アンティークロレックスの中でもコアなファンが多く、根強い人気のあるサブマリーナ。
サブマリーナといえばステンレス製の黒を基調としたモデルが一般的ですが、少し特殊なモデルとしてベゼルに色がついたようなモデルも存在しています。その中でも今回はグリーンサブマリーナといわれるRef.16610LVについてご紹介します。16610LVはサブマリーナ誕生50周年を記念して発売開始されたモデルで、2003年から2010年までの7年間製造されました。グリーンサブマリーナは今回紹介する16610LV以外にもいくつか型番が存在し、定価や買取価格も異なります。
そういうわけで今回はロレックスサブマリーナ16610LVの買取相場やグリーンサブマリーナの型番による価値の違い、できるだけ高く買取してもらうコツについて、実際に買取店に勤めていた私の経験もあわせてご紹介します。
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https://www.tokemar.com/ref.16610lv/
初代グリーンサブマリーナとして未だ高い支持を獲得し続けている16610LV。2003年のデビューから2010年まで約7年間製造されたモデルです。発売当初はカラーデザインのついたモデルよりもシンプルな黒一色のモデルの方が好まれていたため、今ほどの人気はありませんでした。しかし、2010年で製造終了となり段々と年が経過するごとに、他のモデルにはない独特なデザイン性が評価されるようになったことで、アイテムとしての希少価値が高まってきたのです。現行の6桁リファレンスは文字盤にもグリーンが採用されていますが、16610LVではベゼルのみグリーンで文字盤は黒が採用されています。このような他のモデルにはない独特なデザイン性が16610LVの魅力となっています。基本的なスペックは下記の通りです。
なお16610の通常モデルについてはこちらの記事でまとめています。
https://watchnian.com/shop/g/gik-00-0449093/
グリーンサブマリーナは今回紹介している16610LVを初代として現在3種類のリファレンスが存在しています。2代目として誕生したのが116610LV、3代目として誕生したのが126610LVです。通常のサブマリーナはリファレンスの違いによってデザイン性や人気に違いがありますが、グリーンサブマリーナの場合はどうなのでしょうか。
| リファレンス | 16610LV | 116610LV | 126610LV |
|---|---|---|---|
| ムーブメント | Cal.3135 | Cal.3135 | Cal.3235 |
| ケース径 | 40mm | 40mm | 41mm |
| ベゼルの素材 | スチール | セラクロム | セラクロム |
| 夜光素材 | ルミノバ（緑に近い色） | クロマライト（青に近い色） | クロマライト（青に近い色） |
| 定価 | 630,000円 | 898,700円 | 918,000円 |
結論からいえば、グリーンサブマリーナもリファレンスの違いでデザイン性や人気にが大きくことなっており、定価や買取価格も変わってきます。グリーンサブマリーナのリファレンスによる違いについて下記の表に簡単にまとめてみました。
さらに詳しく見ていくと、16610LVから116610LVに引き継がれた際には、文字盤の色が黒から緑へと変更され、より奇抜な印象のある見た目に変化しています。ベゼル素材もスチールからセラクロムに変化したことで、錆や傷、日焼けへの耐性が向上しています。色や機能の違いは多少あれど、中身は一緒なので、落ち着きのあるデザインを求めるなら16610LV、よりトレンドを追い求め、注目性が欲しいなら116610LVを選ぶといいでしょう。
116610LVから126610LVに引き継がれた際には文字盤が再び黒に変わり、ベゼルカラーにはより深いグリーンが採用されたことで大人な印象に生まれ変わっています。
ここではグリーンサブマリーナのリファレンスによる買取価格の違いについてみていきましょう。
2022年現在のグリーンサブマリーナの買取価格の違いについて下記の表にまとめてみました。
| リファレンス | 16610LV | 116610LV | 126610LV |
|---|---|---|---|
| 買取金額（平均） | 約180万円 | 約282万円 | 約175万円 |
2022年現在の買取価格は116610LV＞16610LV＞126610LVの順に高くなっています。
一般的には生産年が古いモデルほど買取価格は高くなる傾向にあります。そのため現行モデルである126610LVの買取価格が一番低くなってはいますが、それでも定価の2倍近くの買取相場となっているのがポイントですね。
https://www.tokemar.com/ref.16610lv/
ロレックスグリーンサブマリーナの現在の人気はどのくらいあるのでしょうか。ここでは現在の相場と人気度合についてみていきましょう。
ここでは買取相場の推移について紹介します。ロレックスグリーンサブマリーナ16610LVの買取相場は近年右肩上がりに上昇を続けています。現在は廃盤となっており、中古市場でも常に品切れの状態が続いているため、希少価値も上がり続けています。2013年時点では50万円程の買取相場で推移していましたが、その年を機に急激に上昇をはじめ2020年には約2倍以上の価格がつくほどになっています。
