機械式時計を止まったまま使用していなっかけどオーバーホールをせずに、このまま使えるのか?
投資目的で時計を買ったけど、定期的に動かした方が良いのか?オーバーホールは出さなくて平気なのか?
などなど止まったまま使用していなかった時計や未使用品の時計の管理を、どうしてよいか分からない方も多いと思いますので、詳しく説明しますので参考にして頂けたらと思います。
機械式時計は内部のムーブメントの動きをスムーズにする為に潤滑油が塗ってあります。摩擦を出来るだけおさえる為です。
摩擦が強いと歯車同士が強く擦れ合ってパーツが、こすれ減ってしまいます。
潤滑油と一言にいっても機械式時計には多くの種類の油が使われています。軽い油、粘度のある油、グリス、爪石専用など場所によってオイラーという先端が細い金属で注油していきます。
ゼンマイが入っている香箱の軸には粘度のある油、耐震装置には軽い油、2番車の軸にはグリスなど、必要な部分に、適切な種類の油を使っています。
しかし、この油は動かしていないと、固着して固まってしまいます。未使用時計や止まったまま使用していなかった時計の油の状態が悪いです。
長年未使用になっていた時計はそもそも動かないって事も十分に考えられますが、油の状態が悪いまま時計を動かすと日差が激しくなります。使ってみて日差が五分以上あった場合は、オーバーホールした方が良いと思います。
また固着いがいにも揮発する事もあります、この状態で時計を動かすと言う事は強制に動かし続ける事になり部品にストレスが掛かって摩耗する原因になります。
昔にくらべ時計に使われる油は進歩していますが、4、5年止めたままにしていたのであれば使う前にオーバーホールをしてから使った良いといえます。
長期間倉庫に置かれていたロレックスやパネライのデットストック時計を、たまに目にする事がありますが、これらの時計も油が固着、揮発している可能性がありますよね。
購入前には、オーバーホールを何時したのかを聞いてから購入する事をおすすめします。
また4、5年止めたまま保管されていたに場合はオーバーホールを、する必要があるので値下げ交渉をしてみても良いと思います。
機械式時計は動かした方が良いといいますが、その理由は説明したとおり動かさないとムーブメント内部の油の固着劣化が促進するからです。
しかしその一方で、時計を動かし続けると、歯車はすり減り磨耗してしまい、時計の精度は徐徐に低下していまいますので、使わないのに、動かし続ける必要はありません。
油を回してあげるという意味で使わないのあれば週に1~2回、1時間程度でも動かせば良いコンディションを保てます。
これらの事をふまえて機械式時計の使い方を改めて考えると、定期的に動かし定期的に休息させるという使い方が一番良い使い方なのかもしれませんね。
またロレックスを投資目的で購入する方もいますよね、 いづれ売却をし利益を出す為だけならば動かさなくても良いと思います。
ただ保管の仕方は防水性の事を考え湿気がない所に保管しておいてください。
これまで、未使用時計と潤滑油の話をしてきましたが、もう一つとても大事な事にパッキンの劣化があります。
時計の一番の天敵は水分です。時計の中身ムーブメント内部に水分が入ってしまうと、パーツ自体が錆びてしまい最悪修理不可能になってしまいます。
その為基本的には、どの時計でもパッキンというゴム製のパーツを使い水分から時計を守っています。
水筒の蓋にゴム製の輪が付いていますよね、ああいった感じで時計にも至る所にゴム製の輪(パッキン)がつかわれています。
パッキンが使われているのは
などが一般的です。
どの部分も時計内部に通じいる所ですよね。これらの部分にパッキンを使う事で水からムーブメントを守っています。
しかし、パッキンはゴム製なので、いずれ劣化してしまいます。
古いゴムを触った事がある人は分かると思いますが、べとついていたり、ゴムがひび割れしていて触っただけでボロボロと崩れてしまいますよね。
パッキンも同じで温度や湿気の影響で経年劣化し本来の弾力性が失われてしまいます。
経年劣化以外にも、シャンプーや洗剤などがゴムにふれる事で科学変化をおこし劣化する事もあります。
パッキンが劣化してしまうと時計の防水性能が低下してしまい、内部に湿気やが入ってしまい。 ムーメントの錆や動作不良、故障の原因ににつながります。
またムーブメント以外にも、ガラスパッキンの劣化からの隙間ができてしまい湿気が入り込み文字盤のシミや汚れにつながる、なんて事もあります。
未使用時計や止まったまま使用していなかった時計の場合どのくらいでパッキンが劣化するかはわかりませんが、普通に仕様している場合は4,5年に一度交換します。油以外にパッキンの劣化も気にした方が良いです。
コレクションとして持っているだけで、たまに眺めるだけの時計や、投資目的で今後も使わないって方は、オーバーホールは必要ないといえます。しかしパッキンの劣化から錆や故障の原因に繋がる事がある事は気にしておいた方が良いと思います。
投資目的に購入したが、いつのまにか防水性能が下がっていて文字盤にシミが出来た。なんて最悪ですよね。
仕舞い込んでいて止まったまま使ってなかったが、これから使いたいと考えてる。って方は油が固着や揮発してる可能性があるので、そのままゼンマイを巻き動かす事は避けた方が良いでしょう。オーバーホールをしてから使う事をおすすめします。
オーバーホールは、時計の分解、洗浄、組み上げ、油差し、調整と、技術的作業です。
技量の差がでる職種といっても良いです。
未熟な人間がオーバーホールを行うと、工具の手入れや使い方が悪く、ネジ山を潰されたり、擦った後がついて手元に戻って来たなんてトラブルに繋がる事があります。
また、1,2ヶ月しか立っていないのに日差が酷くなったなんてケースもありますよね。
オーバーホールでは、熟練した知識と技術をもった時計修技師に依頼する事をおすすめします。
私のおすすめの工房は国家試験1級の資格をもった人間が全ての時計をオーバーホールを行っているので、技術的に安心して依頼できます。
また価格がメーカーより2、3万円安いのも魅力です。受け取り後の品質保証も1年間付いていますので、是非参考にしてみて下さい↓
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