時計の中でも工芸品に近い機械式時計は自己をアピールできる、アクセサリーです。
電池式のクオーツ式時計に比べ、リセールバリューがあり、近年は機械式時計にこだわる人が増えています。
今日は機械式時計を検討している人へおすすめのエントリーモデル、10モデルを紹介します。
これまで、機械式時計を知らない、または所有したことが無い人が初めて機械式時計に興味を抱くきっかけはさまざまです。
ビジネスマンだと昇進や転職などが考えられます。これまで、必要無かった高級時計の最初のステップとして機械式時計へチャンレンジすることは自然な展開です。
高級時計=(イコール)機械式時計は事実で芸術作品とも云われるようなラグジュアリーブランドのクラフト・ウォッチを手にしてみたいと考えている人もいるのではありませんか。
一般的に機械式時計のエントリーモデルというと、ほとんどが低価格のモデルを紹介しているサイトが大半です。
しかし私は全ての人がエントリーモデルが低価格モデルを欲していると限らないと思います。
社会的ステイタスや年齢、業界、周囲の人たちの趣味はさまざまです。そこで今回私は、機械式時計エントリーモデルを値段に上限無しで、ビギナーでも簡単で操作しやすく、街中で手に入れやすいモデルをエントリーモデルとして定義します。
機械式時計人気No.1ブランドと言えばロレックスです。
初めて機械式時計に興味を抱いたきっかけはこのブランドという人も多いでしょう。
ロレックスの良さは高い耐久性です。特に防水性は極めて高く、上のオイスターパーペチュアルは300フィート(100m)防水です。
オイスターという堅いカキ貝の名を冠しているようにステンレス鋼材の塊をくり抜き、蓋をスクリュー式にねじ込みます。
水の侵入に弱いとされたリューズ部にはスクリュー式トゥインロックで二重に密閉します。
このオイスターパーペチュアルはダイバーズウォッチのようなプロユースの時計ではありません。
しかしロレックスはこのような日常で使うことを想定した時計でも他社のスポーツモデル同様の耐久性を持たせていることが特徴です。
人気No.1機械式時計の醍醐味を最初から味わいたい人にはおすすめできるモデルです。
オメガシーマスターアクアテラ150Mはダイバーズウォッチです。
しかし他社モデルのダイバーズウォッチにあるような、ゴッツイイメージはありません。
一般的なダイバーズウォッチに良く見られる、ベゼル周囲にある酸素残量計が無くシンプルでスッキリした外観です。
ポリッシュベゼルにより、ビジネスからフォーマルな席でも年齢に関係無くダイバーズウォッチをスーツに合わすことができます。
ケースの大きさも38ミリから41ミリとなっています。38ミリであれば、シャツの袖の中へ隠すことも可能です。
操作方法もシンプルで、コーアクシャルを搭載したムーブメントは耐久性が高く、マスタークロノメーター認定されています。
これによってこの時計は高い耐磁性を持ち、医療機器に近づけても狂うことが無い、精度の高さが特徴です。
オメガ・シーマスターアクアテラ・150M・マスタークロノメーター 38MM
予想外な社会的に高い地位へ上り詰めたり、ライバルを根こそぎ抜き去り企業重役へ昇進し、今までとは180度違う時計をつける必要に迫られる人もいるかもしれません。
これまでのように時計などは不要なんて思っても周囲の人には理解してもらえません。購入予算の心配は無い、ただステイタスにふさわしい時計を考えている人にぴったりなブランドがパテックフィリップです。
カラトラバはその中でもシンプルなデザインとクラシックな外観に定評があります。無駄を削ぎ落としたデザインですが、他のブランドには絶対感じられない上品さを持った機械式時計です。
【中古】パテックフィリップ・カラトラバ ・プラチナ/ブラックレザー
機械式時計に関心を持つ人の多くは前述のような購入予算に余裕のある人ばかりではありません。
限られた給与をやりくりして、購入する人たちがいきなり高級機械式時計と言っても家族や周囲の人たちから理解を得るのは難しいでしょう。
そこでおすすめのブランドはオリスです。
このブランドは知名度は高く価格も10万円代でも購入できます。
2005年ハリウッド映画「コンスタンティン」で主演のキアヌスリーブが映画のクライマックスで、この時計を使用したことで、有名です。
オリスはシンプルなクラシックウォッチを得意としています。1904年設立のスイス名門ブランドです。
