GMTマスターiiを日本ロレックスでオーバーホールすると、どのくらいの料金なのか、修理専門会社との価格差はどれくらいなのか、これからオーバーホールを依頼する方は気になる所ですよね。
また、生産中止になったファーストモデルRef.16760や、GMTマスターiのRef.1675のRef.16750は、ヴィンテージロレックスとして人気が高いモデルです。
ロレックスのサポートセンターでオーバーホールをすると付加価値が下がってしまうなんて事もあるので参考にしてください。
GMTマスターiiのオーバーホールの基本料金は45,000円前後になります。
まだ一度もオーバーホールに出した事のない方は、おぉ結構高いなっと感じるかもしれません。ただロレックスのオーバーホールの基本料金はおなじランクのブランドにくらべそこまでは高くありません。
例えばヴシュロン・コンスタンタンはスタンダードモデルでも8万4000円〜になりますし、ロレックスと比較される事が多いオメガも自動巻の3針モデルは5万6000円〜になります。
グランドセイコーの3針自動巻が4,2000円〜なのでロレックスの価格帯とちかいですね。
料金表の金額は、あくまで基本料金になります。
GMTマスターiiの45,000円を伝えましたが、この価格でおさまる事はまずないでしょう。
あくまで、45,000円という金額はベースであってパーツ交換がある場合は、そのつど料金が加算されます。一般的にオーバーホールは4〜6年ほどの期間で依頼する人が多いと思いますが、日本ロレックスに依頼した場合はパーツ交換がかかると思ってください。
世紀でGMTマスターiiをオーバーホールした場合に最終的には6万円~10万円くらいの料金になることを予想しておいた方が良いです。
引用:https://ibanavi.net/shop/8879/
ロレックスに限った事ではないですが、メーカーでのオーバーホール料金が年々高くなってます。2005年にはGMTマスターiiのオーバーホールは3万円前後でしたが2020年では倍ちかいです。
2005年に販売されていたGMTマスターii、Ref.16710の新品価格は、当時の国内定価57万7500円です。現行品のGMTマスターii、Ref.126710BLNRの定価は1,020,800円です。
時計本体の値段もだいぶ高くなってるのそれに合わせメンテナンス料金も上がっていると言えます。
このあたりがオーバーホールの際に同時に交換されるパーツです。
交換されたパーツは戻ってきません。チューブやバネ棒はいりませんがロレックスのロゴがはいったリューズは返して欲しいですね。
チューブやバネ棒など見えない部分パーツの交換以外にも針やクラスプ、文字盤など見た目に関係するパーツの交換を告げられる事もあります。
ヴィンテージのGMTマスターiiやGMTマスターiの場合、パーツ交換をした事によって希少価値を下げてしまうって事もあります。
例えば1988年頃~1999年まで製造されていたGMTマスターの第4世代として誕生したRef.16700の最後の品番のA番が高騰していることでも知られています。
この時期のロレックスは夜光にトリチウムを使っています。
日本ロレックスではオーバーホールの際に古いトリチウムの針を新しいルミノバの針へ交換が必要と告げられる事があります。
文字盤のインデックスにも針と同様にトリチウムを使っていますが、文字盤に比べ針の塗料は剥がれやすく、その剥がれた塗料がカレンダーなどの隙間に入ってムーブメント(機会本体)に悪影響を及ぼし不具合につながる危険性があるため針交換が必要と告げられます。
日本ロレックスではオーバーホール後2年間の品質保証がつくので、不具合に繋がる可能性がある事は徹底的に交換する必要があります。
しかし、針を交換してしまうと、文字盤のインデックスはトリチウムが塗られているのに針はルミノバと、異なった塗料になってしまいますよね。
トリチウムとルミノバは肉眼でも色の違がわかるので、デザインの纏まりがなく中古価格の価値は下がります。
トリチウムの塗料が塗られたGMTマスターには文字盤の6時位置に”SWISS-T<25”と記載されています。
