元鑑定士が教えるサブマリーナRef.5513高額買取のおすすめのコツ3選

カテゴリ:買取

アンティークロレックス市場の中でも飛びぬけた人気を誇るモデルのサブマリーナ5513。

5513はサブマリーナ誕生より10年後の1962年頃から1990年代に生産終了となるまでの約30年弱の期間に渡って製造されたロングセラーモデルです。日付表示のない「ノンデイト」として誕生した5513は異例の生産期間の長さから1685年に誕生した日付表示付きの「デイト」モデル1680と併売された期間もありました。

30年弱の生産期間の中でディテールや個性の異なるモデルが誕生したことで5513には「フチありモデル」や「フチなしモデル」も存在し、モデルによってファンの世代層が変わってくるのも大きな特徴です。今回はロレックスサブマリーナ5513の買取相場やできるだけ高く買取してもらうコツについて買取店に勤めていた私の経験もあわせてご紹介していきます。

サブマリーナの歴史やリファレンスナンバーなど纏めた記事も合わせてご覧ください。

サブマリーナ5513とは

https://www.libertas-watch.com/rolex-submariner/64925

5513はサブマリーナの中でも屈指の人気を誇るアイテム。1962年のデビューから1990年代まで約30年間製造されたロングセラーモデルです。現在は廃盤となっており、後継機種となった14060に引き継がれています。30年弱という長い期間に渡って生産されただけに市場に出回った数は多いですが、製造時期によってディテールや特徴が細かく変化しています。そのため同じ5513でも生産時期の違いによってはコンディションの優れた個体が少なくなっているモデルも存在することから各個体によって買取価格が上下しやすいモデルといえます。また、針やインデックスの蓄光塗料にはトリチウムが使われており、独特な風愛の色焼けが演出されています。蓄光塗料は現行の14060ではクロマイトを使った夜光塗料に変更されているため、現行モデルにはない雰囲気を堪能できるのも魅力です。5513の基本的なスペックは下記の通りとなっています。

  • ケース・ブレスレット素材:ステンレススチール
  • ブレスタイプ:オイスターブレス
  • 製造年:1962年~1990年代
  • ムーブメント:自動巻き Cal.1530、Cal.1520
  • ベゼル:回転ベゼル
  • メーカー販売定価:100,000円

マイナーチェンジによって価格は変わるのか?

https://www.jackroad.co.jp/blog/post/rolex_submariner5513

ロレックスサブマリーナ5513は約30年間の製造期間の間にいくつかのマイナーチェンジが行われました。

  • ブレスレットやケースのブラッシュアップ
  • インデックスにメタルの枠(フチ)が追加
  • 文字盤の表記の変更
  • インデックスの大きさやラインの変更

デイトナやエクスプローラーなどのモデルではマイナーチェンジにより価格が大きく変わることがあることと同様に5513の場合は、マイナーチェンジによる価格の変化が顕著に表れます。5513は製造時期によって個性や特徴が変わり、呼称も異なっています。

製造年 特徴 呼称
1962~1964年 インデックス外周に円状のラインがついている ミニッツサークル
1964~1967年 透き通った鏡のような艶をもつ文字盤 ミラーダイヤル
1967年 文字盤表記がメートルから始まる仕様に変更 メーターファースト
1967~1970年 文字盤表記がフィートから変わる仕様に変更 フィートファースト
1970年代後半 巨大なドットインデックス マキシダイヤル
1970年代後半 目盛りとインデックスが近づき棒付き飴(ロリポップ)のように見える仕様に変更 ロリポップ
1985年以降 文字盤に蜘蛛の巣のようなヒビが入った仕様に変更 スパイダーダイヤル

上記の表で年代順にサブマリナーナ5513の特徴や呼称の違いについて簡単にまとめてみました。

一般的には初期のミニッツサークルからロリポップまでは5513の前期モデルとして「フチなし」、1985年以降に生産されたモデルは後期モデルとして「フチあり」と分類されます。フチの見分け方はインデックスにメタルの枠があるかないかで判断できます。中古市場では前期モデルである「フチなし」の方がレアモデルが多く、希少性が高いのが特徴です。5513の中でも初期の頃に生産されたモデルはシャープなラインで先端が鋭角のPCG(ポインテッドクラウンガード)が備えられていました。このPCGの微妙な変化に興奮するコレクターやマニアが多いことが5513前期モデルの人気の理由にもなっています。

フチありにもレアモデルはある

http://yoshidaya-nagoya.com/?p=8930

先程前期モデルであるフチなしの方がレアモデルは多いとお話しましたが、フチありの中にもレアモデルは存在します。ロレックスサブマリーナには製造年によって各個体に数字やアルファベットで構成されたシリアルナンバーが付けられており、個体によっては滅多に見ることのできない希少性の高い個体が存在するからです。

5513シリアルナンバーの内訳については下記に簡単にまとめてみました。

  • 1965年から1987年:数字7桁で構成
  • 1987年~1989年:R+数字6桁
  • 1989年~1990年:L+数字6桁
  • 1990年:E+数字6桁

サブマリーナ5513は1990年頃に生産終了となったモデルです。つまり、5513生産終了間近の頃に製造されたE+数字6桁のシリアルナンバーが刻印された個体は市場に出回った数が非常に少ないため、希少価値が非常に高く、必然的に中古市場での価格は高騰していきます。

中古市場で滅多にお目にかかることのできない貴重なアイテムなだけに見つけることができたらなんとしても手に入れたい個体ですね。

ロレックスサブマリーナの現在の人気は?いくらで売れるの?

