1950年代よりX線を扱う医師や発電所で働く技術者など普段から磁場にさらされることの多い方向けの腕時計として強力な耐磁性を盛り込んだモデルとして誕生したロレックスミルガウス。
ミルガウスの「ミル」にはフランス語で「1000」、「ガウス」は「磁束密度を示す単位」という意味があり、まとめると1000ガウスの磁力にも耐えられる腕時計となっています。
誕生当初は強力な耐磁性を持つ利点が腕時計ファンにはなかなか理解されず、人気を振るわなかったために一時は生産中止となったこともありました。
今回ご紹介するロレックスミルガウスRef.116400は、生産中止となってから20年以上の月日が経過した頃に第3世代として誕生したモデルです。
そんなミルガウスRef.116400の人気度合や買取相場、素材の特徴、高額買取のコツについてご紹介します。
https://www.kame-kichi.com/reviews/items/58208
誕生当初は腕時計ファンの間で流行に乗れず、一時は生産中止という苦い歴史もありましたが、2007年に第3世代のミルガウスRef.116400として復活を遂げました。
復活の背景には、携帯端末やタブレット端末の普及に伴い、日常的に磁場にさらされることが多くなり、腕時計の耐磁性が見直されたことが強く影響しているといわれています。
文字盤はブラックとホワイトの2種類展開で、「稲妻」をイメージしたインパクトのあるオレンジの秒針が特徴的です。
2007年の誕生から2015年までの約8年間に渡り製造され、現在は廃盤となっています。
ただ、同年に誕生したロレックスのブランドカラーであるグリーンのサファイアガラスに身を包まれたRef.116400GVはミルガウスの現行モデルとして生産されている状況です。
廃盤となり、生産されていないということは時代の経過とともに希少性は高まっていくことが予想されますね。
人気度合や買取相場については後程詳しく解説しますので、まずはマイナーチェンジによる価格の違いについてみていきましょう。
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ロレックスの腕時計は製造期間の間に夜光塗料が改良されたり、ケースやブレスレットの構造が変わったりと同じリファレンスでも個体によって若干の違いを持ったモデルが存在します。
そしてロレックスの有名モデルであるサブマリーナやデイトナなどのような一部レアモデルではマイナーチェンジによって価格が大きく異なるモデルが存在するわけです。
では、ミルガウスRef.116400の場合はどうなっているのかというところですが、結論からいえばマイナーチェンジは行われていません。
そのため、Ref.116400の中での価格差としては文字盤カラーによって変わるというのが答えです。
文字盤カラーによる価格の違いは後程詳しく解説します。
ただ、前モデルのRef.1019と比較した場合には、大きく5つの点で変化しているのが特徴的です。
ムーブメントのCal.3131では耐磁性に優れたブルーパラクロムヒゲゼンマイが新たに採用されるようになったことで、耐磁性アップに加え、耐衝撃性も大きく向上しています。
ケース径も37mmから40mmへ巨大化したことでより男性の腕に映えやすいサイズへとシフトしました。
さらに夜光塗料としてクロマライトが採用されたことにより、発光時間の長期化(最大8時間)と視認性の向上に寄与しています。
6時位置の王冠透かしはコピー製品への対策として1999年にロレックスが始めたもので、2004年以降のモデルではほとんどのモデルで確認されるようになりました。
https://uppertime.co.jp/item/7952/
ここではロレックスミルガウスの現在の人気度合や買取相場の推移についてご説明します。
まずは買取相場の推移から見ていきましょう。
ロレックスミルガウスの買取相場は先述したように文字盤カラーによって価格が異なります。
各文字盤カラーの特徴について説明すると、ブラック文字盤ではインデックスの外側にオレンジのマーカーがついているのが特徴です。
一方白文字盤には各インデックスがオレンジで彩られているのは同様で、外周のミニッツサークルもオレンジで彩られています。
遊び心満載のデザインでおしゃれウオッチが好きという方にはたまらない外観ですね。
では買取相場の推移についてご説明します。まずはブラック文字盤から見てみましょう。
年 | 買取相場(平均) |
---|---|
2018年 | 680,000円 |
2019年 | 750,000円 |
2020年 | 800,000円 |
2021年 | 1,000,000円 |
2022年 | 1,300,000円 |
後述するホワイト文字盤に比べるとブラック文字盤の方が相場は低い傾向にあります。
