ヴィンテージやアンティークのクォーツ時計は壊れやすい?場所によっては購入後すぐ故障する事もあるかも

カテゴリ:知識・雑学

ヴィンテージやアンティークのクォーツ時計はクラシカルなデザインで、味わい深くおしゃれな物が多いですよね。

しかし昔に作られた物なので耐久性が弱くなっている事も考えられます。後に不具合をおこしてしまい修理費が掛かったり、場合によっては修理不可能の場合もります。

ヴィンテージやアンティークなど古いクォーツ時計は、しっかり考えてから購入する事をおすすめします。

この記事では古いクォーツ時計の購入時で気をつけるべき事や壊れた時に対応してもらえる店舗など紹介をしていますので参考にしてください。

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クォーツ時計のアンティークって?

カルティエのアンティークベニュワールbaignoireのクォーツ

ゼンマイで動いている機械式時計は歴史が長くアンティークと呼べるものはあるけど、比較的歴史の浅いクォーツ時計はアンティークの部類に入らないのでは?と思われる方もいると思います。

日本アンティーク時計協会では約50年前を一区切りとしてアンティークの時計と呼ぶようにしているので、クォーツ時計が栄えた1970年代の時計はアンティークの部類に入る時計とも言えますよね。(初期に限りますが)

ゼンマイで動いている機械式時計だけではなく、クォーツ時計にもアンティークと呼べる時代の物はあります。

雑貨屋や古着屋でも古いクォーツ時計をみかけますが注意が必要

古着屋のショーケースや、古い小物を扱う雑貨屋に行くと、オメガやカルティエ、グッチなどのヴィンテージやアンティークの時計が売られている事がありますよね。

人と被らないしクラシカルな雰囲気が魅力的ですが気をつけて購入する必要はあります。

古着屋や雑貨屋ではなく、中古時計店で時計を購入する場合は時計のメンテンスを行う時計修理技師さんが店舗に在籍していてたり、修理専門店と提携しているので時計のメンテンスを行なってから販売していますが、古着屋や雑貨屋では仕入れた物をそのまま売っている可能性もあります。 

時計は、精密機械なのでゼンマイで動いている機械式時計であっても、クォーツ時計であっても定期的に分解掃除(オーバーホール)をする必要があります。

オーバーホールをしばらく行なっていない時計は歯車をスムーズに動かすための油が切れていたり、消耗部品を、そのまま何年も使っていて湿気や水に弱い状況になっている可能性があります。

購入前にオーバーホールはいつしましたか?と聞いてみよう

カルティエ オーバーホール

古着屋や雑貨屋はメンテンスしていないから危ないって訳ではありません。中にはしっかりオーバーホールしてから販売している所もあります。

購入前に、この時計はオーバーホール(分解掃除)をしましたか?と聞いてから購入すると良いでしょう。

オーバーホールはしていないです。と言われた場合は一概にはいえませんが時計のムーブメント(内部)や消耗部品の状態が悪い可能性もあります。

また時計に保証期間が付くのか付かないのかも大切なチェックポイントになります。

通常中古時計店でアンティークやヴィンテージの時計を購入した場合、3ヶ月から半年の保証期間がつきます。しっかりオーバーホールを行い良いコンディションなので保証がつけられると言う事です。

クォーツ時計のオーバーホールこちらの記事ににまとめてありますので参考にしてください。

パッキンくらいは交換しておこう

アンティークやヴィンテージの時計は巡り合わせです。そこで購入しないと、もう手に入れられる機会がないかもしれませんよね。

オーバーホール(分解掃除)はしていないけど、そこにしか売っていない、どうしても欲しい!!ってケースもあると思います。

そういった場合は購入後、時計を湿気や水から守るためのパッキンは交換しておきましょう。

時計は内部に湿気や水が入ると錆びたりショートに繋がる事があります。

オーバーホールパッキンの交換

パッキンとは時計の裏蓋やガラスに節についているゴム製のパーツで水筒の蓋のようにゴムの弾力を利用して湿気から時計を守っています。(※上の写真はパッキンです)

ゴム製のパーツなので長い時間使っているとにヒビがはいったり、劣化して弾力を失ってしまいます。こうなってしまうとパッキンの役割が無くなってしまい時計の故障につながってします。

通常は電池交換の時に変えてもらえますが、電池交換にコストがかかるので古着屋や雑貨屋のスタッフが自らで電池交換をしてる場合もあります。スタッフの方が電池交換している場合はパッキンの交換はしていないでしょう。

購入時にパッキンは交換していますか?と訪ねてみると良いと思います。

通常の時計店や修理専門店であればパッキン交換は1000円〜2000円前後で行える作業になります。

古いクォーツ時計は故障してもメーカーでは修理できない

カルティエのアンティークのクォーツ、ミニタンク

パソコンでもテレビでもエアコンでも古い製品はメーカーでは修理できなくなってしまいます。

その理由が修理のために必要な交換部品がメーカーでは破棄されてしまうためです。

基本的には、どこのメーカーでも部品保有期間が決められていて、生産中止になってから一定の期間が過ぎたところで廃棄されてしまいます。

例えば

  • セイコー通常7年、高級ライン10年
  • ロレックス25年
  • タグホイヤー10年〜15年
  • ブライトリング10年

このように10年前後で修理部品は廃棄されてしまいます。

1970年代セイコーがクォーツ時計を量産しましたが、これらは現在セイコーのテクニカルサポートセンターでは残念ながら修理できません。

メーカーだと文字盤を新しいものに変えられる事もある

場合によっては古い時計でも修理やメンテンスを行なってくれるケースもありますが修理後の保証がつけられないので古い文字盤の交換をしなければ受けないなんて所もあります。

ヴィンテージやアンティークはクラシカルな雰囲気が良いのに、文字盤だけ新しくなったら全体の雰囲気が台無しですよね。

その為メーカーではなく融通がきく修理専門店でメンテンス依頼をする人も多いです。

ヴィンテージやアンティークのクォーツ時計の修理はどこで行うの?

アンティークのクォーツ時計の修理やオーバーホール

クォーツ時計では大きくわけて電子回路を構成した基盤側の故障か、歯車部分のメカニカル側の故障かで別れます。

歯車のトラブルや潤滑油の固着で時計の針が動いていない場合は、時計修理技師がいる時計店や修理専門店に依頼する事により修理する事ができます。

電子回路の基盤が故障していた場合の修理は難しく、ムーブメント(時計の内部)をまるまる交換する事になります。しかし何十年も前のムーブメントが残ってるケースは稀で修理が不可能になる事が多いです。

ヴィンテージやアンティークのクォーツ時計のまとめ

古い時計を販売している所には、時計店の他にも雑貨屋や服屋など色々な場所があります。

時計は精密機械なので古い物のなかには状態が悪い物もありますので十分気をつけてから購入してください。

また、故障や不具合を起こした場合もメーカーでは修理できない事が多いというポイントもお忘れなく。

すでに時計が壊れてしまってる

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また修理後の保証も一年つくので安心して依頼できるかと思います。

時計のオーバーホール本当におすすめの2つの修理店

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