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ロレックスサブマリーナ5513の現在の人気はどのくらいあるのでしょうか。ここでは現在の人気度合いと買取相場の推移についてみていきましょう。

買取相場の推移

ここでは買取相場の推移について説明します。ロレックスサブマリーナ5513の近年の買取相場の推移には目を見張るものがあります。2002年頃には20万円程だった平均買取相場が2022年現在には100万円越えと約5倍近い数値になっているのです。5513販売当初の定価は10万円だったことから考えると実に10倍近くに跳ね上がっているので驚きです。また、下記で示している相場はあくまで5513買取相場の平均の数値になります。フチなしといわれるミラーダイヤルやメーターファーストなどのレアモデルでは状態が良ければその相場をはるかに凌駕するような買取価格がつくこともあります。

買取相場(平均)
2002年 200,000円
2006年 500,000円
2010年 600,000円
2014年 700,000円
2018年 900,000円
2020年 1,000,000円
2022年 1,050,000円

サブマリーナ5513の中で特に人気の高いアイテム

ここではサブマリーナ5513の中でも特に人気の高いアイテムについて紹介します。5513はアンティークロレックスに位置するアイテムにはなるので、状態によって価格の変動は大きいです。ただ、基本的には製造年が古く市場に出回った数が少ないモデルは希少価値が高まるので、買取価格も高くなりやすい傾向にあります。

ミラーダイヤル

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1964年~1967年頃まで製造されたミラーダイヤルはロゴや文字がゴールドでペイントされたゴージャスなビジュアルが特徴です。ミラーダイヤルという名前の通り、文字盤は鏡のような輝きを放っています。このモデルは他の5513に比べると高価買取になりやすい傾向にあり、状態が良ければ200万円近い買取価格がつくこともあります。

メタファースト

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メタファーストは1967年頃に製造されたモデルで6時位置の「SUBMARINER」の文字が下段に位置しているのが特徴です。メタファーストを含め1967年以降に製造されたモデルはマットダイヤルといわれるマットな質感の文字盤を採用しています。メタファーストもミラーダイヤルほどはないですが、状態の良い個体であれば120万円程の高価買取になることがあります。メタファーストはマットダイヤルとよばれることもありますので注意しておきましょう。

高額査定の目安となる換金率とは

ロレックスサブマリーナのような高級腕時計を買取に出す前に知っておきたいのが換金率(リセールバリュー)です。換金率というのは、定価の何%で買い取ってもらえるかを示す指標になります。換金率が高ければ高いほど良いとされるので、買取に出すときにはこの換金率の計算も忘れずに行うようにあしましょう。

例えば20万円の定価の時計が10万円で買取してもらえた場合の換金率は50%になります。ロレックスのデイトナやエクスプローラーなどの一部人気モデルでは定価の買取金額を大きく上回ることが多いため、換金率は100%を超えます。

実際に計算式に示すと下記のようになります

買取金額÷定価×100=換金率

例でいえば、

買取金額100,000円÷定価200,000円×100=50%

となります。

ロレックスサブマリーナ5513の換金率

ロレックスサブマリーナ5513の2022年現在の換金率は次のようになります。

1,050,000円(2022年平均買取価格)÷100,000円(定価)×100=1050%

5513の換金率は驚異の1050%となっています。生産年が古いだけに現在とは円の価値も違うのでこのような高い換金率となっているのです。

もちろんこれは平均買取価格ではありますので、付属品の有無や経済情勢の悪化などによって金額は上下することがありますので、あくまで目安と考えておきましょう。

ロレックスサブマリーナ5513を高く売るコツ

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ここではロレックスサブマリーナ5513を高く売るコツをご紹介します。高く売るコツは大きく分けて3つあります。

  • 付属品が揃っているか
  • 時計の状態
  • 買取時期

では1つずつ見ていきましょう。

付属品が揃っているか

高額買取のポイント1つ目として挙げられるのが付属品が揃っているかです。

付属品は時計の箱やギャランティカード(保証書)、あまりゴマなどがあります。多くの時計では買取時に付属品が揃っているかどうかが重視されますが、ロレックスのような高級ブランドの時計では付属品の有無で買取価格が大きく変動します。特にロレックス公式が発行したギャランティカードが揃っているかどうかで買取価格が数万円程度変わることもあるので高額買取を狙うなら必ず揃えておくようにしましょう。コマ詰めをしたという方はあまりコマも忘れないことが大切です。また、アンティークロレックスマニアは高級時計に美術品としての価値も求めるので、付属品も純正部品であることが重要視されます。