ルミノバの物に”SWISS-T<25”の印字はなく、はすべて”SWISS MADE”と記載されています。
トリチウムが使われてますよ。っと文字盤に記載されているのにオーバーホールで針を交換したことによってルミノバが使われてしまうと印字されてる表記と違う夜光がの物が付いている時計になってしまいます。
気にならない人にとっては全く気にならないのですがロレックス好きのマニアな方は、そういうところをしっかり見てます。
ルミノバの発光塗料はすでに生産中止になっており、今後は中古市場でもさらに数が少なくなって希少になっていくのではないでしょうか。
針のほかにもガラス交換が必須になりロレックスの透かしが入っていない古いリファレンスなのに新しいものに変えられたり。
ブレス交換をして年代がずれているもが付けられる。
クラスプの不具合でダブルロックに溝がないものが溝有り交換される。
などなど世紀のロレックのカスタマーセンターだと新しいパーツ交換しないとオーバーホールを受けてもらえないって事があります。
好きな方は、当時ままのオリジナルを重視しています。リセールバリューも当初のパーツのままの方が買取金額が高いです。
ヴィンテージのGMTマスターを日本ロレックスでオーバーホールすると2年保証がつきますがその反面、古いパーツは取り外しされてしまう事があるので希少価値が下がってしまう事を覚えておくと良いかと思います。
針やガラスなど交換が必須といわれたが、オリジナルのままでオーバーホールしたい場合は融通がきく時計修理専門店や時計店など外部に以来することになります。
ロレックスの中でもデイトナはクロノグラフなのでオーバーホールができないって所がありますがGMTマスターⅡは基本的にはどこでも受けてくれると思います。
時計修理専門店の場合は当然ですが日本ロレックスでオーバーホールを行うより安くおこなえます。
GMTマスターⅡの場合基本料金は3,5000円くらいの所が多い印象です。
修理専門店でもチューブやバネ棒やパッキンなど劣化したパーツは精度や品質に悪影響がある可能性があるため交換が必要になります。
この時、時計修理専門店ではロレックス純正部品を使う所もあれば、価格の安いジェネリックパーツを使うお店があります。
ジェネリックパーツを使ってオーバーホールを行った場合は、次回ロレックスのサポートセンターでメンテンスを行う時に全てはずされ純正に取り替えされます。
ジェネリックパーツを使っていたからといって改造品と言うことにはならないようですが、純正部品を好む人は多いではないでしょうか。
時計修理専門店と一口にまとめても、その技量は職人によって大分かわります。
技量低い技術者がメンテナンスをするとオーバーホールを終えた直後は動いていたが、しばらく経ってから遅れや生じるなんてこともあります。
まt、最悪の場合、工具の手入れをしていなく、ネジ山を潰されたり、文字盤を傷つけられるなんてケースもあります。
日本ロレックス以外でメンテナンスする場合は、くれぐれも変なところに依頼しないようにしましょう。
オーバーホールの依頼先を見つけるとき、どうしても価格に目が行がちですが、一番大切なので職人の腕になります。
ヒゲ棒の間隔調整や注油の量、使い方や環境によってでてきた癖を見極めるのも大切な作業です。職人の技量によって最終的な出来ばえが異なりますので信頼がもてる時計修理技師を探し依頼しましょう。
下で紹介している記事では私のおすすめの修理専門店を紹介しています。
特に記事の一番下で紹介している、クラフトワーカーズはおすすめです。
クラフトワーカーズでは国家試験や時計修理の資格、職人歴、経歴など時計職人のプロフィールを確認したあと本人に直接依頼できます。
交換部品があったさいもロレックスの純正部品の用意をしてくれますし、動作保証も1年間あります。またメーカーよりも価格が安い所も魅力です。
これから時計の修理やオーバーホールを行う方はコチラ記事もの参考にしてみてください。
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