手巻き時計のゼンマイは毎日決まった時間に巻くのが良いと言われています。
何故決まった時間に巻くのが良いとされているのか、また1日何回くらい巻いたら良いか、毎日バラバラな時間帯にゼンマイを巻いてるとどんな事があるかなど纏めました。
手巻きの時計を普段使っていて遅れ進みが日によって違うなっと思ってる方は参考にしてください。
何故同じ時間にゼンマイを巻くのが良いか最初に説明してしまうと、ゼンマイをいっぱいに巻いた時と、残り1、2時間しかもたない解けてきた時では精度が異なるからです。
ゼンマイが解けてきている時に時計を使用すると安定した精度が出しずらく遅れや進みが生じます。逆にゼンマイがしっかり巻かれている時は安定した精度が保てるます。
同じ時間にゼンマイを巻く理由は、精度を一定に保つためと言う事です。
少し分かりずらいかと思いますので、一つ一つ説明したいと思います。
ゼンマイはいっぱいに巻かれた状態と、少ししか巻かれていない状態では遅れ進みが異なってきてしまいます。
例えば同じ時計でも
などなど同じ時計でもゼンマイの巻き加減で精度が異ります。
機械式時計は自動巻でも手巻きでもゼンマイが解けようとするトルク(原動力)が必要です。
ゼンマイをいっぱいまで巻いているとトルクの力が強いですが、逆に時間がたち解けているにつれトルクの力は少しずつ弱くなっていきます。
同じ時計でも1日のなかでトルク(原動力)に強い弱いがあり一定ではありません。
トルク(原動力)は時計の精度を確保するためのテンプへ伝わっていきます。
テンプは時計の精度調整に関してとても重要なパーツです。
この往復運動をくりかえしているのが部分が時計のテンプです。
ゼンマイが解けてトルクが弱くなるとテンプの振りも弱く元気がなくなってきます。
その結果テンプ振り角が低下して精度に悪影響を及ぼすようになります。
テンプに関して詳しく知りたい方はコチラの記事も参考にしてください。
ここまでを纏めると巻いたゼンマイが解けてくると、トルク(原動力)が弱くなるので、時計の精度を決めるテンプにも悪影響が伝わり遅れ進みが生じると言う事です。
この遅れ進みが生じる時間をできるだけ避けると安定した精度を得られるという事になります。
手巻き時計の持続時間は大体36時間~48時間くらいです。
いつゼンマイを巻くか決めないと、最初に巻いた時から次に巻く時までの間隔5時間後だったり20時間後だったり35時間後だったりと間隔がバラバラになります。
間隔がバラバラという事はゼンマイに余裕があり精度が安定している時に巻くかもしれませんし、残り1時間で狂いのばらつきがある時に巻くかもしれません。
そうなると1日に7秒狂う時もあれば2秒狂うときもあり、日差がバラバラになってしまいます。
ゼンマイを巻く時間を24時間で一回と決めておけばゼンマイが解けてきて時間が狂いやすい時を避けて巻く事ができます。つまり安定した精度を得られるという事になります。
また、ゼンマイをいつ巻くか決めておくと毎日同じ条件で使う事になります。そのため部品や油の劣化による遅れや進みのなど、異常が起こったときにも気付きやすいです。
手巻き時計のゼンマイをどのくらい巻いたら良いか分からないって方もいますよね。
上の写真のように、どのくらいゼンマイが巻かれているか一目でわかるパーワーリザーブが付いてれば分かりやすいですが付いて無い時計も多いです。
巻く回数はゼンマイの長さによって変わりますが、説明してきた通り回数ではなく、ほどほど巻き終わりまで巻く事が大事です。
ほどほどの理由は最後まで巻き終わると、ゼンマイを切ってしまう可能性があるからです。
ほどほどの巻き終わりは、リューズを引っ張り12時方向、6時方向と上下へ交互に巻いていきます。巻いていけば時期に手応えが少しずつ硬くなってきますのでわかるはずです。
12時方向だけにリューズを回してもゼンマイは巻けますが、指の運びが楽でなので手巻き時計の場合12時側へ巻いた後、逆の6時側に戻し交互に巻いていきます。
リューズが動きが硬くなってきても更に強く巻くと、ゼンマイが切れてしまう事がありますので気をつけてください。ゼンマイはキチキチまで巻き切るより、ほどほど硬くなってきたくらいに巻く事をおすすめしす。
Photo credit: France1978
自動巻きの機械式時計であれば、つけているだけでゼンマイが巻き上がるので心配は無いですが。
手巻き時計はゼンマイがほどけてきます。ゼンマイがほどけると精度が落ちてきて誤差が大きくなります。
出勤前など毎日決められた時間にゼンマイを巻くように癖をつければ精度を一定に保てます。
時計の遅れや進みはトルクの他にも影響を受ける事がありますが、手巻き時計を使う上で覚えれおくと良い知識かと思うます。
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