時計の状態

高額買取のポイント2つ目として挙げられるのが時計の状態です。時計の状態が新品の状態に近ければ近いほど査定額は高くなります。手垢や傷、汚れなどがあると査定の際にマイナスポイントとなって査定額が下がってしまいますので、査定に出す前に自分で落とせるような手垢や汚れは落として丁寧に使用していたことが分かるようにしておきましょう。また、時計の高額買取においては時計が稼働しているかどうかも重要視されます。仮に動いていなかった場合には査定額から修理代金分マイナスにはなりますが、買い取ってもらうことも可能です。今後査定に出そうと考えているアイテムがある方は、定期的に修理やメンテナンスを行い、いざ査定に出すときに稼働していないという状態にならないようにしておくといいでしょう。

買取時期

高額買取のポイント3つ目として挙げられるのが買取時期です。ロレックスのような海外ブランドのアイテムは円安の時が狙い目になります。為替が円安になれば、海外ブランド腕時計の金額は高まります。定価が上がれば中古市場での価格も上がり、必然的に買取金額も高くなる傾向にあります。実際、2012年にアベノミクスをきっかけに起こった円安時にはロレックスの価格が軒並み高騰しました。また、話題性や人気によって買取相場に変動が起こることもあります。腕時計も服やカバンと同じように普遍的なモデルやトレンドカラーなど「今」話題となっているアイテムは人気や需要が高まるので相場も高くなります。そのため、SNSやネットニュースを定期的にチェックして自分が持っているアイテムの話題性について確認するようにしておくといいでしょう。

サブマリーナ5513の売却方法

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ここではサブマリーナ5513の売却方法についてご紹介します。5513の売却方法は大きく分けて下記の3つ方法があります。

  • 店舗買取
  • 宅配買取
  • 一括査定

では1つずつ見ていきましょう。

店舗買取

店舗買取は自分で買取店に行って査定してもらい、売却するかどうか判断する方法です。各店舗によって査定金額は異なりますので、必ず複数店舗を回ってから売却するかどうか決めるようにしましょう。

店舗によっては、実際の相場よりも低い金額を提示するようなところもあります。買取店側としてはできるだけ安く買い取る方が利益が上がるからです。この時に自分が持っているアイテムの相場を知らずに複数店舗を回っていなかったら店舗側の思うツボになってしまいますよね。そのためにも店舗買取で査定を依頼する際には、複数店舗を回っていることと自分が持っているアイテムの相場を知っている旨を伝えるようにしましょう。そうすることで店舗側が相場よりもかなり低い金額を提示してくる可能性は低くなります。特に自分が持っているサブマリーナ5513がフチなしのレアモデルの場合には事前の下調べを入念に行っておくようにしたいですね。

宅配買取

宅配買取は自分が売却したい商品を買取店に送って査定してもらう方法です。

自宅から動くことなく時計を買い取ってもらうことができるので、時間のない方には非常におすすめできます。また、店舗買取のように鑑定士と直接顔を合わせることなく、査定してもらうことができるので身構えることなく査定額に満足できなければ断りやすいという点も魅力です。ただ、店舗買取に比べると現金化するまでに多少時間がかかるというデメリットもあります。発送してから査定、現金化という過程で時間がかかるからです。そのため現金化までに1週間前後待てるという方は検討してみてはいかがでしょうか。

一括査定

一括査定は、複数の買取業者から買取金額を提示してもらって一番高い金額を提示した業者から買い取ってもらうことのできる方法です。一括査定に登録している業者は時計を専門に買取する業者が揃っており、ロレックスサブマリーナに詳しい鑑定士に査定してもらえるので、通常よりも高い査定額が出やすくなります。

また、複数店舗が一斉に査定額を提示していることを業者側も把握しているので買い叩きが起こる心配も必要ありません。

今自分が持っているアイテムにどのぐらいの価値がつくのか知っておけば売るタイミングについてある程度目星をつけることもできますね。

おすすめの一括見積もりサイト

私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。

その時の記事がこちらです。ブランド時計の買取のメッカ中野や有名ブランド買取店へ行ってオメガのスピードマスターとシャネルのプルミエールという時計を査定してもらい比較しています。時計の買取、10社回って値段の比較をしてみた。おすすめは?リアルに纏めてありますので是非参考にしてみてください。

色々と試した中で一括見積もりサイトは複数の買い手の中で買い取りたいという価格競争が生まれるので一括査定サイトを使うと、高額な査定金額がつきます。 最も高く買い取ってくれる所が見つかるはずです。

どんな買取会社から査定を貰えるか確認できるので是非サイトチェックしてみてください。

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