ただどちらも2015~2016年に生産終了となったこと、そして流通量が多くなかったことが影響して2020年以降相場は大きく跳ね上がりました。
この時期はスポーツモデルを筆頭に、ロレックスのアイテムの相場が大きく高騰したことも背景にあるといえます。
次はホワイト文字盤の価格推移についてみていきましょう。
年 | 買取相場(平均) |
---|---|
2018年 | 670,000円 |
2019年 | 780,000円 |
2020年 | 860,000円 |
2021年 | 1,400,000円 |
2022年 | 1,500,000円 |
ブラック文字盤に比べると、ホワイト文字盤の方が相場は高い傾向にあります。
Ref.116400誕生当初は、ブラック文字盤の方が人気で、相場としても高い状況が続いていました。
ところが、2018年頃からホワイト文字盤の方がじわじわと価格高騰し始め、2021年には40万円近い価格差が生まれるにようになったのです。
この背景にはもともとロレックスのスポーツモデルにホワイト文字盤が採用されたモデルが少ないことがコレクターや愛好家を中心に世間に広がり、それがミルガウスの話題性と上手くマッチしたことが影響しているのではないかと考えられます。
2023年以降、ロレックスが新たな新作を発表するのではという噂もあり、さらなる相場高騰を見せる可能性も高いです。
今後のさらなる価格高騰を見越して、状態の良い個体を購入しておくというのもありですね。
ここでは腕時計を買取に出す上で基礎知識と知っておきたい「換金率(リセールバリュー)」についてご説明します。
換金率は買取に出したアイテムが定価の何%で買い取ってもらえたのかを具体的に数値化したものです。高額査定を狙うのであれば絶対に知っておきたい基礎知識となります。
基本的に換金率は高ければ高いほど良いとされるものなので、他のモデルの換金率がどのぐらいなのかというところも比較して買取に出すかどうか判断するのがポイントです。
例えば定価20万円の時計を10万円で買い取ってもらった場合の換金率は50%です。ミルガウスRef.116400は近年右肩上がりに相場が高騰している状況なので、100%を超えることも多いでしょう。
換金率が100%を超えた場合、定価よりも高い価格で買い取ってもらえたということなので、中古市場での希少価値も非常に高くなります。
では具体的な換金率の算出方法についてみていきましょう。
換金率の出し方を計算式として示すと下記のようになります。
買取金額÷定価×100=換金率これを先程の例に当てはめてみると
買取金額100,000円÷定価200,000円×100=50%
となります。
https://review.kakaku.com/review/51609016636/ReviewCD=793005/ImageID=230450/
ここでは2022年時点でのロレックスミルガウスRef.116400(ホワイト文字盤)の換金率についてご説明します。
1,500,000円(2022年平均買取価格)÷788,400円(定価)×100=190%2022年時点でのロレックスミルガウスRef.116400(ホワイト文字盤)の換金率は190%となっています。
定価の2倍近い価格で取引されているということになりますね。
2015年で廃盤となっており個体数は年々少なくなっていく一方なので、今後価格がさらに高騰することも考慮すれば、資産としての価値も十分です。
今後ロレックスが新作を発表するタイミングで価格変動が起こることが予測されますので、今後のロレックスの動向にも注目ですね。
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ここではロレックスミルガウスRef.116400を高く売るコツについて3つご紹介します。
1つずつ詳しく解説します。
1つ目は時計の状態です。ロレックスミルガウスRef.116400は希少性が高いため、基本的にはどんな状態でも買い取ってもらえますが、状態が良ければそれだけ査定額も高くなりやすいです。
そのため日々のメンテナンスは怠らないようにしておきましょう。使用後は柔らかい布で皮脂や汗による汚れなど落とすように心がけるのがポイントです。
外観的な状態を綺麗に維持するのも大切ですが、内部のメンテナンスも定期的に行うようにしましょう。
例えば、電池交換やオーバーホールなどです。電池切れで時計が止まっている時間が長くなれば正確にな時間を刻めなくなったり、故障しやすくなったりと不具合が生じやすくなります。
オーバーホールは不具合の解消や劣化したパーツの交換ができるため、長い間新品に近い状態を維持することに役立ちます。
どれだけ良い製品だったとしても経年劣化だけは避けることができないので、定期的なメンテナンスを行い、新品に近い状態を維持するように努めるのがポイントです。
