランドと比べると知名度は低いブランドですが、長年機械式時計を製作するその技術は確かなものです。
今回はノモスグラスヒュッテを愛用する筆者が、あえてノモスグラスヒュッテという時計ブランドをおすすめする理由について紹介したいと思います。
ノモスグラスヒュッテとは、1990年に設立されたドイツの時計ブランドです。
時計ブランドと言うとスイスのイメージが強いですが、実はドイツも時計を製作する産業が発達しており、ランゲ&ゾーネもドイツを本拠地としています。
なかでもノモスは、グラスヒュッテという時計産業として栄えた町で作られており、ドイツブランドの中でも最大の生産本数を誇ります。
ムーブメントや製造を外注することが一般的な時計ブランドのなかで、ケースやムーブメントの製造や設計から製造まで行っている数少ないブランドであることも大きな特徴です。
私がノモスを購入したのは、4年前の2017年頃でした。時計の鑑定士として一定数の時計を鑑定する中で、自分が心からほしいと思う時計がいくつか出てきたのですが、その中の1本がノモスのタンジェントTN1A1W2でした。
他にもランゲやブライトリングなど「ほしい!」と思う時計はありましたが、
という理由からノモスに決めました。
筆者は手首が細めのタイプなので40mmだと大きすぎるし、かと言って小さすぎるレディース時計はあまり好みではありません。
ノモスのケースサイズは、35mmと大きすぎず小さすぎないちょうどいいサイズ感でした。
金額も中古で10万円台で買えるため、はじめての機械式時計としてはかなりコストパフォーマンスは良いのではないかと感じました。
そして何より、シンプルなデザインのため服やシーンを選ばずに装着できるのが一番魅力でした。仕事では、普段はカジュアルな服装でOKでしたが、スーツ着用を求められる日もあったため、両方に合わせられるノモスは利便性も高いと感じました。
実際に使ってみても、服やシーンを選ばずに着けられるのは便利です。
Tシャツといったカジュアルな服装からスーツ、浴衣にも合わせても違和感はありません。
服やシーンによって色々な時計を着けたい方も多いかと思いますが、一つの時計を長く愛用したいという方におすすめです。
ただデメリットをあげるとすれば、手巻き式時計のため、毎日巻き上げる必要があるということでしょうか。
マメな性格の方であれば良いですが、そうでない場合、気づいたら止まっているということもあるかもしれません。
筆者は何度もこの状況に陥っています。が、性格はなかなか変わらないようです。「朝起きて巻き上げる」や「会社の朝礼時にこっそり巻き上げる」など習慣化できればいいですね。
またノモスのブランドの知名度が高くないことから、残念ながらほとんどの人はこの時計に気づいてくれません。
カルティエやブルガリといったブランドの時計であれば、「いい時計つけてるね!」と言ってもらえますが、ノモスに関しては全くの無。ある友人からは「ダニエル・ウェリントンに似てる」と言われてしまいました。
ただ時計に詳しい方やノモスが好きという方はかなり食いついてくれます。
ただでさえ所持人工が少ない上に女性が着けているのはよほど珍しいのかもしれません。
そのため「みんなに時計を自慢したい」という方にはあまりオススメできないと言えます。
時計にそれほど興味がない方たちには、やはりロレックスやオメガといった定番の時計ブランドが人気のため、話題にできるでしょう。
あらためてノモスをおすすめしたい理由をまとめてみました。
1つ目は機械式時計の魅力を堪能できる点です。
人気モデルのタンジェントやオリオンなど、多くのモデルでスケルトンのケースバックを導入しています。
そのためノモスの技術がつまったムーブメントを視覚的に楽しむことができます。
ドイツ時計の「Glashütte」表記は、スイス時計の「SWISS MADE」に当たります。
この「Glashütte」表記には、厳しい基準が儲けられており、「製造と手間を含めて、グラスヒュッテでの作業がムーヴメント原価の50%以上であること」が条件とされています。
さらにノモスはムーブメントの80%以上、時計パーツの95%以上を自社で製造しています。
このように厳しい基準をクリアした時計が安いもので20万円前後から購入することができます。
時計ブランドの中には、金額の割に対したムーブメントを使っていないブランドもあります。そのため高い技術力をコストを抑えて楽しみたいという方におすすめの時計です。
ノモスのなかでもおすすめのモデルはこちらです。
ノモスの最も人気のモデルの一つです。
ケースサイズ35mmの男女兼用サイズとなっています。1991年の発表以来、ノモスのアイコン的存在として長年愛されているモデルです。
ケースバックはステンレススチールとスケルトンの2種類がありますが、ノモスのムーブメントの美しさを堪能できるスケルトンモデルがおすすめです。
手巻き式時計はちょっと……という方におすすめなのがノモスのタンゴマット。
タンジェントのデザインに自動巻きムーブメントが搭載されています。
写真のモデルは「国境なき医師団」の支援モデルです。12時の赤いインデックスがシンプルな文字盤のアクセントとなっています。
メタルブレスレットは、ノモスではこのモデルのみになります。
ノモスグラスヒュッテの魅力を筆者が購入した理由とあわせて紹介しました。
ノモスはドイツのグラスヒュッテで作られている技術力の高い時計です。
シンプルなデザインで男女問わず身につけられます。また服装やシーンも選ばず身につけられるため、1本の時計を長く愛用したい方におすすめです。
ムーブメントも手巻き式から機械式まで揃えているため、自分の性格や好みに合った時計を探してみてください。
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