長年に渡り、誕生当初と変わらないデザインを維持しながら進化を続けてきたエクスプローラーⅠ。
Ref.1016はエクスプローラーⅠのストイックでタフなイメージを確立する要因となった人気モデルです。
エクスプローラーⅠの中では、第3世代といわれており、約25年間に渡って生産されたロングセラーモデルでもあります。シンプルかつスポーティな見た目はそのままに前モデルよりも機能面で大きな向上を果たし、より実用的なモデルへと進化を遂げています。さらにこの長い製造期間の間に何度かディテールの変更も行われ、大きく前期型と後期型に分けることができます。
今回はエクスプローラーⅠRef.1016について前期型と後期型の違いについても踏まえながら、買取相場や高額買取を狙うコツについてご紹介していきます。
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ロレックスの中でもトップクラスの生産期間を誇り、ロングセラーモデルとなったエクスプローラーⅠRef.1016。1963年の誕生から1988年まで約25年間製造されていました。現在は廃盤となっており、中古市場ではヴィンテージ品と呼ばれるほどに貴重なモデルとなっています。
一般的には1963年から1970年代前半までに製造されたモデルが前期型、1970年代前半以降製造されたモモデルを後期型という風に分けています。前期型と後期型は一部例外もありますが、基本的にムーブメントの違いで見分けることができます。前期型はCal.1560、後期型はCal.1570を搭載しており、後期型に採用されたCal.1570は機能面でも大きくスペックアップを果たしています。具体的にCal.1570はリューズを時間合わせの位置にセットすると秒針が止まるハック機能を新たに搭載し、ロレックス史上最高傑作のムーブメントとしての呼び声も高いのが特徴です。
そのほかにもダイヤルの違いや文字盤表記の違いなどもあり、ディテールまでこだわって作られているのが分かります。
基本的なスペックは下記の通りです。
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エクスプローラーⅠRef.1016は25年と非常に長い製造期間の間に大きく3つのマイナーチェンジを行っています。
ロレックスのデイトナやサブマリーナなどの一部レアモデルではマイナーチェンジによって買取価格が大きく変わる個体も存在しますが、エクスプローラーⅠRef.1016の場合はどうなのでしょうか。結論からいえば、Ref.1016も個体によっては市場にほとんど出回っていないレアモデルが存在するため、マイナーチェンジによって価格が大きく変わることがあります。
Ref.1016は先述したように前期モデルと後期モデルでムーブメントが変わっているのが特徴です。基本的にはハック機能を搭載した後期型の方が人気も高く、買取価格も高くなりやすい傾向にあります。ただ、前期型でも比較的初期に生産されたミラーダイヤルといわれるレア個体が存在します。ミラーダイヤルは文字盤がエナメル調になっており、非常に人気のある個体ですが、その人気とは裏腹に状態の良い個体数は近年少なくなってきています。そのため状態が良ければ想像以上の高価買取が期待できるでしょう。ちなみにミラーダイヤル以降に製造されたモデルはマットダイヤルとなっています。
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エクスプローラーⅠRef.1016誕生初期に製造されたミラーダイヤルは現行のロレックスにはない上品で煌びやかな顔立ちが特徴となっています。エナメル調の文字盤が美しいのはもちろん、ゴールドでペイントされた特別感のあるロゴがプリントされた「ゴールドレター」や文字盤に「ミニッツサークル」と呼ばれる円周が刻まれたデザインも魅力的です。さらにミラーダイヤルは後続のマットダイヤルに比べ、変色しにくく何年経っても美しい艶を保ちつづけるのがコアなファンやコレクターから注目を集め続ける理由となっています。
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エクスプローラーⅠ1016の現在の人気はどのくらいあるのでしょうか。ここでは現在の人気度合と買取相場の推移についてみていきましょう。
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ここでは買取相場の推移についてご説明します。エクスプローラーⅠRef.1016の買取相場は右肩上がりに上昇を続けている状況です。特に2021年から2022年にかけての価格高騰には非常に目を見張るものがあり、コンディションやシリアル、付属品の有無次第では、300万円以上の買取価格も狙うことが可能となっています。下記の表はあくまで平均買取価格になりますので、個体ごとの生産時期や状態によって多少上下することはありますが、高額査定が出る可能性は高いですね。
