ロレックスのなかでも人気モデルとなっているサブマリーナ。
サブマリーナ・デイトの第二世代として1980年から1986年までの7年間製造されたモデルです。ロレックスの変革期に誕生したこのモデルは、ダイバーズウォッチとしてのシンプルなデザインを受け継ぎながらも新たに機能性と操作性を兼ね備えより実用的な時計として認知されました。現代のサブマリーナの礎となる機能を数多く搭載したこのモデルは1970～1980年代を代表するベストセラーモデルで現代も高い人気を誇っています。今回はロレックスサブマリーナ16800の買取相場や、できるだけ高く買取してもらうコツを、買取店に勤めていた私の経験とあわせてご紹介します。
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16800はアンティークロレックスの中でも特に人気の高いアイテム。製造期間としては7年間とそこまで長くはないですが、ロレックスを代表するスポーツモデルの1つとして知られています。中にはジェームズ・ボンドモデルやCOMEXなどレアなモデルも存在し、今もなお多くのコレクターから愛され続ける人気の高い1本です。現在は廃盤となったこのモデルの基本的なスペックは下記の通りです。
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ジェームズ・ボンドはイギリスの推理小説家「イアン・フレミング」の小説家の主人公です。
そんな彼の愛用品がモデルとなって誕生したのがロレックスサブマリーナ16800だったのでした。
当時の大人は彼のワイルドで大胆な行動や仕草、女性を惹きつける色気、ずば抜けた頭脳に強いあこがれを抱き、彼の持ち物を保有してみたいという多くの人々からの願いを受けてアイテムとして世に黙÷ようになったのです。
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ロレックスのCOMEXモデルは潜水作業専門会社コメックスの協力によって誕生したサブマリーナです。
盤面中央に「COMEX」という刻印があります。
下記の理由により買取市場でも滅多に見かけることのできない非常に希少性の高いアイテムとなっています。
現在はごく一部の限られた買取専門店でしかお目にかかれないことから、コレクターの間では幻の時計ともいわれています。
ロレックスサブマリーナデイト16800は初代デイト表示機能付きモデルサブマリーナ1680の後継として7年間製造されました。16800は1985年頃にインデックスがマイナーチェンジされたため、前期モデルと後期モデルに分けることができます。1985年以降のモデルからインデックスの夜光を囲うようにメタル素材の縁取りが加わりました。
デイトナやエクスプローラーなどのモデルでは、マイナーチェンジによって価格が大幅に変わるものもありますが、16800はどうなのでしょうか。
結論からいえば、「フチなし」などと呼ばれるマイナーチェンジ以前のモデルの方が高額取引の対象になりやすい傾向にあります。インデックスのフチの有無によって変わる中古販売価格はそれぞれ下記の通りです。
| フチ | モデル | 価格 |
|---|---|---|
| あり | 後期モデル | 550,000～680,000円 |
| なし | 前期モデル | 720,000～980,000円 |
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ロレックスサブマリーナデイト16800の現在の人気はどのくらいあるのでしょうか。ここでは現在の人気の度合いと買取相場について解説していきます。
ここでは買取相場の推移について説明します。ロレックスサブマリーナ16800の近年の買取相場は下記の表のように急速に上昇しています。
2021年9月から急速に買取相場が上昇し始め、状態の良い個体や廃盤保護シール付きの個体であれば2022年現在130万円近くの高額査定がされることもあるのです。
| 年 | 買取相場 |
|---|---|
| 2020年9月 | 800,000円 |
| 2021年3月 | 760,000円 |
| 2021年9月 | 900,000円 |
| 2022年3月 | 1,150,000円 |
| 2022年6月 | 1,200,000円 |
| 2022年8月 | 1,350,000円 |
