ロレックスの中でも人気のあるモデルのサブマリーナ。
14060Mは2000年から2012年まで製造されていたモデルです。現在は廃盤となったこのモデルはデイト表示を持たないノンデイトでスポーツウォッチでありながらスタイリッシュな雰囲気もかねさお萎えています。その上でダイバーズウォッチであるサブマリーナの基本スペックはしっかりと保持しているため、買取シーンでも非常に人気のあるモデルとなっているのです。今回はロレックスサブマリーナ14060Mの買取相場やできるだけ高く買取してもらうコツについて買取店に勤めていた私の経験とあわせてご紹介します。
引用:https://shop.the-ticken.com/?pid=167659400
ロレックスサブマリーナRef.14060Mはシンプルで端正な印象のモデルで、ガラスには日付の拡大レンズがないのが特徴です。デザインは前モデルの「Ref14060」と同じですが、2001年にムーブメントがマイナーチェンジを果たしCal.3000からCal.3130に変わっています。その変化を機にリファレンスも14060Mに変わったのです。
14060Mは大きく2001年から2006年まで生産された製造年式がP番以前の前期型と2006年から2012年まで生産された製造年式がZ番以降の後期型に分けることができます。前期型は前モデル同様にノンクロノメーターでしたが、後期型は2006年にクロノメーター認定を受けたことをきっかけに文字盤に「クロノメーター」と記載がつくようになりました。買取市場でクロノメーター表記のある後期型の方が人気あり、希少性が高くなっています。
また、14060Mは12年近く生産された長期モデルでアルミニウムベゼルプレートを備えたスポーツロレックス最後のモデルのため、コレクターの間では大きな人気があるのです。基本的なスペックについては下記にまとめました。
引用:https://tokei-namba.jp/2020/07/25/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8%E5%89%8D%E3%81%AEref-14060m/
ロレックスサブマリーナ14060Mは約12年間の製造期間の間にクロノメーター認定を受けたことで文字盤の印象ががらっと変わるマイナーチェンジを果たしました。前期モデルと後期モデルで分けて見てみると以下のような変化を果たしています。
前期モデル(ノンクロノ) |
買取相場 |
---|---|
文字盤6時方向の印字が2行 | 文字盤6時方向の印字が4行 |
このマイナーチェンジによって、文字盤の印象としては後期モデルの方がより存在感があり、前期モデルはシンプルなものと比較できるようになりました。
デイトナやエクスプローラーなどのモデルではマイナーチェンジによって価格帯に大きな違いがあるモデルも存在しますが、サブマリーナ14060Mはどうなのでしょうか。
買取市場では文字盤6時方向の印字が4行となったクロノメーター認定後の後期モデルの方が人気があり、年式が新しいほど価格が高くなる傾向にあります。後期型の中でも特に最終品番となったランダム品番といわれる個体の買取相場は非常に高いです。
ただ、ノンクロノメーターの前期モデルも年を重ねるごとに状態の良い個体が減少しているのが事実です。そのため、現時点ではプレミア価格がついているわけではないですが、今後さらに個体数が減少していけば大きく値上がりする可能性もあるのです。
引用:https://evance.co.jp/company/blog/10170
ロレックスサブマリーナ14060Mの現在の人気はどのくらいあるのでしょうか?ここでは現在の人気と買取度合について紹介します。
ここでは買取相場の推移について紹介します。ロレックスサブマリーナの買取相場は下記の表のように推移していきました。特に状態の良いものだと100万円を超える査定額も出ています。廃盤製品で保護シールがついているような状態の個体はかなり珍しいため、このような高額査定につながります。
年 | 買取相場 |
---|---|
2018 | ~720,000円 |
2019 | ~740,000円 |
2020 | ~840,000円 |
2021 | ~970,000円 |
2022 | 1,000,000円 |
サブマリーナは14060Mのように日付のついていないノンデイトモデルよりも日付表示のあるデイトモデルの方が高額で取引されやすい傾向にあります。ところが、14060Mは2018年以前には一時デイトモデルよりも高値で取引されることがあるほどでした。ただ、2018年から2020年までの2年間は目立った値動きをしなかったのです。そのことからしばらく値動きしないのではないかと思われていた14060Mですが、2020年10月に状況が一変します。サブマリーナの一斉モデルチェンジが行われ、多くのサブマリーナの相場が上昇した恩恵を14060Mも受けたのでした。2020年6月時点で74万円だった相場は同年10月に84万円となり、およそ10万円相場が上昇しています。2年ぶりに大きな値動きを見せた後はうなぎ上りに相場が上昇していき、2020年から2021年にかけてはさらに13万円相場があがり、2022年現在その相場は100万円台にまで上っているのです。
サブマリーナを高額で買取してもらうためには高額査定の目安となる換金率(リセールバリュー)を知っておく必要があります。
換金率は高ければ高いほど良いとされていて、定価の何%で買取してもらえるのかを示した指標となるのです。
例えば定価で100万円で販売されていた時計が50万円で買取してもらえた場合の換金率は50%になります。ロレックスサブマリーナの中には現在は廃盤となってしまって生産されていないモデルも多く存在するため、状態が良ければ換金率が100%を超えることは多々あります。
計算式については下記に示しました。
買取金額÷定価×100=換金率
先程示した例をこの計算式に当てはめてみると
買取金額500,000円÷定価1,000,000円×100=換金率50%
となりますね。このようにして高額査定の目安となる換金率を知ることができます。