年 | 買取相場(平均) |
---|---|
2019年 | 1,000,000円 |
2020年 | 1,600,000円 |
2021年 | 2,000,000円 |
2022年 | 2,480,000円 |
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エクスプローラーⅠRef.1016を買取に出す前に抑えておきたい知識として高額査定の目安となる換金率(リセールバリュー)があります。換金率は自身が買取に出したアイテムが定価の何%で買い取ってもらえたのかを具体的に数字で示すことができるものです。高ければ高いほど良いとされるので、買取に出す際にはぜひとも把握しておきたいポイントの1つですね。
例えば、定価が10万円の時計を5万円で買い取ってもらえた場合の換金率は50%になります。エクスプローラーⅠはモデルによっては市場に出回った数の少ないレア個体も存在するので、状態が良ければ換金率が100%を超えることもあります。換金率が100%を超えたら、定価で購入した際よりも買取金額が高くなるということなので、そのアイテムは中古市場での希少価値が非常に高いといえます。
換金率の算出方法を計算式として示すと下記のようになります。
買取金額÷定価×100=換金率これを先程の例に当てはめてみると
買取金額50,000円÷定価100,000円×100=50%
となります。
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ここでは2022年現在のロレックスエクスプローラーⅠRef.1016の換金率をご紹介します。
2,480,000円(2022年平均買取価格)÷114,500円(定価)×100=2165%2022年現在の換金率は驚異の2165%となっています。
定価の20倍以上の換金率となっており、リセールバリューは非常に高く、資産としての価値も申し分ないほどの高騰ぶりですね。Ref.1016の発売当時の定価は114,500円とかなりリーズナブルな価格のように思いますが、今とは時代情勢も違いますし、大卒の初任給が2万円程度だった時代だったことを考慮すると決してその定価が安価ではないことはわかります。それでも、近年の大卒の初任給は20万円程度で、200万円以上の買取相場となっているわけですから、その上がり幅の高さには目を見張るものがあります。今後その相場は落ち着きを見せるのか、さらなる高騰を見せるのかは予測できませんが、時代情勢を見極めて少しでも高価買取を狙いたいところですね。
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ここではロレックスエクスプローラーⅠRef.14270を高く売るコツについて4つご紹介します。
買取に出す前にこの3つのコツはぜひとも抑えておきたいポイントとなります。1つずつ詳しく見ていきましょう。
1つ目は時計の状態です。エクスプローラーⅠRef.1016は生産年が古いため、時計本体の状態が綺麗であれば高額査定の可能性をぐっと高めることができます。時計についた傷や汚れのほか、最後にオーバーホールを行ったのはいつなのかも重要なポイントとなります。オーバーホールとは時計の分解掃除のことで、電池交換や精度調整だけでは修正できない部分をメンテナンスするための重要な作業です。
最後のオーバーホールから5年以上経過しているようであれば、再度必要だと判断される可能性もあるので、その分が査定額よりマイナスされてしまうこともあります。
要するに次の購入者が使用する際にどう思うかという視点で、日頃から時計の状態を綺麗に保つよう心掛けておくことが重要です。多少の擦り傷や汚れ程度なら、柔らかい布で拭き取れば落とすこともできますし、査定に大きな影響を及ぼすこともありません。ただ、大きく目立つ汚れや傷があると、少なからず査定に影響を及ぼすことがあることは頭に入れておくといいでしょう。
2つ目は付属品の有無です。付属品といえば、新品で購入した際に付属していたギャランティカード(保証書)や箱、サイズ調整をした方はコマが挙げられます。その中でも特に査定額に大きな影響を及ぼすといわれるのがロレックス公式が発行したギャランティカードです。ギャランティカードにはアイテムのモデル番号や製造番号、販売された日付や出荷国などが記載されています。アイテムに美術品としての価値を求めるロレックスマニアやコレクターにとってギャランティカードはそのアイテムの価値を証明するものとしての役割がありますので、非常に重要視されます。ギャランティカードがないだけで査定額が数万円程度下がる可能性もありますので、なくさないように大切に保管しておくようにしましょう。そのほかに外したコマもできれば揃えておきたい付属品として重要視されています。外したコマがなければ、サイズの調整ができないので、購入できる方が限られてしまうからです。そのため少しでも高額査定を狙いたいという方は最低でもギャランティカードとあまりコマは揃えておきたいところですね。