2020年には新型グリーンサブマリーナの126610LVの発売が始まった年でもあり、ロレックスのアイテムの希少価値が全体的に高騰したこともあって、16610LVの希少価値も上がったのでした。下記で示した数値はあくまで買取相場の平均になるので、状態や個体によって買取価格が上下することがあることは理解しておきましょう。
| リファレンス | 年 | 買取金額（平均値） |
|---|---|---|
| 16610LV | 2019年 | 1,300,000円 |
| 16610LV | 2020年 | 1,400,000円 |
| 16610LV | 2021年 | 1,600,000円 |
| 16610LV | 2022年 | 1,800,000円 |
16610LVの中には通常のものよりも希少性が高いレア個体といわれる個体も存在します。レア個体の特徴としては「フィット4」「ワイドスイス」の2種類が存在し文字盤やベゼルの仕様が他の個体と若干ことなっています。これらの特徴を兼ね備えた個体は買取価格が大幅に上昇する傾向にありますので、忘れずチェックしておくといいでしょう。特にこの2つの特徴を備えた個体は市場に流通した数も少ないため、希少性が非常に高いレア個体となります。
https://gentle.jp/product/
ファット4の個体かどうかはベゼルの「40」部分を見ることで判断できます。
「4」の上の部分に少しだけ余裕があって幅広になっている個体を「ファット4」と呼ぶのです。
通常の個体では4の上に隙間はないので、よく観察すれば見分けることができるでしょう。
このファット4は生産初期の一部個体にのみ存在する非常にレアな個体となっています。
https://www.rasin.co.jp/SHOP/U-16610LVFB.html
ワイドスイスの個体かどうか文字盤を見ることで判断できます。
文字盤6時位置に刻印されている「SWISS MADE」の表記が通常の個体よりも大きいのが特徴です。
こちらは自分が持っているアイテムを見るだけでは、少し判断しにくいかと思いますので、通常の個体と照らし合わせながら確認してみると分かりやすいかと思います。
ワイドスイスも生産初期に見られる仕様となっています。
https://watchnian.com/shop/g/gik-00-0449093/
ロレックスのような高級ブランド腕時計を買取に出す前に抑えておきたいのが換金率（リセールバリュー）です。換金率は定価の何％で買い取ってもらえたのかを示す指標でとなるので、高ければ高いほど良いとされています。定価よりも高く買い取ってもらえればそれで損はないかもしれませんが、換金率を算出することで、他モデルのアイテムと比較できるようになるので、アイテムの希少性の高さを可視化することができるのです。
そういうわけで早速換金率の出し方についてみていきましょう。
例えば、定価100万円の時計が50万円で買取してもらえた場合の換金率は50％となります。16610LVの場合ではファット4やワイドスイスなどの一部レア個体、傷や汚れがなく状態の良い個体などであれば換金率は100％を超えてきます。
計算式として示すと次のようになります。
買取金額÷定価×100＝換金率
例をこの計算式に当てはめると
買取金額500,000円÷定価1,000,000円×100＝50％
となります。
ここでは2022年現在の16610LVの換金率についてみてみましょう。
1,800,000円(2022年平均買取価格)÷630,000円(定価)×100＝285%
2022年現在も16610LVの買取相場は上昇し続けているため、換金率は驚異の285％となっています。
100％を優に超えてしまっていますね。
ただ、これはあくまで平均買取金額にはなるので、時計の状態や経済情勢の影響で上下することがあるということは頭に入れておきましょう。
https://zenmai-tokyo.com/2018/02/22/big-swiss-fat4-lime-green/
ここでは16610LVを高く売るコツを大きく分けて3つご紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
16610LVを高く売るコツ1つ目は時計の状態を良好にしておくことです。当然ですが、時計の状態が新品の状態に近ければ近いほど買取金額は高くなる傾向にあります。
手垢や汚れがついていたりするとせっかく希少性の高いアイテムを持っていたとしても、減額されてしまいます。自分のセルフケアで防ぐことができるような小さな汚れで減額になるのはもったいないですよね。そういうわけで、日頃から丁寧に使うことを心がけ、買取に出す際には柔らかい布で小さな汚れは落としてから持ち込むようにするといいでしょう。
また、時計の動作に不具合があれば、メンテナンスが必要になるので本来の買取金額よりは下がってしまいます。動作不良は経時変化で起こってしまうものなので、避けるのは難しいところではありますが、動作不良のアイテムでも買い取ってもらうことはできます。自分のアイテムで動作不良があるという場合には購入した場所やお近くの買取専門店でみてもらうといいでしょう。
16610LVを高く売るコツ2つ目は付属品の有無です。時計の状態が良好だったとしても付属品が揃っていなければ買取金額は多少下がる傾向にあります。
付属品の種類としてはギャランティカード（保証書）や時計の箱、あまりコマなどがあります。多くの腕時計の買取で付属品の有無は重要視されますが、ロレックスのような高級ブランドだとその上下幅が大きくなるのです。