多くの時計ブランドがラグジュアリーブランドグループに属する中、独立を保っていることに共感を覚える人もく自分らしさをアピールしたい人にぴったりの機械式時計です。
エントリーモデルで重要なことは低価格であること、と考える人は多いです。
多くの機械式時計は価格が高く手が出ないと考えている人も多いのではありませんか。
その点ティソはリーズナブルな価格帯で販売しています。
同社は世界最大の時計グループ、スウォッチグループの中核企業です。
オメガと共にスウォッチグループを支え、クラシックウォッチでは世界最大の生産量を誇ります。
このジェントルマン・パワーマティック80シリシウムは世界的に流行のスポーティーウォッチです。
ステンレス製のブレスで、ブルーの文字盤がクールな印象を与えます。
また一般的には機械式時計は40~48時間程度の持続ですが、このモデルは「ロングパワーリザーブ」を備え断続時間が80時間あり、週末に時計を外しても週の初めに動いている実用的な機械式時計です。
低価格の時計にもかかわらず、質感が高くコストパフォーマンスにも優れた時計と言えます。
ハミルトンはアメリカ生まれ現在はスイスを生産拠点にしているブランドです。
シンプルでセンスの良い機械式時計を多く送り出しています。軍用時計として実績を挙げてきていることで耐久性と精度の良いムーブメントにも定評があります。
上の写真のモデルもパイロットウォッチらしいシンプルなデザインと操作性で、エントリーモデルにもピッタリな製品です。
女性にモテたいために時計が欲しい人も多いはずです。そんな人にはIWCがピッタリです。
IWCはスイス東部シャフハウゼンで生まれたブランドで、スイスブランドには珍しいドイツ語圏に本社があります。
そのせいか時計造りにもジュネーブ周辺のブランドとは違う、雰囲気が感じられます。このパイロットウォッチマーク18もどこか知性的であり、実用性にも徹底的にこだわっているモデルです。
女性に人気あるブランドの時計を付けるのも相手の気を引くきっかけになります。
カルティは誰もが知っている有名宝飾品ブランドです。しかし優れた機械式時計でも定評があります。
サントス・ドゥ・カルティエウォッチは著名なブラジル人飛行家、アルベルト・サントスデュモンの名を冠した同社のスタンダードモデルです。
無駄のないスッキリとしたデザインで、これは当時のサントスからのリクエストを丁重に受けて制作した賜物になります。
1904年より変わらないこのフォルムは初めて機械式時計を持つ人でも存分に楽しめるはずです。
機械式時計には国産でも優秀なブランドが多くあります。
その中でも人気が高いのがSEIKOです。
しかしこれまでデザイン面で難がありまり、現在はフェラリーをデザインした世界的なデザイナー、KEN・OKUYAMA氏をアドバイザーに迎えて改善しています。
時計ブランドを選ぶ際、他人の目を気にして、無難な国内ブランドを選択する人も多いと聞きます。
しかしそんな観点だけで国内ブランドを選ぶことは避けたいものです。このDiver・Scuba・SBDC079は操作もシンプルで価格もリーズナブル、エントリーモデルとしておすすめできます。
もうひとつエントリーモデルとして国産ブランドをあげるなら、オリエントスターです。
その中からエントリーモデルとしておすすめなのがRK-AU0005Lになります。
かつての名門メーカーが2017年エプソンに統合されてから、事業を整理し、本腰を入れて機械式時計の製造を強化した、歴史ある機械式ブランドです。
前身は1901年の吉田時計店からになり、これまで経営が安定しなかった時期を乗り越えて出した、ラインナップのひとつです。
値段も手頃で、飽きがこないシンプルなデザインが特徴になります。さらに一工夫で裏蓋をスケルトンにし、デイト表示の他にパワーリザーブ表示があることで、機械式時計ビギナーでも駆動時間がわかり安心して使えるモデルです。
機械式時計をエントリーしたくなるタイミングはさまざまです。
そこで僕はデザインも幅広く、値段も上限を設けない10モデルを紹介しました。
機械式時計のエントリーモデルを選ぶポイントはできるだけリューズがひとつのものを選ぶようにしてください。
リューズやプッシュ機能がクロノグラフは機械式時計だと、デリケートな操作が要求されます。
まずは紹介したエントリーモデルから始めて、機械式の操作に慣れてから購入するのがおすすめです。
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