3つ目は買取時期です。買取時期によっても査定額は変わることがあります。例えば、クリスマスや卒業、成人などイベントの時期を狙って査定に出すことで高額査定が出やすくなる傾向にあります。このような時期はプレゼントや自分へのご褒美として購入したい人が増えるので、プレゼントの定番アイテムである腕時計の需要が高まるからです。需要が上がれば、買取店は在庫を確保するために買取を強化するようになるので高額査定が出やすくなるという仕組みになります。
また社会情勢を読んで買取に出すことができれば高額査定を出すこともできます。ロレックスのような海外ブランドの時計で高額査定を狙うのに適した時期は為替が円安の時期です。円安になれば、海外ブランドの商品の定価が高騰するので、必然的に中古市場の相場も上がるからです。実際2013年頃に為替が円安となった時にはロレックスのアイテムの定価が軒並み高騰しました。
以上のことからイベント前の時期かつ為替が円安の時期を狙うのが高額査定を出すポイントといえますね。Ref.1016は2021年から2022年にかけて急速に相場が高騰していますので、しっかりとタイミングを見極めて高額査定を狙っていきましょう。
4つ目はその個体がいつ頃生産されたものなのかを示すシリアルナンバーです。これは、他のロレックスのアイテムでは重要視されないこともありますが、Ref.1016の場合は大きく影響してきます。1016はアンティークと呼ばれるほどに昔のモデルで、生産期間も20年以上と長く、生産年によってディテールに微妙な違いがあるからです。特にR番やL番のような生産終了間際に製造されたシリアルナンバーの個体や希少性の高い70番台の個体は通常よりも相場が上乗せされやすい傾向にあります。そのため、売却する前に自分が持っているアイテムの希少価値を事前に調べておくと、高額査定を狙いやすくなりそうですね。
それぞれ見ていきましょう。
1つ目は店舗買取です。店舗買取はその名の通り、店舗まで足を運んで鑑定士に査定してもらってから買い取ってもらう方法になります。
店舗によって買取金額は上下することがあるので、必ず複数店舗を回った上で売却するかどうか決めるのがポイントです。店舗によっては実際の相場を大きく下回った査定額を提示してくることもあります。店舗側としてはできる限り低い査定額で買い取った方が利益が大きくなるからです。
そんな店舗側の意図に乗せられたままアイテムを手放してしまうのはもったいないですよね。そうならないためにもあらかじめ自分が今持っているアイテムの相場は調べておき、査定してもらう前に複数店舗を回っている旨を伝えておくようにしましょう。
そうすることで、店舗側も半端な査定額では買い取れないなと判断するので通常通りの査定額を提示されやすくなります。
それでも満足できるような査定額が提示されない場合には、状態があまり良くないために査定額が低くなっている可能性もあるので、鑑定士に理由を尋ねてみてもいいかもしれません。ただ、その理由に納得がいかなければ、根気強く複数店舗を回ってから決めるのが良いでしょう。
2つ目は宅配買取です。宅配買取では、自分が売却したいアイテムを買取店に送って、査定してもらう方法になります。店舗まで足を運ぶ必要がないため、近くに買取店がないという方やまとまった時間がとれない方におすすめな方法です。
万が一査定額に満足できなかった場合には、返送してもらうことも可能です。さらに鑑定士と直接顔を合わせる必要がないので、断りやすいというのも魅力となっています。ただ、現金化に1週間程度時間がかかるため、すぐに手元に現金が欲しいという方には不向きな方法です。
宅配買取は発送から査定、振込と段階を踏む必要があるのでどうしても時間がかかってしまいます。店舗買取であれば最短即日で現金化が可能ですが、宅配買取の場合はそうはいきません。そのため、すぐに現金化する必要がない場合には手間も少なくおすすめな方法です。
3つ目は一括査定です。一括査定は複数の買取業者から買取金額を提示してもらって一番高い金額を提示した業者から買い取ってもらうことのできる方法になります。
一括査定に登録している業者は時計を専門に買取する業者が揃っており、ロレックスデイトジャストに詳しい鑑定士に査定してもらえるので、通常よりも高い査定額が出やすくなります。
また、複数店舗が一斉に査定額を提示していることを業者側も把握しているので買い叩きが起こることもありません。
私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。
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