2つ目は付属品の有無です。購入時に付属していた箱やギャランティカード(保証書)、取り扱い説明書などの付属品は査定に出す前に揃えておくようにしましょう。
特にギャランティカードは査定に出すアイテムがロレックス公式より製造されたものであることを証明する重要なものとなります。
ロレックスのような高級ブランドのアイテムであればその変動幅が大きく、ギャランティカードの有無によって査定額が10万円以上変わることもあるのです。
もちろんギャランティカード以外の付属品も不足すれば査定の際、マイナスポイントとなってしまいますので、揃えておくといいでしょう。
購入時にベルトのサイズ調整をした方はあまりコマも忘れないようにしましょう。
付属品が全て揃ったアイテムであれば、次の購入者も見つかりやすいので必然的に高額査定につながりやすくなりますよ。
3つ目は買取時期です。買取時期によっても査定額が大きく変動することがあります。
ロレックスのような海外ブランドのアイテムを買取に出すのに適した時期は為替が「円安」になった時です。
円安になれば、輸入品の価格が軒並み上昇するのでロレックスのアイテムも売値が高くなります。
実際2022年前半は為替が大きく円安に傾いたため、ロレックスの腕時計もスポーツモデルを中心に価格が高騰しました。
以上のことから為替が円安の時期を狙うのがおすすめです。
それからロレックスの新作が出る直前を狙うのも高額査定を狙うなら効果があります。新しいモデルが生まれれば、需要が大きく変わってくるからです。
2023年ロレックスから新作が出るという噂もありますので、今後の動向に注目しておくと狙い目のタイミングが見つかりやすくなるかもしれませんね。
ここではロレックスミルガウスの売却方法について3つご紹介します。
https://kanteikyoku.jp/store/kanazawa/result/watch/-rolex-ref116400.html
それぞれ見ていきましょう。
1つ目は店舗買取です。店舗買取はその名の通り、店舗まで足を運んで鑑定士に査定してもらってから買い取ってもらう方法になります。
店舗によって買取金額は上下することがあるので、必ず複数店舗を回った上で売却するかどうか決めるのがポイントです。店舗によっては実際の相場を大きく下回った査定額を提示してくることもあります。店舗側としてはできる限り低い査定額で買い取った方が利益が大きくなるからです。
そんな店舗側の意図に乗せられたままアイテムを手放してしまうのはもったいないですよね。そうならないためにもあらかじめ自分が今持っているアイテムの相場は調べておき、査定してもらう前に複数店舗を回っている旨を伝えておくようにしましょう。
そうすることで、店舗側も半端な査定額では買い取れないなと判断するので通常通りの査定額を提示されやすくなります。
それでも満足できるような査定額が提示されない場合には、状態があまり良くないために査定額が低くなっている可能性もあるので、鑑定士に理由を尋ねてみてもいいかもしれません。ただ、その理由に納得がいかなければ、根気強く複数店舗を回ってから決めるのが良いでしょう。
2つ目は宅配買取です。宅配買取では、自分が売却したいアイテムを買取店に送って、査定してもらう方法になります。店舗まで足を運ぶ必要がないため、近くに買取店がないという方やまとまった時間がとれない方におすすめな方法です。
万が一査定額に満足できなかった場合には、返送してもらうことも可能です。さらに鑑定士と直接顔を合わせる必要がないので、断りやすいというのも魅力となっています。ただ、現金化に1週間程度時間がかかるため、すぐに手元に現金が欲しいという方には不向きな方法です。
宅配買取は発送から査定、振込と段階を踏む必要があるのでどうしても時間がかかってしまいます。店舗買取であれば最短即日で現金化が可能ですが、宅配買取の場合はそうはいきません。そのため、すぐに現金化する必要がない場合には手間も少なくおすすめな方法です。
3つ目は一括査定です。一括査定は複数の買取業者から買取金額を提示してもらって一番高い金額を提示した業者から買い取ってもらうことのできる方法になります。
一括査定に登録している業者は時計を専門に買取する業者が揃っており、ロレックスデイトジャストに詳しい鑑定士に査定してもらえるので、通常よりも高い査定額が出やすくなります。
また、複数店舗が一斉に査定額を提示していることを業者側も把握しているので買い叩きが起こることもありません。
私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。
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