特にロレックス公式が発行したギャランティカードの有無で買取金額は数万円程度変わってきますので、必ず揃えておきたいところです。箱やあまりコマの有無もギャランティカード程の影響はないですが、少なからず買取金額に関わっています。
コレクターやマニアの方々は時計に対して芸術品や美術品としての価値を求めるのでより完璧なものを求めるのです。そのため、ギャランティカードや時計の箱についた傷や汚れなど細かいところまで見られることもあります。そのような際に減点ポイントとならないよう付属品の状態にも気を配っておくといいでしょう。
16610LVを高く売るコツ3つ目は買取時期です。ロレックスのような海外ブランドの時計は為替が円安になると定価が上がります。定価が上がれば、自ずと中古市場での販売価格も上がるので、買取相場も高くなっていきます。2022年現在は円安が続いており、今後もしばらく円安の状態が続くことが予想されているので売り時といえるでしょう。
また、ロレックスの新作が出たタイミングで様々なモデルの買取相場が一斉に上がる傾向にあります。グリーンサブマリーナでいえば、直近だと2020年に126610LVが誕生したことで前モデルの116610LV、前々モデルの16610LVの買取相場も高騰しました。そのため、ロレックスが新作を発表したタイミングを狙って買取に出すのがおすすめです。
https://koizumi-78.com/kaitori-rolex-16610lv-mark1
グリーンサブマリーナ16610LVの買取方法は大きく分けて3つに分類されます。
1つずつ見ていきましょう。
16610LVの買取方法1つ目は店舗買取です。自分で買取店にアイテムを持ち込んで鑑定士に査定を依頼する方法になります。高額査定を出すポイントは、あらかじめ自分が持っているアイテムの相場価格について調べておき、複数店舗の査定額を比較してから決めることです。店舗によっては実際の相場よりも大きく下回った査定額を提示してくることもあります。店舗側としてはできるだけ低い査定額で了承してもらった方が利益が大きくなるからです。仮に自分がアイテムのことに関して無知であることを知られてしまうと店舗側は低い査定額でも了承してくれるのではないかとあえて低く設定してきます。そんな状況にならないためにもあらかじめ自分が持っているアイテムの相場価格について調べ、複数店舗を回ってから決めようと思っていることを伝えるようにしましょう。そうすることで店舗側も半端な査定額を提示することは少なくなります。また、自分が持っているアイテムがレア個体に該当する場合、状態によっては相場を大きく上回る査定額となることがあるので、根気強く複数店舗を回って決めた方が、後々後悔することは少なくなるでしょう。
16610LVの買取方法2つ目は宅配買取です。買取に時間をかけられない人におすすめな方法になります。ネットや電話で買取の申し込みをして、発送するだけなので店舗まで行く必要もありませんし、査定額に満足できなければ断ることもできます。ただ、発送から現金化するまでに1週間ほど時間がかかるので、すぐにでも現金化したいという方には向かない方法といえるでしょう。発送してから店舗に届くのにも時間がかかりますし、そこから査定、買取と段階を踏むことにります。店舗買取なら自分が査定額に納得して買い取ってもらえばそこで現金化となりますが、宅配買取ではそうはいきません。逆にそこを我慢できるという方であればおすすめです。
16610LVの買取方法3つ目は一括査定です。一括査定では複数の店舗に査定額を提示してもらい、一番高い金額を提示した店舗に買い取ってもらいます。一括査定に登録している業者は、時計を専門に買取していることが多く、複数の販売ルートを持っているので通常の買取相場よりも高い査定額が出やすいとうのが特徴です。さらに業者側も複数店舗が一斉に査定額を提示していることを知っているので、アイテムの希少性が高ければ高いほど査定額も跳ね上がりやすくなるでしょう。
こちらの一括査定は写真と必要事項を入力するだけで最大8社の買取業者から、買取金額を提示してもらうことができます。
年々、右肩上がりで上昇し続けるグリーンサブマリーナ16610LVで高額査定を出すタイミングとして2022年現在最適な時期だといえます。買取相場の推移や時代背景など見極めながらここぞというタイミングで査定に出したいところですね。
私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。
その時の記事がこちらです。ブランド時計の買取のメッカ中野や有名ブランド買取店へ行ってオメガのスピードマスターとシャネルのプルミエールという時計を査定してもらい比較しています。時計の買取、10社回って値段の比較をしてみた。おすすめは？リアルに纏めてありますので是非参考にしてみてください。
色々と試した中で一括見積もりサイトは複数の買い手の中で買い取りたいという価格競争が生まれるので一括査定サイトを使うと、高額な査定金額がつきます。 最も高く買い取ってくれる所が見つかるはずです。
どんな買取会社から査定を貰えるか確認できるので是非サイトチェックしてみてください。
こちらの一括査定は、ブランドやモデルなど時計情報を入力するだけで最大8社の買取業者から、買取金額を提示してもらうことができます。
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