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高級時計を買取してもらう際にポイントとなるのが高額査定の目安となる換金率（リセールバリュー）です。
換金率（リセールバリュー）は買取金額が定価の何％になるのかを示した指標を示しています。換金率が高くなるほど買取に出すことで得られる利益は高くなります。
ロレックスのデイトナや一部の限定モデルなどは市場に出回ることが少なく定価を超える買取金額となることが多いです。
買取金額が定価を超えると換金率は100％を超えるのでアイテムとしての価値は高いといえます。
例えば2020年9月時点のサブマリーナ16800の換金率を見てみましょう。
買取金額は80万円、定価は45万円なので換金率は177％になります。
この時点でもサブマリーナ16800のアイテムとしての価値が高かったことが分かりますね。
計算式は次の通りです。
買取金額÷定価×100＝換金率
これに先程の例を当てはめてみると
買取金額800,000円÷定価450,000円×100＝換金率177％
となります。
さらに2022年8月時点の換金率を見てみると
買取金額1,350,000円÷定価450,000円×100＝換金率300％
となっています。
およそ2倍近くに跳ね上がっていますね。
ただ、この換金率はあくまで目安にはなりますので、付属品の有無や経済情勢によって多少前後することがあります。
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ここではサブマリーナ16800を高く売るコツをご紹介します。高く売るコツは大きく3つのポイントを抑えることが大切です。
1つずつ見ていきましょう。
ロレックスサブマリーナのような高級時計を売る際には、できるだけきれいな状態で査定に出すことが重要です。サブマリーナ16800は中古市場での価値も非常に高いため、どんな状態でも基本的には買い取ってもらうことはできます。しかし、せっかく売るなら高い買取金額で査定してもらいたいところですよね。そのためには時計のクリーニングをしてきれいな状態で査定に出すといいでしょう。
具体的にはベルトの隙間や裏蓋などに皮脂が溜まっていきますので、眼鏡拭きや綿棒、つまようじなどを使ってセルフメンテナスや清掃を行います。査定に出す前に実施するのはもちろんですが、日頃から定期的にセルフケアを徹底するようにしておくときれいな状態のまま査定に出しやすくなります。
付属品をそろえておくこともサブマリーナ16800を高く売るためには重要です。
サブマリーナに限らず、高級ブランド時計の査定を依頼する際には付属品の有無が大きく関わってきます。特にロレックスはその幅が大きいのが特徴です。その中でも最も重要といわれるのがギャランティカード（保証書）になります。ブランド時計の保証書には正規品のみに与えられる証明という役割がありますので、多くのコレクターはギャランティカードっがセットになっているかを重要視する傾向にあるのです。ギャランティカードがあることでそのアイテムが偽物ではないことの証明にもなりますし、ブランドの歴史について振り返ることもできます。時計の箱についてはないからといって査定金額が大きく下がることはないですが、より完璧なアイテムを求めるコレクターは箱の有無も重要視していることも理解しておくといいでしょう。あまりゴマはブレスレットの幅を自分の手首の幅に合わせるために必要なアイテムです。そのため、あまりゴマの有無によって少なからず査定への影響は出やすくなります。また、あまりゴマは素材によっても買取金額に大きく影響しますし、金などの高価な素材が使われていれば、部品のみでの買取も可能な場合があるので、くれぐれも紛失しないようにしておきましょう。
専門の買取業者に査定を依頼するのも重要です。特にロレックスの買取を強化している業者や高額買取に実績が高い業者に依頼することで高額査定を出しやすくなります。ロレックスは買取価格が高額なため、専門の鑑定士がいない業者に査定を依頼すると実際の相場よりも数十万円以上も低い査定額を出されることもあるので注意が必要です。
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ロレックスサブマリーナ16800を高く売るならタイミングも重要です。
ここではロレックスサブマリーナが売れやすい時期やタイミングは大きく3つ存在します。