2022年現在のロレックスサブマリーナ14060Mの換金率は下記のようになります。
1,000,000円÷435,000円×100=換金率およそ230%
なんと定価価格の200%以上の換金率となっているのです。ただ、平均買取価格ではあるため、経済情勢の悪化や付属品の欠落などによって多少換金率が下がることもあります。逆にいえば、状態が非常によく経済情勢が良好なタイミングでの買取が成功すればそれ以上の換金率も見込めるということですね。
引用:https://tokei-namba.jp/2020/07/25/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8%E5%89%8D%E3%81%AEref-14060m/
ここではロレックスサブマリーナ14060Mを高く売るコツを3つご紹介します。
それぞれのポイントについてみていきましょう。
サブマリーナ14060Mを高く売るコツ1つ目は付属品の有無です。
ロレックスの時計は付属品があるかないかによって買取価格は大きく変動するため、付属品は必ず揃えておくようにしましょう。
付属品リスト
あまりゴマというのはロレックスのブレスレットを調整したときに取り外したコマのことです。ネットオークション等を頻繁に見るという方は見たことがあるかもしれませんが、ロレックスのあまりコマだけで出品されて落札されることもあるほど価値は付きやすいのです。ロレックスの時計に使われる素材はゴールドが使われているものが多く素材だけでもその価値は十分にあります。
また、買取時に絶対に揃えておきたいものがロレックス公式が発行したギャランティカード(保証書)です。ギャランティカードの有無で買取価格は数万円程度動くので、確実に揃えておくようにしましょう。
サブマリーナ14060Mを高く売るコツ2つ目は時計の状態です。時計の状態が新品未使用の状態に近ければ近いほど買取価格は高くなります。
仮に使用済みであったとしても日頃の手入れを入念に行い、手垢や汚れがない状態にしておけば買取金額は高くなりやすい傾向にあるのです。
また、壊れていたとしても修理して再び販売することはできます。その際には修理代金にかかった費用分買取金額が下がってしまうことは覚悟しておきましょう。さらに、買取金額を修理代金が上回ってしまった場合には残念ながら買取に出すことはできなくなってしまいます。その際には部品や付属品として買取に出すこともできるのでまずは、修理代金について買取業者に問い合わせてみるといいでしょう。
サブマリーナ14060Mを高く売るコツ3つ目は買取時期です。
ロレックスの時計をより高額で買い取ってもらうのに最適な時期は為替が円安となっているときです。
円安になることで海外ブランドの時計は高くなる傾向にあります。定価が高くなれば、自然と中古価格も上がっていくので、買取時に高額で査定してもらいやすくなります。
実際にアベノミクスで円安となった2012年にはロレックスサブマリーナの相場価格は大きく上昇しました。
2022年8月現在円安の状態が続いています。さらに今後も円安は続いていくことが推測されているため、今後もサブマリーナ14060Mの買取相場は上昇し続けるのではないかと考えられます。円安状態の今買取に出すのもありですし、今後円安が続くことを見越して、もう少し温めてから買取に出すのもいいですね。
引用:https://evance.co.jp/company/blog/10170
14060Mは下記3つの方法で売却することができます。
それぞれの売却方法の特徴についてみていきましょう。
店舗買取はいくつかの買取店で査定をしてもらってから売却するかどうか判断します。査定金額は各店舗によってまちまちなのでめんどくさいからと即決はせず、複数店舗を回って比較してから売却する場所を決めましょう。
買取店側としてはできる限り安く買い取った方が利益が出るため、店舗によっては相場価格よりも大きく下回った査定金額を提示することもあります。その金額を素直に受け入れてしまうと店舗側の思うツボになってしまうので、必ず現時点での買取相場は確認してから査定に行くようにしましょう。
さらに店側から素人だと思われないためにも複数店舗を回って慎重に検討している旨を伝えることで性格な査定金額を提示してもらいやすくなります。
また、あなたが持っているロレックスの時計が非常に希少性の高いものだった場合、1店舗目で「うちが出せる最高金額を提示するから売却してほしい」といわれるかもしれませんが、ここはしっかりと断って他の店舗での査定も結果も見てから判断するといいでしょう。
一括査定は自分が持っているアイテムの査定額について複数の買取業者から提示してもらい、最も高い査定額を出した買取業者に売却するという方法です。一括査定の特性上、希少性の高いアテムであった場合には各業者がこぞって高い査定金額を出しやすくなるため、通常の相場よりも高く買い取ってもらいやすくなります。
また、店舗買取のように複数の店舗を回る必要がなく、ネット上で必要事項とアイテムの写真を入力するだけで査定してもらうことができるため、買取にあまり時間をかけられないという方や近くに買取店がないという方には非常におすすめできます。
自分が持っているアイテムの買取相場について定期的に確認し、ここぞというタイミングで査定に出すことで大きな利益を得ることができるでしょう。
宅配買取では売却したいアイテムを買取店に送って査定してもらう方法です。一括査定と同じく複数店舗を回る必要がないため、時間のない方や近くに買取店がない方におすすめできる方法となっています。ただ、店舗買取では売却したその日に現金を得ることができる一方で、宅配買取は発送→査定→買取と現金化するまでの工程が増えるため、1週間程度待つ必要があります。すぐに現金を手元に欲しいわけではなければ、対面での取引ではないため、査定金額に満足できなければ断りやすいというメリットもあるので、試してみる価値は十分にありますね。
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