1つずつみていきましょう。
ロレックスが値上がりする時期を狙うと高額査定が出やすくなります。
定価が上がるとそれだけロレックスの価値も高まりますし、同時に需要も高まるからです。
消費者は値上がりがあるとこれ以上価格が上がる前に買っておこうという心理になります。
そうなるとアイテムとしての需要が高くなるため、自ずと中古市場での相場も高くなるのです。
これらの理由からロレックスが値上げを行ったタイミングで買取に出してみるといいでしょう。
円安の時期を狙うことで高額査定が出やすくなります。
一般的に中古市場では円安なら「売り」、円高なら「買い」の時期だといわれるので、円安時には中古市場が活発化するのです。ロレックスのような海外ブランドの時計は円安時に定価が高くなる傾向にあるります。定価金額が上がれば先程と同様に中古市場の相場も上がるので買取金額も上がるわけです。
イベント前はロレックスのような高級ブランド時計が売れやすくなるので、販売店は在庫を多く確保するように動きます。そうなると在庫を多く仕入れるために査定を強化して買取金額を高く出すようになるので、イベント前は売却に適したタイミングといえるでしょう。
一般的に消費者はクリスマスや成人、入社前などのタイミングでプレゼントや自分へのご褒美に購入する傾向にあるので、それらのイベント前を狙って売却するのがベストです。また、2022年８月現在は円安でもあるので、クリスマス前に査定を検討してみるといいかもしれませんね。
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サブマリーナ16800の売却方法は下記の3点があります。
それぞれ見ていきましょう。
1つ目は店舗買取です。店舗買取はその名の通り、店舗まで足を運んで鑑定士に査定してもらってから買い取ってもらう方法になります。
店舗によって買取金額は上下することがあるので、必ず複数店舗を回った上で売却するかどうか決めるのがポイントです。店舗によっては実際の相場を大きく下回った査定額を提示してくることもあります。店舗側としてはできる限り低い査定額で買い取った方が利益が大きくなるからです。
そんな店舗側の意図に乗せられたままアイテムを手放してしまうのはもったいないですよね。そうならないためにもあらかじめ自分が今持っているアイテムの相場は調べておき、査定してもらう前に複数店舗を回っている旨を伝えておくようにしましょう。
そうすることで、店舗側も半端な査定額では買い取れないなと判断するので通常通りの査定額を提示されやすくなります。
それでも満足できるような査定額が提示されない場合には、状態があまり良くないために査定額が低くなっている可能性もあるので、鑑定士に理由を尋ねてみてもいいかもしれません。ただ、その理由に納得がいかなければ、根気強く複数店舗を回ってから決めるのが良いでしょう。
2つ目は宅配買取です。宅配買取では、自分が売却したいアイテムを買取店に送って、査定してもらう方法になります。店舗まで足を運ぶ必要がないため、近くに買取店がないという方やまとまった時間がとれない方におすすめな方法です。
万が一査定額に満足できなかった場合には、返送してもらうことも可能です。さらに鑑定士と直接顔を合わせる必要がないので、断りやすいというのも魅力となっています。ただ、現金化に1週間程度時間がかかるため、すぐに手元に現金が欲しいという方には不向きな方法です。
宅配買取は発送から査定、振込と段階を踏む必要があるのでどうしても時間がかかってしまいます。店舗買取であれば最短即日で現金化が可能ですが、宅配買取の場合はそうはいきません。そのため、すぐに現金化する必要がない場合には手間も少なくおすすめな方法です。
3つ目は一括査定です。一括査定は複数の買取業者から買取金額を提示してもらって一番高い金額を提示した業者から買い取ってもらうことのできる方法になります。
一括査定に登録している業者は時計を専門に買取する業者が揃っており、ロレックスデイトジャストに詳しい鑑定士に査定してもらえるので、通常よりも高い査定額が出やすくなります。
また、複数店舗が一斉に査定額を提示していることを業者側も把握しているので買い叩きが起こることもありません。
私自身、店舗もネットも含め様々な所で時計の査定をしてもらいましたが、一括査定は一番おすすめです。
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